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小ネタ 5 (2022.8~2022.9)



第一部 序盤で使われた魔法の話など


7.先生の独り言

チェスターが空中へ上がるのに水を使ったのは「なんでか知らないけど、鍛え始めた変わったお嬢様へ。(飛ぶといえば風だけど、水の)魔法でこんな事もできるよ〜」というやつです。

覚えとくとちょっと良い感じなチェスター先生の魔法講座


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23.テーブル下の秘密

なぜサディアスはそこを選んだのかといえば、「すぐ(一分以内。その間にこちらへ来そうな者はいないように見えた)諦めると思ったが、念の為(内密の話だし、シャロンと密会なんて言われたくもないし)姿を隠した」感じです。

でも彼の予想より時間がかかりました。


座ったままブースを誰もいないように見せる(シャロンと自分それぞれを対象に高度な光の魔法をかける)より、既に暗がりであるテーブル下を誰もいない暗がりに見せる(狭い範囲に闇の魔法をかける)方が魔力消費が少ない。でもすぐに後悔はしました。ああなると知っていれば決して……。


ちなみに当時と第二部のシャロンでは何がとは言いませんが成長度合いが違うので、もし今同じようにぎゅっと抱え込まれたらサディアスは咄嗟に逃れようとして天板裏に頭をぶつけます。

シャロン目線だと、今ならそう安易に殿方を抱え込めないです。


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24.許せない

投身自殺かって高さですが飛び出していってしまいました。ウィルフレッドは怒りで魔力をより引き出す代わりに冷静さを欠いているため、コントロール精度は落ちています。

ちなみに魔法大国の王子とはいえ、十二歳で空を飛びながら姿を消し続けるのは充分天才です。


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25.マクラーレン伯爵邸の戦い

シャロンやウィルフレッドがいなければもう少し燃やしてもよかったのですが、魔力の残量を考えて(火災にならないよう)絶対に自分で消せる範囲の火に留めました。ならず者達の身なりからしてさほど儲けがない(魔力持ちが少ない、あるいは居ても弱い)と見て


先に「これだけの魔法が使える。お前達が何をしても無駄」と言外に脅しをかけました。

サディアス目線だと、ウィルフレッドがもっと落ち着いて、サディアスとの共闘を念頭に置いてくれれば他にもやりようはありました。

ウィルフレッド目線だと、サディアスにも日頃から帯剣していてほしかった。


エリオットの《重圧》は風を用いる事が多いからそう呼ばれるとディアドラが言っていましたが、実際スキルそれ自体は対象に圧を加えるものではなく、魔法の効果が及ぶ範囲を超限定できる、という特性です。


本来魔法は、例えば1メートル先に風を生み出してもこちらに風の余波を感じるし、火を出せば近付くと熱いし、水を出すと飛沫が散るし、光や闇は離れた場所から見ても明るく/暗くなったと知覚できます。

それは厳密に言えば魔法を使った本人が「ここに魔法を出す」と決めた範囲を越えているけれど、本人のコントロール不足というよりは「そこにそれを出したら当然周りにそんな効果が及ぶだろう」という自然なもの。

スキルを使うとそこをカットできます。


だから敵を即座に床に叩きつけるほどの強風を出しても周りに被害は出ません。三人並び立った真ん中だけを吹っ飛ばすとかできますが、火でそれをやると真ん中の人に燃え移って延焼した分の炎は魔法の範疇から外れるためコントロール不可。

(ただエリオットは火の魔法ダメダメなので元からできない)


そんなスキルがあるとはいえ、それを複数の対象に同時発動できるのはエリオット自身のすごいとこです。

本気なら敵が成人男性として一度に数十〜百は対象にできると思います。ただすごく精神力を使うのと、かなりの集中力が必要なので、対象特定〜魔法の発動までの間は他の事(自身を守るなど)は難しいか。

学生時代は不敬にもギルバートを貶してくる輩が調子こいた時などにキレて「ひれ伏せ!(全員強制土下座の刑)――貴様ら、一体誰に物を言ってるかわかっているのか!!」と怒鳴る事がちょくちょくありました。


