成れの果て
全て失っては塵となって、頑張れば頑張るほど痛い目見ていた人生でした
やる気はあるけど根気はないなってよく言われたもんだ
開き直れるほど自覚がないわけじゃない
それもどれも誰かの何かのせいにして行く先も新月の闇夜のごとく、可燃ゴミの回収を待つばかりです。
サラリーマン、フリーター、無職に家事手伝い、行き着く先は死
それでもってなんとかつかみとろうとした未来の欠片はすくっては砂になって指の間から抜けました
人生に意味を探して、むしろ意味があってしかるべきだってのたまって、逃避行の道をつくったのです
どうしようもない夢の果て 疑いきれない言葉の数、それらに穿て
自分自身の死を越えてみせろ
夢などないと嘘ついて 夢があるなら嘘にならねえよ
僕の両足に泥がついてしかるべきだ、洗うことなかれ
道半ばの白骨死体 それを踏んづけては乗り越えて、それに足を取られた人生でした
自分だけの道だと思ったけどこの通りには夢の成れの果てが転がっていた
踏み抜けるほど覚悟があるわけじゃない
それもどれも誰かのせいにして、行く先も海辺の波間のごとく、綺麗にさらわれるのを待つばかりです。
死に損ない、偽善者、嘘つきに被害者、行き着く先に死
それでもって前向いて真っ当に生きようとした後悔に刻んだ砂地の文字は跡形もなくなりました
人生の幸福を探して、むしろ幸福だってしかるべきだって泣きじゃくって、過去の旅路を拭ったのです
薄汚れた道の果て 死にきれない一夜の数 それらに歌え
自分自身の死を越えてみせろ
闇しかないと声あげて 闇がないなら光もねえよ
僕の両目に涙が流れてしかるべきだ 拭うことなかれ
生きてた奇跡、死んだ悲劇、それらに泣いて笑うテレビみたいな人生
泣いたら笑えと言われ、笑えば泣けと言われ、僕は僕自身を見失った。生かされている人生だと気づいたのが昨日、だったら今日はどう生きればいい
生き損なった過去に歌え、息を続ける今に歌え、この先の旅路に歌え
あまざらしの夜の果て 決め続けた選択の数 それらに歌え
自分自身の声を上げてみせろ
嘘だというなら、闇だというなら
雨上がりの空の果て 受け続けた雨粒の数 それらを纏え
自分自身の涙をくべてみせろ
助けがほしいと叫んで、助けないなら助けられねえよ
僕らの両手はつかみ上げてしかるべきだ 離すことなかれ