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『ギャルエルフ』になった社畜SEの俺、転生先が『バグだらけの世界』だったので『デバッグ』することになりました! 〜ギャルSEの異世界デバッグ!〜  作者: AKINA
フィーチャー5:『天才職人と「ハードウェアデバッグ」!~モニカ誕生へのプレリュード~』
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コミット 175:『記憶デバイス搭載型スナイパーライフル、爆誕!「これぞ、論理的狙撃術《ロジカル・スナイピング》!」』

フィリップ・アウロスと私による、「風魔のスナイパーライフル(仮称)」の開発は、驚くべき速度で進んでいた。フィリップの卓越した魔石加工技術と、私の革新的な論理魔導(ロジカルマジック)のアイデアが融合し、これまでにない高性能な狙撃用魔道具が、徐々にその姿を現しつつあった。


そして、ついに、その試作品が完成した。


それは、美しい流線型のフォルムを持つ、黒鉄色の長大なライフルだった。銃身には、風の魔力を効率的に収束させるための、特殊な魔石が幾重にも埋め込まれ、スコープ部分には、私が提案した魔力感知システムと、自動弾道補正機能が搭載されている。そして何よりも、そのライフルの心臓部には、フィリップが開発した最新型の「魔導演算ユニット」が組み込まれており、様々な射撃パターンや、特殊な風の魔法を、あらかじめ「プログラム」として記録し、状況に応じて瞬時に呼び出すことが可能となっていた。


「……できたぞ、ニーナ君。これがお前の言う、『すないぱーらいふる』の、完成形だ」


フィリップは、少し疲れたような、しかし、誇らしげな表情で、そのライフルを私に手渡した。


私は、そのライフルを手に取り、そのずっしりとした重みと、手に吸い付くようなフィット感、そして、内部に秘められた圧倒的なまでの高性能に、感動で打ち震えた。


「(す、すごい……!これが、フィリップさんの技術と、俺の論理魔導(ロジカルマジック)が融合した、究極の狙撃武器……!記憶デバイスのおかげで、複雑な風の魔法も、まるでプログラムを実行するように、簡単に、そして正確に発動できる……!これなら、どんな強敵が相手でも、確実に仕留められるかもしれない……!)」


早速、私たちは、ジオフォート郊外の訓練場で、その新型ライフルの試射を行うことにした。


的として設置されたのは、遥か遠く、数百メートル先に置かれた、小さな木製の的だ。通常の弓や魔法では、到底狙うことすら不可能な距離だった。


フィリップは、ライフルを構え、スコープを覗き込む。彼の瞳には、私が設計した魔力感知システムによって、的の周囲の微細な魔力の流れや、風向き、湿度といった情報が、リアルタイムで表示されている。そして、魔導演算ユニットに記録された、最適な射撃プログラムが、自動的に選択される。


「――目標、補足。これより、論理的狙撃術(ロジカル・スナイピング)を開始する」


フィリップが、静かに引き金を引くと、銃身から、圧縮された風の魔力が、轟音と共に射出された。それは、目に見えない衝撃波となり、空間を切り裂くようにして、一直線に的へと飛翔していく。


そして、次の瞬間。


ズガァァァン!!!


遥か彼方の木製の的が、まるで爆発したかのように、粉々に砕け散った。


「「「…………」」」


私、ヴァローナ、セレスティ、そしてゼフィラは、そのあまりの威力と、そして信じられないほどの命中精度に、ただただ言葉を失い、呆然とその光景を見つめるしかなかった。


「(や、やった……!大成功だ……!これが、記憶デバイスを搭載した、次世代の魔道具の力……!これぞ、まさに、論理と魔法が融合した、究極の狙撃術(ロジカル・スナイピング)じゃないか……!)」


フィリップもまた、自分の生み出した武器の、想像以上の性能に、満足げな笑みを浮かべていた。


この「風魔のスナイパーライフル」の完成は、フィリップが、パーティの強力な後方支援火力として、その存在価値を確立したことを意味する。そして、それはまた、私たちが、エデンへの険しい道のりを乗り越えるための、新たな希望の光となるのだった。


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