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【小ネタ集】ハッピーエンドがない乙女ゲームの世界に転生してしまったので  作者: 鉤咲蓮


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22/28

小ネタ 12 (2024.6~2024.9)



アベルの身に何も起きなかった(309.欠陥王子◆)場合ifを考えていたのですが


7歳頃には活発で好奇心旺盛、弟絶守(ぜつまも:「絶対に守る…」という意志を持つこと)な第一王子ウィルフレッドと、兄より前に出ようとしない、あまり喋らず落ち着いた性格の第二王子アベルといった感じになりそうです


アベルは無茶をする必要がないので、ウィルフレッドの隣で程々に(兄より強くなるという思考がない)学び、【魔力鑑定】で自分に魔力が無いと知り割とショックを受けます。

賞賛する人々に囲まれるウィルフレッドが身動きを取れない間にアベルは城を抜け出し(複数人撒いた上で質素なローブを入手)


魔法ではウィルの役に立てない……とへこみつつ移動(街へ下りる荷馬車に勝手に乗った)、アーチャー公爵邸を見かけ、同い歳の子供がいたはずだと考える。

正面は門番がいて「大人=城に報告される」ため外周を回ったところ、庭から「お嬢様、少しお待ちくださいね」という声と遠ざかる足音が聞こえた。


とりあえず生垣の傍に行くと、向こう側から小さな足音と鼻歌が聞こえる。よじ登って柵の間から見下ろすと、女の子がこちらを見上げて目を丸くし、こてりと首を傾げた。

「……、こんにちは?」

「こんにちは。君、ここの子?」

「そうよ。あなたはどなた?そこにいたら、きっと怒られてしまうわ。」

「僕はアベル。怒られるなら、そっちに行った方がいい?」

「良いというか、どうやって……?あっ、私はシャロンというの。」


柵を乗り越えて庭に降り立つと、少女が呆気に取られたようにアベルを見ている。

「どうやったの?あんなに高いのに」

「登ろうと思えばできるよ。」

「……そういうものかしら?」

「ところで君、【魔力鑑定】は終わった?」

「まだよ。私のお誕生日は来月だもの」

「そう……、どこいくの」


「私も登ってみようと思って…いたっ!」

「駄目だよ。生垣の枝なんて固いんだから、そん……な、何でそんなに切れ、どうしてそんな強くつかんだんだ!」

「や、やれると思ったら、あな、あなたみたいに、登れるかと、思っ…」

「な、泣くな!ウィル、どうし――……。」(一人で来た事を思い出す)


「いたい…っく、うう……」

「……。」

泣き出したシャロンに焦って無言になるアベル、ひとまずハンカチを傷口に軽く当て血を吸わせてみる。騎士なら造作もない掠り傷でも、幼い令嬢にとっては大怪我。

「くそ……」

――魔法さえ使えれば、この程度すぐ治せるのに。

(なぜか治る傷)

「は?」


「…いたく、ない……」

「……?」

「アベル、あなたが治してくれたの?」

「いや……僕、は」

「ありがとう…!」

手をシャロンの両手でぎゅっと握られつつ、何が起きたかわからないアベル

「??……君、もしかして自分で」

「次は気を付けてのぼるわね!」

「それは二度としないで」

「え……」


そんなこんなで城に戻り、「ずっと探してたのにどこにいたんだ」と泣くウィルフレッドにしばし羽交い締めにされ、シャロンの事を話して後日二人で遊びに行く流れになりそうです。

なお例の勘違いはちゃんと起きるし、王子達による早すぎるロックオン(語弊)にエリオットはちょっと泣く。



---


嫁に「えっち」と言われた時の反応それぞれ


ウィルフレッド「知らなかった?」

アベル「お前だけだ」

サディアス「…すみません」

チェスター「嫌?」

ホワイト「そうだな」


ウィルフレッドとチェスターは少々笑みを浮かべて言うタイプ、サディアスは謝るけど余裕がないので引く気はないタイプ


---


※相手を怒らせて下さい


シャロン⇒アベル

「そう言われても…」

「先に聞いては怒りもわかないね。」

「――…あっ、別件で貴方に伝えておく事があったんだわ。先にいいかしら」

「何?」

「実は昨日、色々あって夜中に私一人で街へ下りたのだけど」

「は?」

《成功です!》

「やったわ!」

「おい」


---


※大事な人が攫われたら、みたいな話題だったと思います


困ったわね…と思ってるシャロンと、面白そうだから一緒に誘拐された(?)ジークハルトと、ジークハルトがいるから最悪の事態にはならないだろうけどそれはそれとして犯人は絶対に許さない双子


