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埋立地  作者: 夏実歓
4/6

人殺し達3

翌日、K県警Y署

「何があった?」

神津こうづが署に出ると、いつに無く慌しい。

「あ、神津さん。殺しですよ」

「ほ〜」

神津は別段どうということなく答えた。長く刑事をやっていればそんな事に出くわすのも騒ぐような事でもない。まあ、大袈裟な事になる事もあるが、自分はただ仕事が回ってくれば動くだけだ。

「それがですね、もう犯人と思しき男は捕まっているんです」

なんだ、もうほとんど解決じゃないかと神津は思った。しかし、それにしてはバタバタしている。だいたい、人殺しがどうと言ったって、忙しくはなるがこんなにアタフタする事でもない。その上、容疑者が捕まっているなら尚更だ。

「それじゃ、こんな騒ぐ必要は無いんじゃないか?」

「いや、なんでも、容疑者に問題があったようなんです。尋常な様子ではないみたいですよ、錯乱していて」

「ふ〜む・・・尋常じゃないっていや人殺し自体が尋常じゃないんだ。チョロイ奴だったてことじゃないのか?もしくは薬やってたとか」

「ええ、そんなところじゃないかとも思うんですが、どうも、上からなんかあったらしくって・・・詳しい事はワカランです」

また、ゾロ出張ってくるのか、何でかしらんが今回は嫌に手が早いんだな。神津は思った。まあ、仕事が回ってくれば動くだけ、再び自分に言い聞す。

「なんだか、上の方はフクザツみたいですね。きっとグダグダしますよ。神津さんは切れ者だったって聞きましたよ。イッチョ暴れて横取りしちゃったらどうです?」

神津は不機嫌に大磯を睨むと背を向けていった。

「下らん。そんなつまらねぇ事は二度と言うな」

それより、てめぇの仕事をしろ!と言って去り際、脳裏に苦い思い出が掠めていた。いたずらに張り切ってまたあんな事になるのはもうごめんだ。そう、もう絶対に・・・



こっちはホントに更新遅くてすいません・・・(涙

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