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Voltopia Amelta   作者: VelSepia
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惑星 Ameltaの苦悩

西暦6719年この地球はかろうじて生きている、というより、残っている。


人類が地球を捨てて約3000年。


地球は隕石の衝突などで大きくいびつになっている。


それでも地球には少数の人類と多数の人口生物が残っている。


彼らは、異端と恐れられ、地球に取り残された一族の末裔まつえい


そんな彼らの先祖は、生き物を地球がどの様な事になっても生きていけるように改造していた。


その研究の副産物としてキメラやケルベロスなど趣旨とは違う改造をするやからが現れ、この研究は全世界で禁止された。


しかし元々、天変地異に耐えられるように作られた生き物。


人の力では殺すことができず、檻に入れても数秒で破壊される、その上殺そうとする人類を敵と認識しだした人造生物は個体数を増やし、人類を脅かした。




それでも尚、研究を進める人たちを初代人造生物研究者グレゴリアの名前をとって、グレゴリアの末裔まつえいと呼び忌み嫌われていた。




この話を知らない人はいないと言われる程有名な話だ。


だが、人類が地球を捨ててからの末裔たちの動向を知る者はいない。


なぜなら、地球に近づくだけで太古に存在したといわれるプテラノドンをベースにした怪鳥が襲ってくると探索員が無線で知らせてきたのだ。


地球まで見える望遠鏡は存在するが覗いても何も見えない。


研究者は地球の外に岩石でできた膜ができていてその膜の中にグレゴリアの末裔がいると唱える者がいるが、その説が事実かどうか確認できていない。


毎日録画を続けてやっと見つけたのが、報告にあった怪鳥の大群。


無重力なはずの空間を空と同じように飛んでいた。


末裔が改造して作ったのか自然に進化したのか、という議論もされたが結果的にどちらにせよ今住んでいる惑星ではいつか危機にさらされるという所に行き着いた。


しかし、問題は上層部しか事実を知らないため、知らない人たちにこの事を伝えた際に起こるパニックを抑える有効的な手段がないのだ。



180億の生命を束ねる30人の種族代表。


純血の人類10名、亜人5名、霊人5名、サイボーグ7名、精霊3名。


基本全ての種族は人型だが。


種族によっていろいろ違う事がある。




精霊。


固定された姿はなく、もやで姿をかたどっている。


そのため、始めてみる人なら人型だと思う事はあるだろうが、ここにいるメンバーは人型以外の姿を見たことがあるために人型ではないと言い切れるのだ。


さらに、精霊だけがこの世界で魔法と呼べるようなものを使うことができる。


もっとも、攻撃に向かない弱いものだから主に人の生活を楽にするために共存しているようなものだ。


一方的にこき使う感じではないために今でも共存できているが、一部では苦情が出ているという。


精霊種がおよそ20億しか生存していないのもあって金持ちか精霊が決めた家にしかいないため偶に強盗などが入る。




霊人。


これも地球に居た頃はありえなかった存在。


いうならば、死んだ有識者。


人の姿を保ってはいるが時折悪魔のような叫び声をあげるヒステリックな種族だ。


叫ぶ理由としては、死んだ人間が地上にいる時点で多大な負荷がかかる上に、霊界と人界を行き来しているため地上に居る時以上の負荷を抱えているからだそうだ。


死後の世界を知っているために病院や寺院などでの活躍が多い種族である。


相当な精神力が必要なため種族としての数は五万以下、飲まず食わずで生きていけるため基本ボランティアをしているのも特徴だ。




亜人。


人間の臓器を動物に移植又は、動物の臓器を人間に移植することで突然変異した種族。


変異した物が子孫を増やしていくことで現在では人間に次ぐ約60億の人口がいる。


人間よりも身体能力が高いが、ベースの動物によっては知能が劣る場合がある。


それ以外は基本人間と何の変りもない。




サイボーグ。


これは学習型の人工知能を持った人型ロボットを人と同じ教育で育て上げ、今ではこの星の労働ほとんどをサイボーグ種が行っている。


時折暴走したり、変なことを教えられたりした奴が問題を起こすが、基本は争いが無くなったこの星の生物と接し、穏やかな性格になっている。


更にこの種は、電気で動き飲食は必要ないため今でも一日数万体ペースで生産されている。


現在20億体が稼働している。




人間。


故郷地球から逃げるようにこの星へやってきた。


到着当時はグレゴリアの末裔との戦争で120憶いた内の約三分の一にまで減少し、その中の子供だけをこの惑星に飛ばした。


現在では80憶人が生活し戦争の事を覚えているのは18億人しかいないと言われている。




という感じでうまい感じに共存できている。

時折入るクレームには軍事警察が対応し、この星に落ちてくる隕石などの対応も軍事警察が対応する。


その他の災害時や、要人警護、他の惑星からの来訪者の初期対応などいろいろなことを任せられている。


しかし、軍事警察と言っても戦力としてはサイボーグ以下の場合が多い。


故にグレゴリアの末裔たちとの戦争になった場合、敗戦は必至、最悪この星に住むすべての種族が死滅する。


今から訓練するにしても間に合わなかったときに大きな損害が出る、だからと言って他の星に移住するにも時間がかかる。


サイボーグを他惑星に移住させ初期段階開拓を行う手もあるが、電気供給が難しいためある程度は使い捨てる覚悟がいる。


霊人は数が少なく、物体に干渉する力がほぼないため無理。


精霊は主人の近くに居ないと生活できないから無理。


その他の種族は、ガス、気温、飲食などいろいろなことが関わってくるので無理。




結局、今日も一日話すだけ話して結論を出せず、会議が終了した。


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