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告白
「はぁ、フラれたら慰めろ?勝手にフラれるなぁああ!!!!!!!」
消えかかった龍夜の輪郭がまたハッキリした。
凛が、息を切らし立っている。
「言ったろ? 凛は待ってるって。」
「お前仕組んだな?」
「それ以外考えがあるか?」
「おい、翔!! 待ってるのにあんたが遅いから私が告白したみたいじゃない!!」
「あはw怒られてるwww」
「スイマセン」
「ありがとう、龍夜、私に霊感があってよかったねぇ。寂しく死ぬこともなく。ねぇ」
「これで、お合いこだからな。」
「了解」
昨日まで暗く沈んでいた夏樹が明るくなっている。
私には、なんていって消えたか教えてくれた、目に涙を浮かべながら。
だから、私は肩越しに見える龍夜に意地悪く笑った。
「お付き合いしてください!! お願いします」
完