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【完結保証】『ギャルエルフ』になった社畜SEの俺、転生先が『バグだらけの世界』だったので『デバッグ』することになりました!――ギャルSEの異世界デバッグ!  作者: AKINA
フィーチャー3:『猫耳学者と未知の魔導構造!~コミュ障学者が王都を救う!?~』

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コミット 75:『瞳の奥のコード紋様!セレスティ、ニーナの「仕様」に興味津々!』

ニーナの論理魔導(ロジカルマジック)とセレスティの古代魔法知識が、思いがけない形で共鳴し始めた。セレスティが持つ断片的な古代の知識を、ニーナがSE的な思考で再構築し、論理的な仮説を提示する。すると、セレスティは、その仮説を元に、さらに深い古代魔法の知識を引き出し、新たな可能性を示唆する。その知的セッションは、二人にとって時間を忘れるほど刺激的なものだった。


特に、セレスティは、ニーナが深く思考を巡らせる際、その瞳の奥に微かに浮かび上がる、幾何学的な光の紋様に気づいていた。それは、まるで複雑なプログラムコードが流れるように明滅し、何らかの法則性を持って変化しているように見えたのだ。


「(ニーナさんの瞳……あの光、ただの魔力の揺らぎじゃない……もっと、こう……精密で、計算された……何かの『術式』が動いているような……)」


セレスティは、元々、古代の魔導回路や、見慣れない古代文字のパターンといった、規則性のある図形やパターンに強い興味を持つ性質だった。ニーナの瞳に浮かぶそのコード紋様は、彼女の知的好奇心を強烈に刺激し、まるで解読すべき魅力的な謎の暗号のように映っていた。


ある時、セレスティは、おずおずとニーナに尋ねた。


「あ、あの……ニーナさん……その、時々、お瞳の中に、不思議な光が……見えるのですが……あれは、その……論理魔導(ロジカルマジック)と、何か関係があるのでしょうか……?」


ニーナは、セレスティの指摘に少し驚いた。自分の瞳の紋様のことは、自分ではほとんど意識していなかったからだ。


「え?ああ、これ?なんか、集中して魔力の流れ方を考えると、こうなっちゃうみたいなんだよねー。自分でもよく分かんないんだけど、多分、私の体質が、ちょっと特殊なのかも?」


ニーナは、軽く誤魔化したが、セレスティは真剣な表情でニーナの瞳を見つめている。


「特殊な……魔力の流れ方……ですか。確かに、ニーナさんの魔力の制御は、私が知るどの魔法体系とも異なります……。まるで、魔力そのものに、直接『命令』を与えているかのような……その瞳の光は、とても興味深いですね。ニーナさんは、本当に変わった体質なのですね」


セレスティは、感心したように呟いた。彼女にとって、ニーナの存在そのものが、研究対象として極めて興味深いものになりつつあった。


「(この人の瞳の奥にある『術式』……それを理解できれば、古代魔法の謎も、そして、この世界の魔法の根源にも、もっと近づけたりするのかな……?)」


ニーナは、セレスティのその熱意に少し気圧されながらも、彼女の知的好奇心が、コミュ障という不具合を乗り越えるための、強力なモチベーションになっているのを感じ取っていた。


「(まあ、この瞳の紋様が何なのか、俺自身もよく分かってないんだけどな。でも、セレスティさんが興味を持ってくれるなら、それはそれでいいことなのかも。一緒に研究してれば、何か新しい発見があるかもしれないし!)」


ニーナは、セレスティの探求心に満ちた視線を受け止め、フッと笑みを浮かべた。この猫耳の天才魔法学者は、ニーナにとって、単なる「デバッグ対象」ではなく、共に新しい知識を創造していく「最高のパートナー」になり得るのかもしれない。

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