ギルバートは「そこに直れ、くらいで良くないか?」と思いながら見てました(真顔)。


ついでに学生時代、

ふざけていたパーシヴァル(チェスター父)をエリオットが追いかけ、やがてとうとう魔法を行使した場合に

それに合わせてパーシヴァルが水をぶつけ、余波を自ら(エリオットごと)かぶり「水も滴る良い男、だな☆(真顔)」と髪を掻き上げ親指を立てるのがパーシヴァルの中で流行った事があります。


それをやるとエリオットは静かに剣を抜いて野良試合を申し込んでくるのでノリノリで受けます。

「ひゃっほう。楽しんでいこうぜ(真顔)」


ちなみにパーシヴァルが逃げ回るのは基本的にギルバートが視認できる範囲内です。唯一の王子に何かあるといけないので。

野次馬達は「見ろよ殿下の顔…パーシヴァルのヤツ今日こそ大目玉食らうんじゃ…!」とか言ってるけど、ギルバートはむさ苦しい試合なんかよりセリーナに贈る花を考えてます。


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33.闇のベール

《固形化》スキルで物質化した闇です。闇ですからベールの奥は見えない。皮膚病や火傷などで顔をやられた貴人も装飾の多い物を使ったりします(大金を払えばそれらの傷跡を消せる医師もいるにはいる)。

本人も周りが見えないので普通は介助必須。


装飾の無い物を使用人がつけていたら「お客様に見せられない(恐怖や不快を呼ぶ)顔」「下しか見えなくて構わないような仕事しかしていない者」と示している事になります。


ただ上級貴族の従者などがしていた場合は、顔は隠したいけれど能力的に高い、主人からよほど信がある者だろうと推察されます。

その場合のベールとは、本人からは周りが見えるような(光の魔法も併用された)特別製です。実際そうかは別として。


人身売買市場においては、顔が良いからと他の業者から商品を狙われたりしないため、またそれくらいの手間を商品にかけられる店であると示すために無地のベールをかけたりします。


アベルがベールをつけたのは、ロイをそういう人身売買市場に慣れたやばい奴と(一時的に)思わせるためです。

当初は少なくとも数十分は捕まったフリをしないとターゲットの貴族本人は出てこないだろうという想定だったのですが、予想以上に脳内お花畑ですぐ飛びついてきたので、正直あれは縛らずにロイと二人で即特攻でもよかったな、と後にアベルは思いました。


ベールについて、《固形化》の継続時間は人によりけりで、(スキル持ち本人による)追加の魔力供給無しであれば数分〜5、6時間というところです。


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53.距離感というもの

どこからどこまであるか見えない炎。《色彩変化》持ちはまったく珍しくないですが、透明化はごくごく僅かな人だけです。

ただメリルは宣言の短縮が苦手なので、炎の矢を自身の傍に追従するよう作り、透明化し、一言告げたら発射される状態に持っていくまでしばしかかりました。


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58.おべんきょうもする

クリス語解説

さわさわしてる→体内に流れる魔力の通常の状態。人が普段は気にならないが気にすると自分の鼓動のリズムがわかるのと同じ

ざわざわしてる→魔力に対し、クリス自身が「今から魔法を使いたい」と伝えたところ。魔力放出の準備段階


もぁーってなる→準備はしたけど何するの?早く決めて!魔力無駄に出るから!早く決めて!無駄になってるから!と言われてる状態。水道に繋いだホースの出口を軽く押さえつけてる状態に近い。空回り。

ぺかーってならない→魔法として発動されてない


なぜ発動しないかというと、何の属性で何をしたいのか、本人がちゃんと考えられてないからです。どうしたいのか明確なイメージがないと、何かの魔法出ろ!と言われても魔力側は困るのです。

魔力コントロールが下手な人だと、このセーフティロックみたいな状態を突破して暴発します。


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60.いつか貴方を殺すもの

チェスター…明るく指さして笑顔で「放てー!」なんて言ってますが、心の中では真顔で「あの的を砕き散らせ」くらいは言ってます。軽く見せてますが、結構魔力を練り込んだ強めの攻撃です。


