アイスも好きだけど、本当はあなたにそばに居て欲しいだけなんだよ?
「星の光は地上に届くまでに凄い時間がかかってる。こうして見てる光は、地球が生まれる前のものかも知れない」
それくらい遠いんだ、と彼は淡々と話した。
もっと、とねだれば喉を冷たい果汁が滑り落ちる。
「超新星、って新しい星って書くのに、恒星が寿命を迎えて爆発する事を言うんだ」
ねえ、もっと。もっと聞かせて。
そばにいて。
己の寝言で目覚め、寝返りを打つ。
サイドボードに大好きなアイスを見付けた。
でも、彼が足りない。