・意外・
前回に続き、第2話。タイトルは『意外』。
担任は意外にも○○?
満月大迷惑! 暖かい目で読んでいただけたらと思います汗
「今日からB組の担任をします。佐蔵です。」
「…え。」
教室中がザワザワしだした。よりによって佐蔵先生…さっき目もあったし、気まづいなあ。
「やったね満月!満月が気になってた先生じゃん!」
「ちょ、杏奈!おっきい声でそんな事!」
「何話してんの?よろしくね」
ふと前を向き直すと佐蔵先生の顔。私はとても驚いた。何話してんの?って、もしや聞かれたんじゃ…
「よ、よろしくお願いします…」
私は俯き、ボソッと呟いた。
季節は巡り、梅雨の時期。
すっかりみんなクラスに慣れたようで浮かれているのか、かなり山田先生(※1話参照)のお世話になってしまっている。
「柴咲!またお前は!」
「ひい!許して山ちゃん!」
杏奈はまた身だしなみで指導をされていた。
「何度髪を垂らすなと言えば直るんだ!」
「やーっ!」
杏奈はまた走って逃げてきた。B組がこんなにもたるんでいるのは、当然担任のせいでもあると私は考えている。それもそう、佐蔵先生はかなり大ざっぱなのであった。授業には最大30分遅刻してくるし、課題を忘れても何も言わない。これはもう、教師としてどうなんだと思う。
「…まったく。B組の奴らは特に気が緩んでます。佐蔵先生からもビシッとお願いします。」
「はあ、わかりました。」
佐蔵先生が教室に帰ってくる。
「みんな、毎日ちゃんと過ごしてね。あの、ほら。身だしなみとかさ。」
「「はーい」」
何が『はーい』だ。とかさって、曖昧な。もうありえない。私はそう思い、先生に放課後話しかける事を決心した。
~放課後~
「先生、ちょっといいですか?」
「ん、何?」
前から言いたかったことがあるんです
いかがでしたでしょうか。
次回、満月はまたまた予想外な先生を目の当たりにしてしまいます。お楽しみに!