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12月15日 ギュスターブ・エッフェル生誕
雪凄惨たり絶対零度に血滲みし眉黒黒と煙吐く犬
子供笑い閉ざされし籠赤黒の胸押さえをる片翼の鳥
青年自殺し水銀冷ややかに街の闇 百合の花もて汝を葬れば
老いぼれの郵便配達員笑み生き生きと 雪降る街の良心眠れば
街頭に吊るされて久し革命家 その左手の時計巡れど
友の死は昨日か今日かは 万華鏡君の憎みし菊ともどもに
砂の城波打ち寄せて崩されし 胸撃つ基督教徒をらざり
オホーツク、氷河見ざれば寒寒と降り落ちて尚血の如き雪
白雪は纏わりつきし闇の如く 星降る夜の乳白の空
キスが如く凍土抉れし 愛国者彼愛さざり我が祖国日本
札幌に狐凍土へ流血し憎悪の瞳を人は気づかず
無垢なれば明日また明日も人よ死ね 我が恋人は眠るばかりに
戯れに円舞曲奏でし少年の右手跳ね踊る恋せざれども
街宣車8万人の死を知らず 縻爛せる頬接吻の如く
昭和20年8月6日月曜日8時15分 老いた太陽




