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神官は、困っていた  作者: xoo
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2 神は、困っていた

転生者が急に増えた世界で。

 神は、困っていた。


 転生者が急に増えたのだ。そして毛色も変わった。



 新卒で赴任した世界は、停滞していた。虚弱だった。

 受け持ちの世界が破滅したら、神をクビになる。テコ入れをしなければならない。


 先輩に裏技を教えてもらった。


 他の世界から、人を転生させるのだ。新しい血を入れる(ドーピングする)のだ。

 そうして世界の(ことわり)を越える時に、転生特典を与える。たいていは強い魔力を与えた。



 転生させるには条件があった。元の世界との繋がりが弱くなっている人しか転生させられない。

 だから病気や怪我で身も心もボロボロになっている人、元の世界では生きられない人が選ばれた。

 対象者を選び、元の世界から送り出すのは、先輩がサービスでやってくれた。

 神は、対象者を転生させる時に体の傷はチャチャっと直した。あとは受け持ちの世界に転生させるだけの簡単な仕事です。



 受け持ちの世界に神託を降し、転生者の保護を確約させた。

 代わりに厚い信仰を受け取った。



 ある時から、急に転生者が増え出した。先輩が次から次へと転生者を送り込んでくる。

 小さい子どもが次々とやってくる。今までと勝手が違う。力加減が難しい。転生特典の在庫が尽きてきた。


 今朝は猫……、猫の転生特典って何を与えればいいんだ?


先輩には、しばらく連絡が取れていない。

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