小ネタ 13 (2024.10~2025.7)
予定は全くないのですが、何か無茶な事をして危険な目に遭った為にシャロンをめちゃくちゃ怒らせてしまった双子
ウィルフレッド:
最初から降参(多少自分が危ないのは承知の上でやったけど、シャロンに嫌われるのだけは絶対に嫌)
「本当にごめん。…君が怒るのも無理はないと思う。無謀だった。」
アベル:
当時の状況から判断した結果なので、「あれはああするしかなかった」と反論(実際他にも手はあったが、一番早く正確な手を選んだ)。
すっと表情を消したシャロンに「…お考えはわかりました。御前失礼致します。殿下」と返され、立ち去られた後で一気に冷や汗をかいて動揺するタイプ
普段ならシャロンが現れそうな時間にことごとく来ず、見かけても会釈や礼儀的な挨拶で済まされて三日経ち、いよいよ事の重大さを思い知るアベル:
「………。」
(開いた本のページが全く進んでいない)
それをこっそり見ているウィルフレッド:
「ああもう、さっさと謝らないからだ…!」
とりあえず役目を果たそうと仕事を入れまくった結果、シャロンと話すどころか見かける事もなく一週間経ってしまったアベル
「………。」
(腕を組んで窓の外を見ている)
チェスター「完全にシャロンちゃん不足じゃない?」
ウィルフレッド「何してるんだとも思うけど、俺の弟はああいう所も可愛い」
シャロンの医務室(診察終了後)
「アベル?どうしたの、急に来て」
「…俺が悪かった。危険な手だったという自覚はある」(小ぶりの花束を差し出す)
「……まさか、十日前の事を言ってる?」(受け取る)
「……差し支えなければ、食事にでも。言いたい事があればそこで聞く。」
「…ふふ」
「もう怒ってないわ。貴方に助けられた方からも話を聞いたし……少し避けてしまったのは、ごめんなさい。また怒ってしまいそうで控えていたの。」
「…そうか」
「素敵な花束をありがとう。花瓶に飾るから少し待っていて。食事は喜んでご一緒するわ」
「いや、無理しなくていい。仕事が残ってるなら」
「あら。私が言いたい事を聞いてくれるのでしょう?話は沢山あるから、ゆっくりお付き合い頂けたら嬉しいのだけど。――…ご都合はいかがでしょうか、アベル殿下?」
「――…喜んでお付き合いしよう。アーチャー公爵令嬢」
「ふふっ、行きましょうか。」
END
おまけ:レストランにて
「最近とても仕事を詰め込んでると聞いたわ。どうしてそんな事を?」
「…特に理由はない」
「時折上の空になっているとか、あの貴方が。睡眠時間を削っているわね。疲れている自覚がなくてもきちんと休まないと…」
「……ふっ」
「何かおかしかったかしら」
「何でもない」
◆時空のサディアス、2人にヤキモキしても自分も詳しくないからどうしたらいいかわからず、結局何も言えなくてウグ…てなってそう
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490.非常に余計な一言です ◆
上着を預かるのは本来サディアスがやるべきなので、シャロンがせっせと世話を焼く間、果たして割って入っていいものか、下手に介入してアベルが再び仕事に戻ろうとしたらどうしようかと、人知れず腰を浮かせたり戻したりしていたサディアスです。
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チェスターが徹夜苦手なのは第一部あたりで出ていたと思いますが、かつてはよく徹夜で勉強していたサディアスは2日、ギリギリ3日くらいまでいけます。ただそこまでいくと目の下にはっきりクマができたり、明らかに精神的余裕もなくなるので、アベルよりは仮眠をとります。
アベルの気力体力についていくのは無理と割り切っており、アベルもサディアスが自分と同じだけ起きていようとするのは(長いと)止めます。
アベルは素でも4、5日くらい普通に動いてますが、無理はしてるので少し眠くはあるし、シャロン目線疲れてるし、それを超えるとほぼ無意識にスキルを使います。
《加護》で意識の覚醒をある程度守っているわけですが、無意識ゆえに、「これ以上続けると本当にまずい、やめた方がいいかもしれない」と意思が揺らいだ事で自然と発動が解け、すると一気に尋常でない眠気がくるので、思考能力がガタ落ちしてあのように大人しくなりました。
シャロンはアベルが諦めて自ら解いてくれたと思っていますが、実際にはまだ、どうするか迷っている段階だったというお話。
アベルはスキルを使ってるでしょうとシャロンが言ったのは、七日寝ていない割に、ここ数日の「(仕草や表情含む)外見上の疲労度合い」にあまりにも変化がなかったからです。
いくらアベルでも人間である以上は体調の悪化があって然るべきなので、七日寝てないと聞いた時点で、疲労に変化がないのはおかしい、という考えに至りました。
寝てないと聞くまでは、不調の理由は他にあると思っていた…というより、寝てないとは思わなかった(アベルは体調管理できる人なので)。
