〜魔道書〜
過去のお話はおしまい。
これから世界に向かっての準備が始まります。
優斗にはこれからどんなことがまっているのか?
「お、俺が…魔法使いの子孫…」
ーーこれからは魔法使いとして、騎士団に入団して、魔物達と戦ってもらう。もちろん魔法の使い方とかはレクチャーするし、武器の扱いだって教えるさーー
「レクチャーって言われても…魔法なんて呪文とか覚えらんないし…」
ーー大丈夫これから魔導書を送るから。その通りに読みあげれば大体の魔法は使えるよーー
そう言うと俺の手元に大きな辞書サイズの本が落ちてくる。表紙を見ると日本語ですらない。
「なぁ、これ俺が読める字じゃないと思うんだが…?」
ーーまぁ、落ち着いて…深呼吸して…ゆっくり読んでみて。ーー
「スー…ハァ…。…ーーーーー、ーー」
読めた。なんかよくわからない発音が頭に浮かんだ。それを口に出してみただけではあるが、合っていれば読めているということだろう。
ーーほら!読めたでしょ?ーー
「あぁ…まぁ読めたが…意味は全くわからんぞ…?」
ーーだろうねーー
「おい、今なんて言った?」
ーーだから、意味がわからないっていうから『だろうね』ってーー
「お前、俺は読めても意味がわからないって確信してたな」
ーーまぁ、神聖語の意味が分かるとは思ってないさ。だから、これーー
そう言って手元にあった魔導書が消え、さっきより一回り大きい本が落ちてきた。
「おっとと…っ重!」
ーー神聖語を訳しておいた方だから少し重いけど我慢して。ただ、呪文の方はどうしても訳せないからそこは諦めてーー
「なぁ、呪文って詠唱しないとダメなのか?」
ページをペラペラ捲り、流し読みしながら俺は尋ねる。
ーー慣れれば詠唱なしでもいけるは行けるけど、基本的には詠唱が必要かなーー
ふーんと適当に返事をかえす。
ーじゃあ、武器転送魔法を唱えてみようかーー
「了解、とりあえず、やってみる」
読んでいただき、ありがとうございます!
次回は魔法と戦闘シーンが描かれる…はずです。
拙い文章力ですが、また頑張って行こうと思います。