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六日目 後半

ハセヲ(仮名)の過去が明らかになります

「よし!完成だ!!」



ハセヲ(仮名)が声を出して言った






あれから二時間




ついに料理は完成した




その二時間の間、俺と泉はテーブルの上を片付け、スプーンとフォークとナイフを置き、風呂を沸かして置いた




ハセヲ(仮名)が料理を皿に盛り付け



テーブルに置いた




またも、俺は驚いた




目の前には美しく盛られた


高級フレンチレストランに出てきそうな



品々が現れたのだ




「うおぉ、マジで料理出来たんだ・・・」



俺がそう言うと



「第一声がソレ?(笑)」



とハセヲ(仮名)が笑いながら言った



「あぁ、失礼・・・スゴいな・・・美しく盛られてるし・・・それにいい匂いもする」



俺は素直に感想を述べた



「それにとっても美味しそう!☆」


泉がそう付け加えた



「ふふっ・・・ありがと」



「さて、じゃ食べようか」


「いただきます。」



ハセヲ(仮名)に続き俺らも



「いただきます・・・」



「いっただきまーす☆」





















( ゜д゜) ウマー




「やっべ、何コレめがっさうめぇ」


「すんごーい!料理人になれるんじゃない?」






「確かに・・・・・コレなら店を構える事も出来るんじゃないのか?」



とハセヲ(仮名)に訊く




すると・・・・・・




「うん・・・実はさ、高級レストランで働くのが夢だったんだ・・・・・」



「だから・・・調理師専門大学に通いたかったんだ・・・」





















何?この空気


もしかして泉と俺、地雷踏んだ?


しかし、ハセヲ(仮名)は話しを続ける




「でもウチの実家はさ・・・農家なんだ・・・」


「しかも僕ん家・・・・一人っ子なんだ・・・・・・」



「だから・・・僕の家の跡継ぎがいないからさ・・・・・無理矢理にね・・・」



「それで・・・僕は家を飛び出して」


「そして・・・専門大学に行こうとしたんだ」


「でも・・・僕が行きたかった専門大学ってねかなりお金がかかるんだ」


「だから・・・働いて働いて働きまくってお金を貯めたんだ・・・・・」


「でも、なかなか貯まらなくてね・・・」


「お金を貯めている間に、大学が経営難に陥って」


「そして・・・」







「潰れたんだ・・・・・」



「友達からはもっと良い大学があるよって言われたんだけど・・・」


「どうしてもソコに行きたかったんだ・・・」


「だから・・・絶望して、全てがどうでも良くなって」


「そして今に至るんだ・・・」







「あっ、でも貯めたお金で株を転がしてたら」



「簡単に貯まって、生活には一切困らなかったんだよ」



「今度、教えてあげよっか?」










やはーり、暗い話しだったな




つか料理人志望だったんだ



道理で本格的なハズだよ




しかしこの話しは追求せず



別の話しに持っていこう



暗い空気は嫌ですからね



「て事は現在の年齢は俺よりも上?」



「確か夏彦君は今年で19だったよね?」


「まぁ、一応死ななければ(笑)」



「ふふっ・・・そしたら僕は君の3つ程年上になるかな」



つーことは、22歳って事か




「あー、やっぱ俺よりも年上だったんだ(笑)」




「そ、僕はだらしない年上のお兄さんだね(笑)」




2人で顔を見合わせて苦笑する



泉をさし置いて・・・




すると案の定



「あーっ、ずーるーいーっ」



「2人だけで楽しんでー。」




泉は置いてけぼりは嫌だったらしい



そんなうらめしそうな泉は


からかうつもりで俺らに


こんな事を言い放った




「そんな仲良くしてーもしかしてお2人さんデキちゃってるの?」




一瞬、全力で否定しようとしたが



ここは思い切りからかってやるとしよう



ハセヲ(仮名)の方を見ると


俺が何をしようとしているか察して笑っている




そして、俺はハセヲ(仮名)の方を向いてこう言った




「ウホッ、いい男・・・」




するとすぐさまハセヲ(仮名)が




「やらないか・・・」




泉の顔が青ざめたのが分かった




そしてトドメに


俺が



「さて、ではトイレに行こうか?」



とハセヲ(仮名)に言う


ノリがいいハセヲ(仮名)は



「オレのケツでションベンしろよ?」







泉の顔が完全にマジになり顔が一気に赤くなった




「えっ・・・2人とも・・・・・・ホントに・・・?」


「わ、私は平気だよ?2人がそ、そそそそんな仲でもきっ気にしないからね?」


「だっだだだだから・・・・・その・・・・・・・・・」




泉の慌てぶりは相当なもんだった


なんか可哀想な気がしたのでここらで止めにするかな




俺は泉の頭に手を乗せ


そして、撫でてやった




大爆笑しながら




「ばーか、俺らはそんな趣味ねーよ(笑)」



「なぁ?ハセヲ(仮名)?」



「え?僕は別にリャンメンだから平気だけど?」




「え゛っ!?」




「ぷっ!!それこそ冗談だよ(笑)」






コイツ・・・・・マジな顔をして言うから


本当に焦ったぞ・・・・・・



と思っていると







ゴスッ!!




「げふぅっ!?」






泉が鳩尾に肘を入れやがった




「わっ笑えない冗談は止めてよね!!」




と顔を赤らめながら、照れくさそうに言った









今はハラが痛くてそれどころじゃねぇ




「いっ・・・泉・・・・・?鳩尾に肘はねーだろ・・・」



そう言ったら泉があわてて



「キャーっ!?ごっごめん!!ついクセで!!!」



どんなクセだよ?




そう言いたいが本当に痛くて声が出ねぇ







しかし、俺は男だ。だからとりあえず、俺はマジで耐えた



今までに無かったぐらい耐えて



そして



泉の頭にチョップを炸裂させた



「ふぎゃっ!?」



「痛いー!何するの〜?」



若干涙目で頭をおさえながら俺に訴える




そんな泉の姿がとてもかわいく見えたが



冷静を保って




「さっきの肘打ちのお返しだ!」



「ごめんって言ったじゃん〜。もしかしてそんなに痛かったの?」



「痛かった!」




痛かったケド今はもう痛くねぇぞ?



的な顔をして返した



でも実際今も痛いです


でもクドいようだが俺は男だそんな事言えるわけなかろうに



第一、女の子に倒されたとなったらかなり恥ずかしい




しかし、泉はだませてもハセヲ(仮名)は騙せなかったみたいだ




「ぷっ!・・・素直に"今も滅茶苦茶痛いんだぞコノヤロウ!!"って言えば良いじゃん(笑)」




「なっ!?ちょ?それは言っちゃイカンだろ!?」


おれがそう返すと


「やっぱり痛かったんじゃん。ハセヲ(仮名)さんの言うとおり素直に言いなよ(笑)」



と泉が言ったら



「あっ!、ごめん夏彦君!男の子が女の子の一撃で沈んだなんてカッコ悪いからそんな事言ったの?」



「あっ!なっつんそうだったの!?本当にごめんね?まだ痛い?」



と泉とハセヲ(仮名)から言葉のハートブレイクショット+アッパーで



俺は完全に撃沈した






穴があったら入りたいてゆーんだな・・・コノ状況




無駄に虚勢をはらなきゃよかった










そんなやりとりで今日は終わった



























泉さん?俺と同じ布団で寝ないでくれるかな?

2ちゃんねるにこういったものがありそうで怖いっす

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