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12月10日 世界人権デー エミリィ・ディキンソン生誕

片翼をもがれし鳩の跡つける子供らの笑み――人間なれども


灰皿に炭黒々と固まりて日々は過ぎ行く さらば青春


致死量の愛もて死ねり 没落者我ら愛慾午前零時に


札幌に非番の刑事黒黒と無記名手帳踏みにじりし時


白雪に烏殺されし大腸は耳鼻咽喉科に伸びて至れり


黒煙草点されぬままくわえけり 八回忌の餐艶やかなる笑み


八月某日青桐燃ゆる広島の熱きを知らぬ高校球児


ビザンティオン ヘラクレイオス既に死して 知らぬまま眠るシリア燃えれど


寒雷の腐れし鶏に蝿生るる 蒼白の翅火もてなぶれば


落城に独眼竜の根切りせし時も老いたる太陽の照り


吾の先へ先へと走る乙女追い 八月中旬蝉死せる時も


浴場の擦り硝子越し白き肩 その一瞬も死にゆける我ら


霞立つ桜花の中の猫の恋 微笑みて後も甘き唇


巡邏せし老いた守衛に戯るる蝶はたはたと涙ぐましく


サンダルの底青青と黴吹きて爛れる如き護謨の末裔

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