また、シャロンがアベルの肩などでなく手に触れて声をかけたのは、フリではなくちゃんと眠気が出て温かくなっている事、力が抜けている事の確認です。
離すのがあと一秒遅かったら掴まれて「四時」ともう一度渋られていました。
アベルが不服そうだったのはそこと、(思考能力が鈍っていたからこそですが)、アベルが深く眠るという事は何かあってもすぐ動けないので、自覚がないほど若干の話ですが、「危ないからお前はここにいろ」の気持ちがありました。
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48.おうじさまはつよい にて、「子供相手に使わない」発言に笑ったシャロンをアベルがじっと見てましたが、あれはアベル本人はじっと見てた自覚がありません。
自然体で笑うシャロンに見と
なんとなく見てただけです
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番外編:秘密を飲んで笑う ◆
本人覚えてませんが、アベル側は
妙に意識がはっきりしないと思いつつ目を開けると、自分はどこともない場所に立っていて、座り込んで泣いてるシャロンがいて、そういえばいなくなった彼女を探していたのだと傍に屈み、手を取って泣き止むよう宥めていた…つもりです。
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◆時空において、サディアスはアベルを殺す瞬間を「どうしてか」美しくと表現してましたが、これは彼の中でアベルの死が「賛美されて良いものではない」(悲嘆すべきこと)という認識が強いからです。それでもこれまでの主君の生き様すべてを思い、忘れてはならない最期として目に焼き付けました。
チェスターはアベルが命を落とす瞬間を目撃する事はありませんでしたが、彼にとって主君が美しい事は(初対面からずっと「完璧なお顔立ち」と思っており)当然なので、もしその瞬間を見ていた場合は、「どうしてか」ではなく「こんな時でさえ」の方だったろうと思います。
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232話の言葉足らずアベル
「(犯人がわからないために矛先が見当たらず荒れているなら、そして自己嫌悪に正面から向き合えば折れるという恐怖があるのなら。実力のある騎士が潰れるより余程マシだから、国のためにも、君が生きるためにも今は)僕を恨め(ばいいんじゃないの。立ち直ってみせなよ)」
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フランシス・グレン
王立学園教師(神話学/魔法学上級)
学生時代と魔塔時代、「お前がいると女子が集まる」と庶民による庶民のための恋活飲み会(要は合コン)に連れて行かれたが、「私と同レベルで神話学語れるなら付き合ってもいいですよ」でことごとくフラグを破壊してタダ飲みしてきた猛者。
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デュークの「はぁ?」は本人的にはただ聞き返してるだけなのですが、普通のご令嬢が言われたら「ヒッ」てなるくらいの迫力があります。
デイジーは(女だからどうだののくだり)自分も苛立って興奮していたため言い返せていましたが、普段なら内心怖がりつつ虚勢を張って受け答えできるかというところ
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500.親父殿はわかってない
火傷したルトガーがこっそり耐えて治してましたが、ジークハルトにはバレてます。わざわざ突っ込む事じゃないから言わないであげてるだけです。
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218.できれば次の人生は ◆
クロムウェルがチェスターに『精々それまで、死なない事です。』と言う直前に溜めがありましたが、あれはこみ上げた感情を抑えてます。レナルドがいないのは確実に手が出るからです。
お前ほどの罪人に、死んで楽になる事が許されると思うな。
妹を人質にとられ追い詰められたチェスターの心情を理解できたとしても、自分が同じ立場ならそうしてしまったかもしれないという共感が仮にあったとしても、
彼が犯した罪と、それによってもたらされた結果の責任を問いたい気持ちは変わらない。
責めたところで、もう誰も戻ってこなくても。
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乗馬に際して鞭の描写まで入れる予定は(今のとこ)ないのですが、仮にシャロンが鞭クリップを腿ベルトで付けていた場合の各自の反応
ウィルフレッド:納得
「なるほど!(目きらきら)」
俺の友達がかっこいい。俺もそうしてお揃いにしようかな。せっかくだからアベルも!
