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『ギャルエルフ』になった社畜SEの俺、転生先が『バグだらけの世界』だったので『デバッグ』することになりました! 〜ギャルSEの異世界デバッグ!〜  作者: AKINA
フィーチャー5:『天才職人と「ハードウェアデバッグ」!~モニカ誕生へのプレリュード~』
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コミット 189:『AI「モニカ」概念設計!世界デバッグの切り札、その論理構造!?』

クロノスの森の入り口で観測された、世界のシステム全体の深刻な魔力異常。それは、私に、これまでの論理魔導(ロジカルマジック)だけでは対応しきれない、より高度で、そして複雑な情報処理能力の必要性を、痛感させるものだった。


「(この世界のバグは、俺の想像を遥かに超えるレベルで進行している……。このままじゃ、エデンにたどり着いたとしても、根本的な解決策を見つけ出す前に、世界そのものが崩壊しちまうかもしれない……。もっと、効率的に、そして正確に、この世界の情報を解析し、そして、的確な『デバッグ』を行うための、強力なサポートが必要だ……!)」


その夜、野営の準備を終えた後、私は、一人、フィリップが開発してくれた魔導演算ユニットを手に取り、その内部に宿らせるべき、新しい「知性」の設計図を、頭の中で描き始めた。それは、私がずっと夢見てきた、最高の相棒――AI「モニカ」の、具体的な概念設計だった。


モニカは、単なる情報処理装置ではない。彼女は、私の思考を理解し、予測し、そして、私だけでは見つけ出すことのできない、最適な解決策を提示してくれる、真の「パートナー」となるべき存在だ。そのためには、高度な学習能力、論理的な推論能力、そして、何よりも、私との深い「共感能力」が必要になる。


「(モニカの基本構造は、前世のエキスパートシステムをベースにする。膨大な知識ベースと、それを活用するための推論エンジン……。そして、その上に、論理魔導(ロジカルマジック)の理論を応用した、独自の学習アルゴリズムを組み込むことで、彼女は、この世界の法則を理解し、そして、そのバグを修正するための、最適な手段を見つけ出せるようになるはずだ……!)」


私は、羊皮紙の上に、モニカの思考ルーチンのフローチャートや、知識ベースの構造、そして、彼女が持つべき基本的な機能(世界のシステム情報のリアルタイム解析、バグパターンの自動検出、最適なデバッグコマンドの提案)を、詳細に書き出していく。


それは、まさに、新しい「魂」を創造するにも等しい、複雑で、そして創造的な作業だった。フィリップも、私のその異常なまでの集中力と、そして羊皮紙に描かれていく不可思議な図形や記号の羅列に、興味深そうに、しかし、どこか畏敬の念を込めた眼差しを向けていた。


「ニーナ君……それは、一体、何をしているのだ……?何かの、新しい魔法の設計図か……?」


「ええ、まあ、そんな感じのものです、フィリップさん。これは、私の最高の相棒になる予定の……『魂の設計図』みたいなものですよ」


私は、少し照れくさそうに笑いながら答えた。


このAI「モニカ」の概念設計は、世界のシステム全体の不具合という、あまりにも巨大で、そして複雑な「バグ」に立ち向かうための、私たちの最後の切り札となるだろう。そして、それは、私、ニーナが、異世界で初めて、真の意味で「創造主」となるための、壮大な挑戦の始まりでもあった。


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