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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

珍しい回転寿司店

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/08/05

深夜、ふと目に飛び込んできた謎のネオン看板。導かれるように入った回転寿司店で男が味わったのは、極上の旨味と、決して踏み込んではいけない領域の恐怖でした。

幾重にも重なる謎と、最後に訪れる不気味な余韻をどうぞお楽しみください。

深夜の国道沿い。男は『星間寿司』と書かれた不気味なネオン看板に惹かれ、店内へと足を踏み入れた。板前はおらず、静かなモーター音とともにステンレスのレーンだけが回転している。

流れてくるネタは奇妙極まりなかった。青く発光する未知の魚肉、幾何学模様に並ぶウニ、そして「地球産・幸福の記憶」と書かれた透明な赤身。男が誘われるように赤身を口へ運ぶと、脳内に見たこともない温かな思い出が溢れ出し、未体験の極上の旨味が広がった。

病みつきになり、男は貪るように皿を重ねていく。しかし、レーンの奥にある暗がりへ視線を向けた瞬間、男の血の気が引いた。

ガラスの向こうでは、高次元の巨大な機械アームが、男自身の身体と脳をリアルタイムで少しずつスライスしていたのだ。彼が味わっていたのは、自分の命と引き換えに精製された至高の絶望だった。

「ごちそうさまでした」

無機質な電子音が店内に響き渡ると同時に男の意識は途切れ、輝く一皿の「特選大トロ」となって、次の客へと流されていった。

真夜中の街角にひっそりと浮かぶ、見慣れぬネオンの明かり。吸い寄せられた男を待っていたのは、この世のものとは思えぬ絶品の寿司と、決して知ってはならなかった「仕込み」の秘密だった――。一度足を踏み入れば二度と戻れない、戦慄の極上ホラーをお楽しみください。

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