ちなみに、アベルの「君に足りないのはそれだよ」発言が聞こえたウィルフレッドは「お前、魔法を使えないのになぜ指導めいた事を…(ハッ!)背伸びしたいお年頃か…?」という目で見てます。

アベルはその視線に気付きましたが、「俺が言いたかったのに」の目だと考え「ごめん…」と思いました。


サディアス…「宣言」と「打ち砕け」を言う必要は無かった(短縮しても発動できたできた)のですが、まだ初心者であるシャロンと、全然わかってないクリスの前という事を踏まえて基本に則りました。真面目なので。


ウィルフレッド…吹き飛ばせとは言ったものの、的が適当な方向に飛ぶと危ないので、きちんと地面に落ちるようコントロールしています。本当は刃が撃てたらかっこよくスパンといきたかった。でもシャロンが褒めてくれたので結果オーライです。


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67.さようなら、未来

光と闇はお互い打ち消し合いますが、もちろん闇10に対して光1では勝負になりません。暴走相手ですから、聴力が戻ってからはあっさり破ったように見えて、実はウィルフレッドはかなりの魔力を取られてます。

発動してすぐには打ち消されるのでなく「みしりと何かが歪む」のは、思った以上に強力と見てウィルフレッドが魔力を追加投入してます。なので一発で即座に壊れるのではなく、ビシッと亀裂が入ってから粉々になるようなものです。


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69.魔塔の申し出

だいぶイラッときたサディアス。

チェスター以外に気にかけるべき人間がいたらもっと感情を抑えましたが、「この男が居るだけならいいだろう」という気持ちがあります。火の粉は出ましたが仮に放置しても暴走に至るようなものではなく、舌打ちみたいなものです。


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317.先生のお手伝い

ホワイトが薬瓶を魔法で助けず呑気に解説していたのは、落下までの短時間で発動できる魔法だと薬瓶だけを浮かすのは難しいからです。

やったら部屋の埃も棚の他の薬瓶や素材もついでに誰かのスカートも大変な事になるので、注意を優先しました。


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75.君が約束を果たすなら

カラー変更回。

アベルは、自分の髪と瞳の色だけを変えるなら真っ先にウィルの色が浮かびます。金髪碧眼の自分に憧れまではしませんが、「ウィルとお揃い」というワードにはちょっと惹かれます。

茶髪黒目の見知らぬ子はここが初出でした


シャロンのカラー変更

深く考えず馴染みのある色にしましたが、鏡へ急ぐ姿を見てようやく何かに気付いて解きました。防音の話になり油断していたら瞳の色を追求され、咄嗟にウィルの色を答えています。

しかしそれはそれで母(王妃)の色合いだなと気付いてアベルは渋い気持ちになっています。


アベルは長年色々試した結果もあってあっさりやってますが、カラー変更は姿を消す魔法(明るい場所なら光の膜を貼り、外側から見た時内側にあるものを見えなくする)より更に高難易度でやれる人はかなり限られます。

サクッとできる人は最適が光か闇である事が多いです。


たとえば下手な人がやると手ですくった分の髪だけ地毛に見えたり、一歩でも動いたらもう地毛に戻ったりします。発動範囲指定をミスるとそうなる。

クレメンタイン・バークス隊長やクリスのようなスキル持ちは、そういう詳細指定をスキルが大体やってくれるので、そこには集中力を要しません。


アベルがなぜここまで魔法の制御に精通できているかというと、膨大な魔力量と強い精神によるものです。なにせ魔力切れを起こさないので、人目が無ければ集中力が続く限りいくらでも魔法の練習ができます。

バレなければ良いので、防音と目くらましもどんどん精度と発動時間が鍛えられました。


ちなみに髪色を変えたりするのとメリルの《色彩変化》は全く別物です。あれは魔力で生み出した物の色を変える能力です。

例えばメリルが《色彩変化》させた青い炎を、アベルがそれより大きく魔力で囲んで(スキルでは無いという意味で)普通の光と闇の魔法を使い、別の色に見せかける事は可能です。


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本編:ハッピーエンドがない乙女ゲームの世界に転生してしまったので

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