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六日目 前半

区切りを良くするため、前半、後半と分けます



監禁されてから六日目




ココでの生活が普通になってきた


人間馴れればどんな所でも生活出来るんだなぁ



不覚にも俺は感心してしまう



その理由は他のヒト達を見れば分かる



周りを見れば


泉はテレビのお笑い番組を俺と一緒に見て爆笑中


ハセヲ(仮名)は部屋にあった小説を読んでいる



一応推理小説を読んでるみたいだ







アイツ・・・エロゲ以外にも興味を示すんだな・・・













俺と泉はテレビを見終えると互いに軽い感想を言い合った


「やっぱ最近の芸人はさ、一発屋が多いよな。」


「う〜ん、確かに多いよねー。直ぐにいなくなっちゃいそうな芸人さん達が沢山」



「例えば何が消えそう?」




「例えば・・・・・・"グー"って言ってる人とか"でもそんなの関係ねぇ"て言ってる冬でも下着一枚でやってた人かなー。」


「ははっ(笑)確かに気付いたらいなくなってそうな芸人達だな(笑)」



「でしょ?」



「やっぱ俺さーお笑いつったら漫才が良いって思うんだよな」


「なっつんもそう思う?」


「あー、俺が好きな芸人はコンビでやっててネタの大半が言葉の取り違いとかで、ネタの捉え方がどーしても下ネタになるアノコンビだな」



「素直にコンビ名いいなよ(笑)」



「いやー、名前挙げちゃって良いのか作者は知らないからさ遠回しに言うしかね(笑)」




「裏話はしちゃダメでしょー(笑)」



そんな事を話してると






"バタン"




どうやらハセヲ(仮名)は小説を読み終えたようだ



「どうだったー?」



泉が訊いた



「ん?結構良かったよ。」


「テンポもいいし、ちゃんと起承転結ってなってるし」


「読者に分かり易く書いてあって」


「臨場感溢れる作品だった」


「しかも最後には驚愕の結末が・・・」



ハセヲ(仮名)が美辞麗句を並べてる



そんなにも良かったのか?




今度読んでみようか












「あっ、そうだ」




「あのさ、何か当番でも決めない?」



ハセヲ(仮名)が唐突に言った




「お当番?」



泉が訊く



「うん、昨晩も今朝も、昼も夏彦君にご飯を作ってもらったでしょ?」



「だから、僕達も何かしなきゃなーってね」







俺はかなりビックリした




ニートつったら俗に云う穀潰しだろ?




そんなニートであるハセヲ(仮名)の口からそんなセリフが出たんだ




誰だって驚くだろ




そしたら泉が




「ハセヲ(仮名)さん良いこと言うねー☆」


「だったら交代でご飯を作るってのはどう?」




最後のは俺の方に向いて俺の目を見て訊いた



「ぅえ!?あっあぁ・・・うん・・・・・・そうしてくれると俺も助かるか・・・な」



驚きのあまり声が出ないとはこの事だったのか




「よし!決まりだね!!」


「それじゃ三人で分担してご飯を作ろう!」




ハセヲ(仮名)が元気良く言った



そして、続けて言った




「それじゃ、今日の晩御飯は僕が作るよ」













はい?










え?アンタ作れるの?




爆破オチはイヤですよ?






「え?ハセヲ(仮名)って料理出来るの?」



思わず訊いた



だって・・・ねぇ?




ニートだよ?彼・・・



まさかカップ麺て分け無いよな?



そう思ってると



「失敬な(笑)ちゃんと料理の一品や二品ぐらい作れるよ(笑)」




「油と洗剤を間違えて投入したりしないよね?」



「どこのお嬢様だい(笑)」


「そんな事あり得ないよ(笑)」



「さて、それじゃそろそろ作るかな」



「もう4時に回ってるし」


















不安だ・・・・・

最近本当に一発屋のつまらない芸人が多いですよね

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