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コミット 149:『旅の終わりと新たな始まり!?ジオフォートの城門を前に!』

数日間の休息を終え、英気を養ったニーナたちは、ついに魔石加工都市ジオフォートの目前まで迫っていた。街道の先には、巨大な山脈を背にした、堅牢な城壁と、活気に満ちた街の姿が見え始めている。


「(ついに来たか……ジオフォート!あの噂の、偏屈な魔道具職人がいるっていう街……!そして、俺の夢見たデバイス開発への、大きな一歩が踏み出せるかもしれない場所……!)」


ニーナは、胸の高鳴りを抑えきれない様子で、ジオフォートの城門を見つめる。

ヴァローナは、その城壁の堅牢さや、街の防衛設備に目を光らせている。


「……さすが、魔石加工の中心地と言われるだけあって、街の守りは固そうだ。迂闊な行動は慎まねばなるまい」


セレスティは、鞄から取り出した古い地図と、目の前の光景を照らし合わせながら、興奮した様子で言った。


「こ、ここが、ジオフォート……!古代の魔石加工技術が、今もなお受け継がれているという伝説の街……!きっと、私の知らない、たくさんの発見があるに違いありません……!」


ゼフィラもまた、どこか期待に満ちた表情で、ジオフォートの街並みを見つめている。


「あら、なかなか活気があって、面白そうな街じゃないの。素敵な殿方や、珍しいお宝との出会いが待ってるかもしれないわねぇ。うふふっ、楽しみだわぁ」


これまでの旅路は、決して平坦なものではなかった。様々な困難や、世界のシステム全体の不具合の脅威に直面し、時には、仲間同士でぶつかり合うこともあった。しかし、それら全てを乗り越え、彼女たちの絆は、より強く、そして確かなものへと成長していた。

ニーナは、隣を歩く仲間たちの顔を、改めて見回す。

「他人の評価」という心の枷から解放され、真の自分らしさを見つけ出したニーナ。 過去のトラウマと向き合い、仲間を信じること、そして愛されることを受け入れたゼフィラ。 経験則への過度な固執から脱却し、柔軟な思考とリーダーシップを身につけつつあるヴァローナ。 知識を実践に移す勇気と、他者と関わることの喜びを見出したセレスティ。


「(みんな、本当に強くなったな……そして、俺も、みんなのおかげで、ここまで来られた。一人じゃ、絶対に無理だった。最高の仲間たちと、そして、これから出会うであろう、最高の技術……このジオフォートで、私たちは、また新しい一歩を踏み出すんだ!)」


ジオフォートの城門が、ゆっくりと開かれていく。その先には、どんな出会いと、どんな試練が待ち受けているのだろうか。ニーナたちの胸には、不安よりも、期待の方が大きく膨らんでいた。

彼女たちのデバッグの旅は、一つの大きな区切りを迎え、そして、新たな章へと繋がろうとしていた。世界のシステム全体の不具合という巨大な謎を解き明かし、この世界に真の調和を取り戻すための戦いは、まだ始まったばかりだ。


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