三日目
長いよ?
閉じこめられて三日目
俺ら2人は昨日手に入れた
スタンドを使って脱出を図ってみた
ハセヲ(仮名)は初日から手に入れてたが・・・
「オラオラオラオラオラオラオラオラァアッ!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァアッ!」
「ハァハァハァッ」
「何だよコノ壁・・・・」
「傷一つつかないってどういう事だよ・・・・・・」
朝っぱらから俺らはひたすら壁を殴り続けていた
時を止めても意味ないから
殴り続けるしかない俺ら・・・
しかし前述の通り文字通り
壁には傷一つつかない・・・
正直ヤバいよ?
だって今日の五時半が書類の提出期限
現在の時間は午前11時
タイムリミットまであと6時間半
壁はノーダメージ
まさに絶望的状況
しかし脱出方法はこれ以外には考えられない
だから馬鹿の一つ覚えみたいに
俺らはひたすら壁を殴り続ける
「ハァハァッ・・・」
「もっもう一回やりましょう・・・ハセヲ(仮名)さん・・・・・・」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
返事がないただの屍のようだ・・・
おぃぃいいいいッ!!!
「ハセヲ(仮名)さん!?」
「大丈夫ですかァアッ!?」
「だ・・・だいじょばない・・・・・・」
嗚呼・・・・・目が死んでる・・・
やはりニートにとって
五時間ぶっ続けで
"無駄無駄"ラッシュはキツかったか?
ヤバいな過労死されると困る・・・
ここは休ませるしか・・・
「ハセヲ(仮名)さん休んで下さい」
「ココまで無理をしなくてもいいですよ・・・」
実際休んでもらわないと俺が困る
う゛っちゃけ死んでも構わないが
それはココを脱出してからにしろ
とは流石に言えない
言えるわけがない
今は1人でも多く協力者が欲しいからな
そう黒い俺が思ってると
「お腹すいた・・・」
あっ!
そういえば俺ら初日からメシを食ってねぇ!!
いろいろ忙しくてメシの存在を忘れていた!
仕方がない
メシを作るか・・・
「ではハセヲ(仮名)さん」
「これから少し遅めの朝食を作ってきますね。」
「食材と調理器具があったら・・・」
本当にそう思った
もしかしたら
はらへりによって発狂し
互いに殺し合う様を
人として軸がブレてる奴が
観察しているといった線も
考えられなくもない
そう思いながら
俺は一縷の望みを持ち
ココの探検 兼 食材探しを始めた
探した結果
食材、調理器具はあった
そして驚いた事があった
それは
ココ・・・・・・
5LDKだ・・・・・・
広ぇえええええ!!
何ココ!?
無駄に広くないか!?
しかも
風呂、トイレ、洗濯機完備
900リットル入る冷蔵庫2つ
しかも中身は食材オンリー
調味料もカンペキ
いや・・・カンペキ過ぎないか?
初めは素直に驚いたが
ココまで来ると流石に怖い
食材に毒が混じっているかもしれんし
・・・・・・・・・
「ハイ!ハセヲ(仮名)さん!!」
「朝ご飯が出来ましたよw」
そういって俺が作った
朝メシを差し出した
ハセヲ(仮名)は
「あぁ、良い匂いだ・・・」
そういって朝メシにブタのように飛びついた
「アレ?君は食べないの?」
ハセヲ(仮名)が俺に訊いた
「いえ、食べますよw」
お前が毒味してからなァッ!!
何?最低?人として軸がブレてんのはお前だ?
だからどうしたッ!?
俺はココで死にたくねぇんだよ!!
俺が生き残るためにはなぁ
親だろうと犠牲にするぜぇ?
そう誰かに叫んだ
そうしていると
「ご馳走様デシタ」
早ぇえッ!!
「え?随分早くない!?」
思わずそう訊いた
だって想像を絶する程早いんだもん
「早食いも芸のウチですからw」
「はは・・・そうですかw」
なんか納得いかねぇが
とりあえず毒が無いのは分かった
分かったところで俺は早速メシにありついた
うん美味い
さすが俺だ・・・
自慢だが俺は小学、中学、高校と
家庭科の成績はトップクラスだ
しかも料理の技術は先生が俺のことを"先生"と言う程だ
そんな俺が作る料理は不味いハズがない
さて、メシも喰い終わった
そろそろ作業に取り掛からないと
俺の人生が危険だ
そうして俺は作業に取り掛かった
「オラオラオラオラッ!」
ひたすら壁を殴る俺
「カタカタカタカタッ!」
ひたすら文字を打ち込むハセヲ(仮名)
ちょwww
手伝ってよw
「あのーハセヲ(仮名)さん?手伝ってくれませんか?」
いや手伝えよカス
そうしないと出れねーだろうが
するとハセヲ(仮名)は
____
// ̄ ̄`|
/|断 だ |
/ |る が |
/イ \___|
/ |// /| |
/_\ /_/_レ|
∧o>/ ィニ≡三\|
/ミ// r-<彡ノ|
/ /彡 ヾ\_O> |
/iハ-イ )  ̄ヽ彡|
`/ i∧二 // |
/ (`ー、\ // /|
`<j`ーヾ_ゝ // (r|
`< ノ / リ|
`< //7|
`</ / |
`<|
氏ねよテメェ
何露伴の真似してんだよ
なに?そんなにオラオラ喰らいたいのカナ?カナ?
とマジで言いたいが
ココは抑えて
「いや、あのマヂで手伝ってくれませんか?」
「このままじゃ俺、大学に行けないんすよ?」
「そんな事は分かってる」
分かっているなら何故に行動しない!?
そう大声をだそうとしたところ
「大体さ、五時間ぶっ続けて壁を殴っても傷一つつかないんだ・・・」
「だから今更に殴り続けても無駄だよ」
「そんな事をする暇があったらもっと効率のいい脱出方法を考えた方がいいと思うんだよね・・・・」
・・・・・・・・・
悔しいが正論だな・・・
確かに殴り続けても無駄だ
しかし、ならば他にどうすればいいんだ?
考えろ…考えろ…考えろ!!マクガイバー!!!
マクガイバーってのは
アメリカだかどっかのヒーローで
日本のヒーローみたいな
固有の武器を一切持たず
その場にあるモノを武器にして闘う
ヒーローの事だよ
考えろ…考えろ
ってのが口癖だった気がする
確かね・・・
詳しくはwikipediaで調べてくれると助かる
「何か良い方法あります?」
俺がハセヲ(仮名)に訊いた
「うーん、ハッキリ言うと無い」
んな殺生な・・・
「それじゃ誰かに助けに来て貰うとかは?」
「場所が分からないのにどうやって?」
「それにココ、圏外だよ」
「ネットの回線は繋がってるけど・・・」
orz
ますます持って絶望的じゃないか・・・
「あー、クソッ削岩機でもあればなぁ!!」
そう俺が投げやりに言った
しかしハセヲ(仮名)は
「スタープラチナとザ・ワールドのコンビネーションでも破壊出来ないんだから削岩機ごときじゃあ無駄なんじゃないかな・・・」
(′・ω・)そんな冷静に判断しないでよ・・・
コイツ・・・変なところで現実的だな・・・・・・
ならばどうすれば・・・
そうしたやり取りを俺らはひたすら繰り返した
んで現在時刻五時半
___
/⌒三⌒\
/(○)三(○)\
γ::⌒(_人_)⌒::ヽ
| |r-| |
ヽ `ー′ ノ
オワタ・・・・・・
主人公がハセヲ(仮名)を殺しそう・・・