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埋立地  作者: 夏実歓
5/6

人殺し達4

 何故だか知らないが、あんなに慌しかった騒ぎは昼になる頃にはまるで何事も無かったかの様に落ち着いていた。まるでそんな案件は最初からなかったかのようだ。

 結局、忙しいタイミングにかち合って、騒々しくなっただけだったのか?それとも別な何かがあるのだろうか?まあ、ほとんど解決したような事件だ。ともいっていたしな・・・

腑に落ちない何かを感じながら、神津は昼飯を食っていた。

「ちょっと、神津君?」

まるで、友達と話すような声が飯を食っている後ろの席に、ちらりともこちらを見ないでドカッと座った。神津は気にしない様な所作で目の前の物を片付け続ける。

「ああ、そうだ。別にそれでいい。そのまま聞いてくれ」

そいつは続けた。適当に飯を食いながら、ただ一方的にぼそぼそと、しかし、どうやってか、確実に神津に向かい話した。内容は簡単な事だった。ある仕事についての呼び出しがあるからそれに応じるようにという事だった。そして応じなければつまらない事になると脅しめいた台詞を残し、席を立った。 なぜ、直接に呼び出さないのか?あるいはその用件についての触りすらなく脅迫めいた言葉があるだけなのか、あまりのぶしつけさとまるで空気のような態度に腹立たしさと薄気味悪さを感じた。ただ、どうにしろ、自分は応じるだろうという事だけは決まったような物なので細かく考えることはやめた。

 そして、昼過ぎには当然のように署長に呼び出されることになった。


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