コミット 69:『クロスロードの市場散策!世界の異変の噂と、新たな「目標」!』
シルヴァリーフでエデンの伝説の一端に触れたニーナは、数日かけてさらに大きな中継都市「クロスロード」へとやって来た。クロスロードは、大陸の主要な街道が交差する場所に位置し、様々な種族、文化、そして情報が集まる、非常に活気のある大都市だった。
「(うわー、こりゃまたデカい街だな……!これだけ人がいれば、情報収集も捗りそうだ。シルヴァリーフみたいな宿場町とは、規模が違う)」
ニーナは、まず宿屋を確保し、荷物を置くと、早速街の散策と情報収集を開始した。
クロスロードの中央市場は、まさに人種のるつぼだった。ヒューマン、エルフ、ドワーフ、獣人、そしてオーガといった様々な種族の商人や客でごった返しており、見たこともないような品物が所狭しと並べられている。
「(おー、これは面白そうなものがたくさんあるな!武器とか防具も、騎士団で見たものより、ずっと種類が豊富だ。もしかしたら、エレメンタル・ガードナーの性能を引き出せるような、特殊な魔石とかも見つかるかもしれないぞ!)」
ニーナは、目を輝かせながら市場を見て回る。特に、魔石を専門に扱う店では、様々な色や形の魔石が並べられており、それぞれの魔石が持つ固有の魔力パターンを、エレメンタル・ガードナーの補助を受けつつ自分の魔力感知で分析するのは、SEとしての探求心をくすぐるものがあった。
買い物の合間にも、ニーナは周囲の会話に注意深く耳を傾けていた。
「聞いたかい?北の方の鉱山町で、また魔物が暴れてるらしいよ。なんでも、今まで見たこともないような、凶暴なやつらだとか……」
「南の砂漠じゃ、巨大な竜巻がいくつも発生して、キャラバンがいくつも壊滅したって話だぜ」
「最近、どうも世の中の様子がおかしいよな。昔はこんなこと、滅多になかったんだが……」
市場のあちこちで、そういった不穏な噂話が囁かれていた。それは、ニーナがこれまでに経験してきた「世界のシステム全体の不具合」が、もはや局地的な問題ではなく、広範囲に、そして深刻な形で影響を及ぼし始めていることを示唆していた。
「(やっぱり、世界のあちこちで、不具合が頻発してるみたいだな……これは、早急に根本的な原因を突き止めて、対策を打たないと、本当にマズいことになるかもしれない……)」
ニーナは、改めて世界の危機を実感し、身が引き締まる思いだった。
そんな中、ある露店の老人が、客とこんな話をしているのが聞こえてきた。
「……なんでも、『聖域エデン』には、この世界の成り立ちの秘密が隠されていて、そこに辿り着けば、今のこの世界の混乱を鎮めることができるとか、できないとか……まあ、ただの伝説じゃろうがな」
「(エデン……!またその名前だ。やっぱり、この世界の不具合と、何か関係があるのかもしれないな……)」
ニーナは、その言葉を心に留めた。エデンに関する情報は、まだ漠然とした伝説の域を出ないものが多い。しかし、それが、この世界のシステムを安定させるための鍵になるかもしれないという予感は、ますます強くなっていた。
「(よし、決めた。当面の目標は、やっぱりエデンに関する情報を集めることだ。そして、そのためにも、もっと自分の力を高めて、どんな状況にも対応できるようにならないと!)」
クロスロードの市場での情報収集は、ニーナに世界の危機的状況を再認識させると共に、彼女がこれから進むべき「目標」を、より明確なものへと変えていった。
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