十一日目
バイトと部活が大変です。 去年までは、こんな生活になるとは思ってもいなかったです
「あの・・・・・・」
「2人ともゴメンね?」
泉が俺とハセヲ(仮名)
に謝罪をしてきた
昨日、あの後に
ヒートアップした泉は
俺をフルボッコにした後
ハセヲ(仮名)にも闘い
を挑み、またフルボッコ
くそみそにやられた俺ら
今はギブトのような状態
ゴメン分かりづらいよな
分かり易く言えば
包帯が体中グルグル巻き
つまり超大ケガ状態
「誰かホイミかけて…」
ハセヲ(仮名)がうめく
「むしろベホマじゃね?」
俺が痛みを我慢しながら
さりげなく泉を見る
「あぅ、ゴメン……」
羽入のようなポーズを
しながら目に少し涙を
浮かべて俺らにまた
謝ってきた
やべ・・・
めっちゃカワイイ
普通のヤツらだったら
もうね、イチコロだよ?
俺じゃなくてもね
絶対に許しちゃうよ?
それ程カワイイぜ?
でも俺はな・・・
「ぃんやぁあ・・・」
「まさか泉がアレ程に
まで凶暴だったとはねぇ」
"サディスト"なんだよな
「うぅ・・・・・・」
お、涙を零した
やっべぇ、超萌える
と一人興奮していると
「夏彦君、君って
サディストなんだねw」
ハセヲ(仮名)が
言いやがったよ
サラッと爽やか〜に
言い放ったよコイツ
「バッ…ちょ!?」
ハイ、動揺を隠せない俺
「なっつんがS?
なっつんに限ってそんn」
「え?結構恍惚の表情
を浮かべてたよ?夏彦君
まるで変態みたいな…」
なんか結構イタいトコを
ぶっ刺してくるねぇ彼
しかぁあしっ!!
俺はこんな事では怯まん!!!!!
「漢が変態で何が悪いっ!?」
「え??」
俺の予想外の答えに
ハセヲ(仮名)は
少し驚いた様子だった
「漢は皆、すべからく変態なんだよぉおっ!!」
2人とも目を点にしてる
しかし、ンな事を一切
気にせずに俺は続けた
「だが!」
「それを認めるか否かで漢の器は天と地ほどの差を持つ!!!!」
「コレを認める奴は自慢
していい!!
威張っていい!!!」
「俺はそんな自分を誇りに思っている!!!」
(by.K)
最後に心の中で少しだけ
付け足して俺の魂の叫びが終了した
うん、なんかね、もぅ
やっちゃった感が漂うね
オワタって感じだよ
きっと
「キモッ」とかって泉からくるかもなぁ
「なっつん、なんか
カッコイイです……」
ほぅらカッコイイだって
きっと軽蔑の眼差しで…
「はい??」
今、何か聞き慣れない
単語が聞こえたような…
「今、泉の中でなっつんがとってもカッコヨク
見えちゃった///」
なんか・・・
泉が顔を赤らめて俺を
見てるんですけど……
しかもハセヲ(仮名)
なんて尊敬の眼差しで
俺を見ているような…
「夏彦君・・・・
君は"漢"だ・・・・・」
「今、まさに僕はキミに痺れる憧れるぅ!!
ってヤツだよ・・・」
・・・・・・何?
コノ予想外の反応は?
「キミタチ・・・飢エデ
頭ガヤラレチャッタ?」
てかそうとしか思えん
大丈夫だろうか…
なんとかしなくては…
「目を覚ませぇ2人共ぉ」
「こんな口先の魔術師の言葉に惚れンなぁあ!」
叫んだ
空っぽになったハラに
響くほど叫んだ
2人は突然叫び出した
俺に驚きながら
口を開いた
「びっくりしたなぁもう」
「頭はちゃんと働くし大丈夫ダヨ?」
「泉はなっつんが漢らしく見えたからカッコいいて言ったの」
いやいやいや
そんなんで漢らしく
見えちゃってる時点で
頭イっちゃっているよ?
「夏彦君は漢の鏡だね」
ハセヲ(仮名)よ
うれしいケドやめれ
うん……これぁ
君達の脳に"ベホマズン"をかけなきゃいかンよね
それとも"キアリー"のが
いいかな?
どちらにせよ、この2人には応急処置が必要だな
「ホァちゃぁああッ!!」
世紀末に生きる
武術家っぽく叫んだ俺
「あべしっ!?」
「ひぃでぶぅっ!?」
やられた時の定番の
セリフを言ってくれたよこの人達……
おっと
セリフセリフ…
「記憶を司る経絡秘孔をど突いた……
先程までの記憶は……
消えるッ!!」
といいなぁ…
「っ痛ぅう?」
「ッ!?此処はどこ!?」
「そっからかよ!!!」
この後、今までの事を
一から現在に至るまでの
全てを記憶を失った
2人に話す事になった…
まさかギャグで放った
北斗神拳でこんな事に
なってしまうとは……
あー、ハラ減った…
実は次で………