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転移先は絶望的な世界?  作者: 氷見 一樹
第一章 〜異世界へ〜
6/8

〜初戦闘〜

初の戦闘シーンです。

スピード感とかが伝われば幸いです。

果たして、どのように戦うのか!?

そして、脚部から徐々に実体化していき…


「でかくね!?」


現れたのは体長1.8m程の怪物だった。手にはこの世のものとは思えない程大きく太い棍棒が握られている。


(予想と全然違うし!!俺と身長ほぼ同じじゃねーか!)


ーーそれがゴブリンだよ。特にアドバイスはしないから。舐めてると怪我するからねーー


「舐めるだけの余裕なんてねーよ!!」


(ちょっとやばい、怪我じゃ済まない気がしてきた…)


そんな俺の心境など関係なく、ゴブリンは棍棒を振りかぶる。そして、俺の脳天目掛けて振り下ろす。


「っと!あぶねえ!ちょーこえー…」


俺に当たる直前に飛び退いたが、数秒前まで俺がいたところには大きな窪みが出来ていた。


「あれに当たったらひとたまりもねぇ…」


(全く、勝てる気がしない)


しかし、こちらがやらなければあちらは問答無用で襲い続けるだろう。


(殺るか殺られるかの勝負…)


そうして刀の柄を握り直したタイミングで二度目の攻撃。今度は水平に横殴り。


タイミングを見計らって大きくバックステップ。完璧に避けることは出来たが、風圧で吹っ飛ばされる。


「ぐわ!」


床をゴロゴロと転がる。距離はある程度作れたが、すぐにこちらへ来るだろう。


(何とかしなきゃ…)


ーー何やってるのさ、今の間でキミは3・4回は死んでるよーー


「分かってるよ!」


とてつもなく怖いが、やらなきゃやられるのでやるしかない。白銀の刀を上段に構え直し、ゴブリンを迎え撃つ。


ゴブリンに目を見やるとあと25メートル程の距離まで来ていた。


「すーーっ……はぁーー…っ!」


ゴブリンとの距離が10メートル程になったところで一気に床を蹴る。


俺は上段から下段に変え、左下から斬る構えをとる。


対するゴブリンは醜悪な笑みを顔全体に浮かべ、上から叩き潰す構え。


あんなのを喰らえばまず持って身が持たない上に、こちらの刀が通るのかということも分からない。


「ゴァァァァァァ!!!」


ゴブリンが最大限に振り上げた棍棒を俺にめがけて振り下ろす。


先ほどは後ろに飛んで避けたが今回はそのまま体勢を低くして一層強く床を蹴る。


俺は棍棒を避け、敵の足元をスライディングで抜け、背後を取る。


「はぁぁぁぁぁ!!」


最大のチャンスを作った俺は振り向きざまに横一閃。俺の振るった刀は無防備なゴブリンの背中を切り裂いた。


「ガァァァァ⁉︎」


ゴブリンは背後からの斬撃に驚いたような声をあげた。刀で何かを斬るのは初めてとことだったが、確かな手応えがあった。


倒したと思い、油断してる横腹に思わぬ衝撃。俺は何もできずに吹っ飛ばされる。


(なっ…!?)


「がはっっ…!」


床を勢いよく転がる。ようやく止まった時に感じたのは脇腹の焼けるような痛み。口の中は血の味がする…と言うよりも色んなところから出血してる。


(やば…意識が…ゴブリン…倒さ…ないと…)


俺の意識はそこで途切れた。


ーーあ〜ぁ…だから舐めるなって忠告したのに…ーー


謎の声は1人でその状況を見ていた。目の前ではゴブリン…と嘘をついて戦わせたオーガが倒れている。


ーーまさか新兵を連れてきたとはいえオーガを一人で倒すなんてねーー


倒した本人はオーガの死に際の一撃で吹っ飛ばされて気を失っている。あばら骨2〜3本はやられてるだろう。


ーー御影、遊斗ーー


面白い逸材を見つけたかもしれないと、一人で満足げに頷いていたのであった。


初の戦闘シーン、どうでしたでしょうか?

私は刀などは触ったことがないので、イメージは個人的なものなのですが、緊張感を持って書いてみました。


次回もお楽しみに…!

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