曇りのち
あしたのことを思い煩わず
日々の日常にこころ澄ませて
歩いてゆこう
どこまでも。
疲れたときは休めばいい
泣きたいときは泣けばいい
笑いたいときは笑えばいい
忘れたいときは忘れればいい
なくしたものはいつまでも
このむねの奥にひっそりと。
たのしみならどこにでもある
かなしみならここにでもある
肝心なのは場所じゃない
ことばの奥にひっそりと。
鳴らしたベルは鳴り止まない
からした声はうるおわない
いつまで?
いつまでも?
いいやそんなはずはない。
トマトの色はひとつじゃない
空の色はひとつじゃない
ヒトの色もひとつじゃない
でもきっと
光はいつもひとつだけ
ぼくたちそろえば
ひかりになれる。
数え切れない星を見上げる
そんなことはお構いなしに
指をひたすら動かしている
なんのために?
意味なんてあるの?
きっとそれにもあるはずさ
だからぼくは動かしている。
すべては良きに計らわれている。