アベル:反応に困る
「………。(0.5秒見てから目を離す)」
確かにそれもありか。しかし何か、やめさせた方がいいような…特に問題はない、はずだが……騎士でもああやって暗器や道具を持つ事は…(思考時間1秒)
「…ちなみに、誰の提案?」
サディアス:あまり気にしてない
「乗った時に痛くはありませんか?平気なら良いのですが。」
チェスター:褒める
「え~!かっこ可愛いじゃん。俺も今度そうしてみよっかな☆」
ホワイト:どうでもいい
「そうか。」
番外編:リュド
なに、魅力的な事してくれるじゃん。オレの好みに寄せてくれたとか?(顔を覗き込んで笑い、人差し指をベルトと腿の間に入れる)――…ってやりてーけど、ウィルフレッド達に敵認定されそ~で面倒くせ。
「‘ 乗馬服もばっちり似合ってんな! ’」
こういうifのパターンにリュドを入れるのは珍しいのですが、「皆と一番反応が違うのは誰だろう」と考えた瞬間に、あれを実行するリュドとゾッとした顔のシャロンが浮かんだので一応書いておきました。
シャロンがリュドと一対一でその状況になる事はないので、実際には起こり得ないと思われます。
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相手が熱を出した時
(謎時空で互いの世話を焼ける距離感の場合だとする)
アベル(仕事がある日):
無理しないよう言いつけ、医者と使用人に任せて仕事に行くが、普段と違い絶対残業せず追加の仕事を受けずに帰ってくる。外の汚れを持ち込まないよう帰宅後も身綺麗にするまで部屋に行かないし、まだ良くならないと聞いても顔色一つ変えない。
使用人が相手の汗を拭いてやり落ち着いて寝た頃にようやく部屋を訪れ、横の椅子に座って一晩中傍にいる。
ずっと懸命に世話を焼くというより、小さい明かりで本を読みながらそこにいて、時々は冷やしたタオルを新しい物に変え、寝ぼけて名を呼ばれれば手を握って離さない、自分が眠くなったらそのままそこで寝る。
アベル(仕事がない日):
体調には気を付けるよう注意してやらねばと少し思いつつ様子を見にきたところ、明らかに意識朦朧としながら「来てくれてありがとう」と微笑まれて「まさかこいつ死ぬのか、死なないよな」と一気に不安になる。
寝入った相手を邪魔しないよう部屋の外に出て医者と使用人から詳細を聞き、薬やら看病グッズやら全て完璧に揃え万全の体制で待機し、基本的な世話は使用人に任せつつも、相手が目を覚ます度に「大丈夫か」「何か必要なものはあるか」と聞く。
遠慮がちに「袖を握っていてもいい?」と聞かれ一も二もなく承諾するが、焦っているので意味はあまり考えていないし、相手が眠りながら無意識に手を繋いできても拒まないし握り返す。
治ってから「死んだらどうしようかと思った」と言ったところ、「そんなはずないでしょう」と笑われてしまう。
笑いごとではないが、今生きていて笑ってくれたならまぁいいか。




