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出会い
私は孤児院に5年住んでいた。
両親は事故で死んだ、私が2歳の時らしい。
そう私は聞いた。
別段気にしてなかったがイジメのネタによく使われた。
小学校1年の冬に里親が見つかった。
とても優しそうな老夫婦だ。
次の日には古屋敷に住むことになった
寒い日だったのを今も覚えてる、家に入るときに「お邪魔します。」というとぶたれた。
「「ただいま」だろうが!」
そう言って肩をつかみ
「お前は俺達の子になったんだ、家族が家に入るときにお邪魔しますなんて言わない!」
険しい顔でそう怒鳴り今度は笑って
「さあ、言ってごらん」
私は涙を浮かべながら
「だだいま。」
言いなれないから噛んでしまった。
「おかえり。」
そう笑って二人は笑顔で言った。