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芽生え
ッ!?・・・・・・。
私、今なんて言おうとした?
あぁ、きっと好きな分けないじゃない、が途中でどこかが勝手に変換されたんだ。
「幼馴染だと言うことは仕方ない事もあるけど、あなたに恋愛感情は抱いていません。」
「そんな~」
沈み込む翔にまたクッションを投げた。
「あんた、いつまでいるの?赤点・・・・」
「だぁ!赤点言うな!」
「赤点 赤点 赤点 赤点 どう?帰る気になった?」
「あぁ、分かった帰ります!」
窓から帰って行く翔に手元にあった紙くずを投げた。
すると、翔は振り返り
「まじめでガンバルワ♪」
っと笑っている。
「よしっ!やるかぁぁ!」
と言う声を窓越しに聞き、喉の渇きを感じお茶を取りに1階へ行く。
母がニュースを見ながら慣れた手つきで洗濯物をたたんでいる。
冷蔵庫からお茶のペットボトルを取り出し、冷凍庫からアイスを引き抜いた。