コミット 26:『旅立ちの準備と情報収集!?ギャル、近隣の村に行く!』
王都アウレア・シティを目指すという大きな目標は定まったものの、ニーナはすぐにはこの村を離れなかった。本格的な旅に出る前に、やるべきことが山積みだったからだ。まずは情報収集と物資の調達。そして、護身用の論理魔導のさらなる改良。
「(王都までの正確な道のり、途中の町の様子、危険地帯の情報……今のままじゃ、情報が少なすぎる)」
ニーナは、今いる村を拠点に、数日かけて近隣の小さな村々を巡ることにした。村の顔役であるゴードンさんに紹介状を書いてもらい、それを手に、時には徒歩で、時には親切な行商人の荷馬車に乗せてもらいながら、文字通りの「フィールドワーク」を開始した。 訪れる村々は、どこも似たような問題を抱えていた。原因不明の作物の不作、家畜の病気、そして魔力の流れの微妙な乱れ。ニーナは、それぞれの村で可能な範囲で論理魔導による「魔力調整」を行い、その見返りとして食料や情報を得た。
「(どの村も、微妙に魔力の流れが歪んでるな……これが広域的な『世界のバグ』の影響だとしたら、かなり厄介だぞ)」
行く先々で、ニーナの奇妙なギャル姿と、不思議な力は注目を集めた。最初は警戒されることも多かったが、実際に魔力の流れを整え、村の小さな問題を解決してみせると、徐々に信頼を得ることができた。
「あんた、一体何者なんだい?その力は……」
「ま、ちょっと特殊なスキルを持ってるギャルってとこかな?」
おっさん口調が出ないように気を付けながら、適当にはぐらかす。他人の評価を気にするバグは相変わらずだが、以前よりは少しだけ、自分の力を肯定的に捉えられるようになっていた。誰かの役に立つことで、ほんの少しだけ自信が持てるようになってきたのだ。 しかし、Fカップの胸に対する好奇の視線は、どの村へ行っても変わらなかった。
「(この見た目、どうにかならないかな……!早く、もっと実用的な装備を手に入れたいぜ……!)」
情報収集と並行して、夜は野営しながら論理魔導の訓練を続けた。攻撃魔法だけでなく、防御魔法や、移動を助けるような補助魔法の開発も試みる。イヤリング型デバイスの魔石は、ニーナの魔力によく馴染み、少しずつではあるが、その応答性も向上しているように感じられた。
「(まだまだだな……実戦で使えるレベルには、程遠い)」
それでも、ニーナは諦めなかった。この世界のバグと向き合うためには、自分自身を「アップデート」し続けるしかないのだから。近隣の村々を巡る中で、ニーナは少しずつ旅の準備を整え、そして、来るべき本格的な冒険への覚悟を固めていくのだった。
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