DAY2・・・皆のいた日
少し時間が経ったのだろうか、自分にはもう何もできそうにない。そもそもこの現状はなんなのだろうか、警察署にでも行けば、何か対処をしてくれるのではないか。
昔の地形を今に照らし合わせながら自分が知ってる一番近くの警察署に向かった。
だが、そこには誰もいなかった。
「すいません、あ、あのー」
たどたどしく奥の事務室のような場所に声をかけるが、全くと言っていいほど、物音がしない。
「困ったな、、、」
自慢の独り言が炸裂する。
それから時間がどれだけ経っただろうか、ほかに人がいないか区内をぐるぐるとする。
それでも、自分のように元気に歩いてる人は誰一人いなかった。
そして、また騒動の起きた場所へと戻る。
大量にあったはずの寝転んだ人々が居なくなっている。
鳥肌が立ち。
スーパーへと身を隠す。
部車区の街中は今までにないほどに静かだ。
自分の手に持っているエコバッグがカサカサと音をならす。別に悪いことをしているわけではないのに、授業中にお腹が鳴った時のように、謎の罪悪感と羞恥心が芽生える。
エコバッグの中を覗き、今食べれるようなものを探す。
幸いにも、ポテチを二袋買っていたため、一袋目を開ける。
「メガサイズにしといて正解だった。」
広すぎる部車区を少し回っただけでも、この腹の減りよう。もっとちゃんとしたものを買えば良かったと思った。
「っていうか、部車区に残る必要無いじゃん。家に帰ろう。」
自分を落ち着かせるために最低限の提案を自分にする。
追い詰められた時の苦笑いをする癖は今も直らないなとスーパーの生鮮食品売り場にある鏡をみてつくづく思う。
自分の家に帰ろう。
人を探すことよりも簡単で、明確で、終わりのある目的ができて自分のよどんだ感情少しづつだが晴れつつあった。
郊外に出れば大人は少なからず居る。そんな曖昧な確証を持ち、スーパーを出た。