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コミット 70:『旅の休息と自己分析!エレメンタル・ガードナーとの「対話」!?』

クロスロードの喧騒から離れ、ニーナは宿屋の一室で、これまでの旅路と、これから進むべき道について、一人静かに思考を巡らせていた。市場で仕入れた新しい服(動きやすさと防御力を重視しつつも、ほんのりギャルっぽさを残したデザイン)に着替え、少しだけ気分もリフレッシュされている。


「(ふぅ……ヴァローナさんたちと別れてから、霧隠れの森の洞窟の一件もあって、結構ハードな日々だったな。さすがに、少しは休息も必要か……)」


ニーナは、ベッドに腰を下ろし、自分の両手に装着されたエレメンタル・ガードナーをじっと見つめた。このイヤリング型のデバイスは、今や彼女の戦闘スタイルに不可欠な存在であり、そして未知なる可能性を秘めた相棒でもあった。


「(このガントレット……霧隠れの森では、俺の魔力に呼応して、炎の槍みたいな攻撃もできたし、『破砕纏衣(インパクト・エンチャント)』なんていう、物理的な衝撃波を出すこともできた。洞窟の暴走魔石の時は、内部の魔導回路に直接アクセスするような、無茶な使い方もしたっけな……)」


それは、この世界の一般的な魔道具の使い方からは、大きく逸脱したものだった。本来、エレメンタル・ガードナーのようなデバイスは、内部に刻まれた固定回路に従って、あらかじめプログラムされた形状と機能を発揮するはずだ。しかし、ニーナのSE的思考と、彼女自身の特異な魔力感知の能力は、その「固定された仕様」を超えた、イレギュラーな使い方を可能にしているようだった。


「(もしかしたら、このガントレットの魔導回路って、俺が思ってる以上に柔軟な構造をしてるのかもしれないな。あるいは、俺の魔力操作が、このガントレットの『隠された機能』を無理やり引き出してるのか……?)」


ニーナは、ガントレットの表面に浮かぶ複雑な紋様に、そっと指で触れてみる。それは、まるで生きているかのように、微かに脈動しているようにも感じられた。


「(この世界の魔法って、基本的に、魔力を流すことに意識を集中させて、結果をイメージすることで発動するんだったよな。でも、俺のやり方は、もっとこう……魔力の流れそのものを『設計』して、論理的に結果を導き出す感じだ。このガントレットは、その『設計図』を具現化するための、最適なインターフェースになってくれてるのかもしれない)」


ニーナは、エレメンタル・ガードナーとの「対話」を試みるように、様々な魔力パターンをガントレットに流し込み、その反応を観察し始めた。それは、まるで新しいプログラミング言語を習得するかのような、地道で根気のいる作業だった。


特定の魔力振動を与えると、ガントレットの表面の紋様が微妙に変化したり、あるいは、特定の属性の魔力を流し込むと、ガントレット自体の温度が変化したりと、様々な発見があった。しかし、期待したような高度な解析機能や記録機能といったものが、簡単に使えるようになるわけではなかった。


「(うーん、やっぱり、そう簡単にはいかないか。この世界の魔道具の専門家がいれば、もっとこのガントレットのポテンシャルを引き出せるのかもしれないけど……まあ、今のところは、地道に自分で試行錯誤していくしかないな)」


ニーナは、少し残念に思いながらも、焦らずにエレメンタル・ガードナーとの理解を深めていくことの重要性を感じていた。このデバイスは、単なる道具ではなく、共に世界の不具合と戦う「相棒」なのだから。


夜が更け、窓の外にはクロスロードの街の灯りが広がっている。ニーナは、エレメンタル・ガードナーを優しく撫でながら、新たな決意を固めるのだった。


「(よし、明日からは、また情報収集と、そして自分自身のトレーニングだ。いつか、この世界の全ての不具合を修正して、みんなが安心して暮らせるシステムを構築してみせる!それが、異世界に転生した、ギャルSE斉藤肇……いや、ニーナの使命なんだから!)」


旅の休息は、ニーナに新たなエネルギーと、そして自己の能力と向き合う時間を与えてくれた。彼女のデバッグの旅は、まだ始まったばかりだ。


――フィーチャー2、コンプリート。

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