コミット 182:『エデンへの旅路、再開!忍び寄る「世界のバグ」の影!?』
フィリップ・アウロスという強力な仲間と、彼が生み出した革新的な魔道具「魔導演算ユニット」を手に入れた私たち。ジオフォートでの長かった滞在にも、ようやく終わりが見え、ついに、伝説の聖域「クロノスの森」を目指す旅を、再開する時が来た。
「みんな、準備はいい?いよいよ、エデンに向けて出発だよ!」
私のその声に、ヴァローナ、セレスティ、ゼフィラ、そしてフィリップは、それぞれの決意を込めた表情で頷いた。
ジオフォートの城門を後にし、私たちは、クロノスの森へと続く、古の街道を歩み始めた。フィリップが開発した魔導演算ユニットは、それぞれのメンバーの能力を最大限に引き出し、私たちのパーティ全体の戦闘力や情報収集能力は、以前とは比較にならないほど向上している。
しかし、クロノスの森への道のりは、決して平坦なものではなかった。クロノスの森に近づくにつれて、世界のシステム全体の不具合の影響と思われる、奇妙な現象に遭遇する頻度が、徐々に増えてきているのだ。
ある時は、季節外れの吹雪が、私たちの行く手を阻んだ。またある時は、これまで見たこともないような、凶暴で、そして知能の高い魔物たちが、群れをなして襲い掛かってきた。
「(なんだか、最近、世界の様子が、ますますおかしくなってきてる気がするな……。これも、エデンに近づいていることと、何か関係があるんだろうか……?それとも、世界のシステム全体のバグが、いよいよ本格的に進行し始めたとか……?)」
私は、エレメンタル・ガードナーを通して、周囲の魔力の流れを常に監視していたが、その流れは、明らかに不安定で、そしてどこか歪んでいるのを感じていた。それは、まるで、世界全体の生命力を支える、巨大な魔力の循環そのものが、少しずつ淀み、その力を失っているかのようだった。
フィリップもまた、彼が携帯している精密な魔力測定器で、その異常を感知していた。
「……ニーナ君。この地域の魔力平衡値は、明らかに異常だ。通常の許容範囲を逸脱している。この先にある何らかの強大な力が、この世界の法則を、根本から歪めようとしているのかもしれん……」
その言葉は、私たちの不安を、さらに大きなものへと変えていく。
しかし、そんな困難な状況の中にあっても、私たちは、決して諦めなかった。ヴァローナは、その卓越した剣技で仲間たちを守り、セレスティは、古代文献の知識と記録装置を駆使して、異常現象の原因究明や、安全なルートの確保に努めた。ゼフィラは、そのエンカレッジ能力で仲間たちの士気を高め、そしてフィリップは、その技術力と狙撃術で、数々の危機を乗り越えるための、大きな助けとなった。
そして私は、司令塔として、強化されたエレメンタル・ガードナーと論理魔導を駆使し、仲間たちと連携しながら、次々と襲い来る困難に立ち向かっていく。
エデンへの旅路は、世界の不具合の深刻さを、私たちに改めて突きつけるものとなった。しかし、それは同時に、私たちの絆をより一層強固なものとし、そして、それぞれの成長を促す、かけがえのない試練ともなっていたのだ。




