膝枕
さぁさぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!
こちら鷂チャゲの練習用、もしくは徒然なるまま思いの限り綴るショートストーリー置き場となります!
およそ一つの物語で650字~1000字以内に収まるように書いておりますので、気軽に何かのお暇潰しや気晴らしにひとつ、お役に立てたらと存じます。
また作者のチャゲも、拙作は思いついた次第に書き上げていくスタンスですので、悪しからずよろしくお願い致します!
それでは、鷂チャゲの徒然なるショートストーリー、始まり始まり~です!!
強烈な一撃だった。
ミシィッ、と。
頬へ食い込む打撃が、肉を潰し、骨を軋ませ、容赦なく顔面を陥没させる。
想像を絶する一撃に、僕は後方へ舞い、ドサリッと。
自室の床で仰向けに倒れる。
「ぐぅおぉぉぉッ……!」
い、痛い……! マイフェイスが……!
あまりの痛さに悶絶して、のたうち回っていると、荒々しく息を吐く少女――ナナ姉がいて。
「誰の、足が、大根、ってぇ~!?」
怒り一色の声で、言った。
テスト期間のため、彼女に勉強を見てもらっていたのだが、ふと一息吐いたとき、ホットパンツから覗く太ももを見て、「ナナ姉の足って大根みたいで、膝枕してもらったら気持ちよさそ~」なんてこぼした瞬間、こうなった。解せぬ。
気が強そうな切れ長の目を一層吊り上げ、可愛らしい桃色の唇をわなわな震わせるナナ姉に、僕は抗議する。
「膝枕してもらえたら気持ちよさそうとも言った!」
「だから見舞ってあげたじゃない、お求めの膝を」
「ジャンピングニーね!? 違う意味で眠たくなったわ!」
大根だってニーソックス穿かせてみ? 萌えるよ?
なんて内心でアブノーマルな趣味はひけらかしていると、ナナ姉が一つ。息を吐いてから、僕に歩み寄る。
まさかの追撃!? この女、血も涙もねぇ!
脳裏に脅威の膝を浮かべた僕は、思わず目を瞑る。
暗闇の中、がっしりと後頭部をロックされ、強い力に引き寄せられた僕は、次なる衝撃に備えて身を固めた……、のだが。
――ほわっ、と。
柔らかく、温かい。ハリのあるお肉の感触に僕の顔面は包まれた。
想定外どころか真反対の感触。
狼狽える僕は、その正体をつきとめようと目を開け、唖然とした。
これは……膝、枕?
状況を確認したところで、自ずと僕はその人物に目を向けることになり、
「……どう、気持ちいい?」
頬を紅潮させたナナ姉が、僕にそう膝を貸しながら、訊ねるのだった。
膝枕への憧れと、理想とするシチュエーションを書いてみました( ・_ゝ・)
やっぱり、膝枕はむちむち太もものツンデレお姉さんにしてもらうに限りますね( ^ω^ )