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1月18日 ツェーザリ・キュイ誕生
皇帝ペンギン感染病の苦悶尽き微笑む如き禽獣の死は
歳若き髭剃り負けの青年は自嘲せること神は死ねれば
雨降れば腹部疼きて三滝寺 屹立しをる我が祖父の墓
平和祭歯肉腐敗のその間にも軍歌奏でし街宣車数多
額掻き分け冷ゆる指先感冒の我が衰退を微笑む乙女は
赤マフラー千切り千切れば寒々と雪降り積もり青年の笑み
剃刀に赤錆芽生えふつふつと友が来たれば死なぬ為の死
少年の口ずさみをるシャンソンはモーリス・シュバリエ 赤き爪先
雪砕け這い寄る如き人の波 歯痛揺らぎて馬車馬の湯気
食堂に蛆虫太り我一人知らぬ罪負う無色の血液
無垢なる目人形の腹引き裂けば零れるばかり真綿の清さは
忘却を恐れるゆえに我が母を殺める如き星空濡れをる
日毎狂い歯痛恥辱の夜更けにもカインの嘆き叫びし我は
液化する我と君とが遠ければ夜明け信ぜぬ無色革命
椅子の人壊死せし脚に蟻はたかる 冬の太陽は老い耄れし如




