8.部屋で掃除機をかけていると、ビキニ美女がおすすめレビューをしてきた。
秋晴れの休日、部屋に掃除機をかけていると、背中を叩かれた。
「アンタ、これ読みなさいよ」
また、きのこがおすすめレビューをしに来たのかと、後ろを見ると、ビキニ姿の巨乳美女が立っていた。
「え、誰?」
「きのこの代わりに、おすすめレビューしに来たの。ビキニ好き?」
「え、まあ、ビキニは好きですけど」
「じゃあ、これ読んで。1,068字でお尻好きには堪らないから」
「…尻ですか」
「不満そうね。じゃあ、一緒に食べましょう」
そう言うと、美女は胸元から肉厚の椎茸を左右から一つずつ取り出した。
胸元がひっそりとしたものになる。
好みだ。
「いいですね!読みます!食べます!」
「もう、あせらないで❤︎」
僕はコンロで椎茸を焼く美女の隣で、スマホを操作した。
「冒頭から激しい展開だね!」
小説を読みながら、美女の肩へ手を伸ばした。
その肩に違和感。
見ると美女の肩にきのこが生えていた。
《レビュー作品》
「ビキニアーマーが常に食い込む呪いに掛かった女騎士は常にお尻が気になって戦闘どころでは無い」
https://ncode.syosetu.com/n3177ga/
タイトルそのままで、それ以上でも以下でも無い場合、どうレビューすればいいのでしょうか?
なら、きのこだ。
長編の場合は冒頭部分に力を入れてレビューを書きますが、短編は全部を視野に入れつつネタバレしないようにと、レビューを考えます。
けれど、タイトルにオチが書かれているとどこが避けた方がいいところなのか、まったく分からなくなります。
時々、ネタバレしまくった結果さらに内容の予想がつかないレビューになることもあります。
レビューは奥深いですね…。