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『ギャルエルフ』になった社畜SEの俺、転生先が『バグだらけの世界』だったので『デバッグ』することになりました! 〜ギャルSEの異世界デバッグ!〜  作者: AKINA
フィーチャー5:『天才職人と「ハードウェアデバッグ」!~モニカ誕生へのプレリュード~』
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コミット 174:『フィリップの武器開発!?「風魔のスナイパーライフル」、試作開始!』

フィリップ・アウロスという強力な技術者を新たな仲間に加え、五人となった私たちのパーティ。私たちは、エデンへの本格的な旅の準備を開始するにあたり、それぞれの装備や戦術を、改めて見直す必要性を感じていた。


特にフィリップは、これまでは工房に籠もって研究に没頭する日々だったため、実戦経験は皆無に等しい。彼自身も、自分の身を守るための何らかの武器が必要だと考えていた。


「(ふむ……私が、あの女騎士や、ニーナ君のように、前線で戦えるとは思えん。私には、後方から、仲間を支援し、そして、遠距離から攻撃を行えるような、そんな武器が向いているかもしれんな……)」


フィリップは、自分の技術者としての特性と、パーティにおける役割を考慮し、ある特定の武器の構想を練り始めた。それは、彼が得意とする魔石加工技術と、風の魔力を組み合わせた、超長距離からの精密狙撃を可能にする、特殊な魔道具だった。


「ニーナ君。少し、相談があるのだが」


フィリップは、私を呼び止め、自分の構想を打ち明けた。


「私は、自分専用の武器として、風の魔力を利用した、長距離狙撃用の魔道具を開発しようと考えている。具体的には、高圧の風の魔力を生成し、それを収束させて小さな弾丸を形成、超高速で射出するというものだ。これならば、遠距離から、敵の弱点を正確に狙い撃つことができるはずだ」


私は、フィリップのそのアイデアに、目を輝かせた。


「それって、つまり、前世で言うところの、『スナイパーライフル』みたいなものですか!?めちゃくちゃカッコイイじゃないですか!風の魔法で衝撃波を撃ち出すなんて、まさにロマンですよ!」


「すないぱー……らいふる……?よく分からんが、まあ、そんな感じのものだと思ってもらって構わん」


フィリップは、早速、その「風魔のスナイパーライフル(仮称)」の設計に取り掛かった。彼は、記憶デバイスの開発で培った、魔石回路のマイクロ化技術や、並列処理の概念を応用し、これまでにないほど高効率で、かつ精密な魔力制御が可能な、新しいタイプの魔道具を設計しようとしていた。


私もまた、その設計に積極的に協力した。私は、論理魔導(ロジカルマジック)の観点から、風の魔力の最適な収束方法や、弾丸の射出角度の自動調整機能、さらには、照準システムに魔力感知機能を組み込むといった、革新的なアイデアを次々と提案していく。


「フィリップさん、このライフルのスコープ部分に、俺の魔力感知システムを組み込めませんか?そうすれば、遠くの敵の魔力の流れや、弱点を、視覚的に捉えることができるようになると思うんです!それに、風向きや湿度なんかの外部環境要因を自動で計算して、弾道を補正する機能も付けられたら、命中精度、爆上がりですよ!」


「ほう……照準に魔力感知を、だと?面白い発想だ。確かに、それなら、より精密な狙撃が可能になるかもしれん。弾道補正機能については、小型の風を検知できる魔石と、微細な演算回路を組み込むことで、実現できるかもしれんな……」


二人の天才技術者は、再び、創造の喜びに満ち溢れた表情で、新しい魔道具の開発に没頭し始めた。それは、まるで、最高の玩具を共同で作り上げている、子供たちのような純粋な情熱に満ちていた。


ヴァローナ、セレスティ、ゼフィラもまた、そんな二人の様子を、温かく見守っていた。彼女たちは、フィリップが、自分のためだけでなく、仲間と共に戦うための武器を、これほどまでに熱心に開発していることに、彼の心の大きな変化を感じ取っていた。


この「風魔のスナイパーライフル」の開発は、フィリップが、パーティの一員として、新たな役割を担い、そして、その才能を遺憾なく発揮していくための、重要な第一歩となるのだった。


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