---


アベルの場合、自分の身を整える作業を(それが仕事ではない)他人がしようとしてくる事を受け入れるのって、信頼関係や、ある程度「隙を見せてもいい」安心感を持てる相手じゃないとやらせないと思うので、その動作が入る時は結構「わかってて受け入れている」というつもりで書いています。


たとえば417.だいぶ極まってる にて、シャロンがアベルのフードを下ろして髪を少し整える所とか。

その手をこちらに触れる前に止めるなんてアベルには簡単な事ですが、シャロンの好きに世話を焼かせてあげています(納得はしてないので世話を焼き返す)。


警戒してる相手であれば、敢えて好きにさせてその真意を探る…というパターンも考えられますが、今のシャロンとの関係においては、許す/受け入れる、の方向になってます。


その方が、彼女は笑ってくれるので。


ちなみに時折、アベルがフードかぶったままでいる(脱がなくてもいいと思ってる)のをシャロンが取るのは、ちゃんと顔を見て話したいからです。


アベルはその理由に考え至ってないですが、問い質すほどの事でもないので「……?」と思ったまま放置してます。


---


飲んだ直後に見た人を好きになる薬(そんなものはない)が混入した紅茶をそうとは知らずに飲んでしまったアベルとシャロン、渡しちゃった人が慌てて様子を見に行ったらカップは空っぽなのに2人ともまったく平常運転で「あっ…(察し)」の反応をされてほしい


その反応によってアベルが「お前何をした」とめちゃくちゃ詰め寄るけど王子と公爵令嬢に「無断で薬を飲ませました」と言えるはずもなく、果ては「そうか。拷問の方が好きか」と言われた辺りでシャロンが助け舟を出し、アベルから見える範囲+充分距離を取る事を条件にシャロンに打ち明ける事になり


「――………、そう」とだけ言ったシャロンは特に表情を変えず、にこりと微笑んで「私や殿下に効くほどのものではなかったという事ね」と返し、シャロンから説明を受けたアベルは犯人を騎士に突き出しつつ、内心「シャロンにはウィルがいるからそんなもの効かない」とフフンとしてる。


なんなら「さすがウィルが選んだ相手」とも「君はそういう(他に目を向けない)人」とも思ってるし、自分にも効かなくて良かったと思ってる。

シャロンは「あの薬が効かないなんて、アベルはさすがの精神力だわ…」と思ってます。


見てたダン「お前ら…」

アベル「なに」

ダン「ここまでくると、もうイジっていいのかわからねぇよ。」

シャロン「何が?」

ダン「(可哀想なものを見る目)」

シャロン「何が…!?」

アベル「いいから話に戻るぞ」


---


アベルは意図せず手に入れた飴はパット&ポールにあげたりジャッキーにやったりしますが、貰い物など自分が食べるべき時は、基本的に口内で粉々に噛み砕いてからざらりと舐めて味を確認するタイプです。

ウィルフレッドやシャロンから貰うと、噛まずに大人しく味わいます。ほぼ無意識


---


【どんなうちわを誰に向けるか】


ウィルフレッド「他国にはそういう文化があるのか!面白いな」

アベル「……、…………?」※文化の理解に時間がかかっている

ウィルフレッド「俺は勿論――…(ハッ)…、えぇと。アベル、何か思いついたか?」

アベル「誰という事もないけど、強いて言うなら【余所見するな】かな」

ウィルフレッド「看板じゃないぞ」


こっそりウィルフレッド「本人達には見せられないけれど、【早く婚約して】と。俺を安心させてほしい。後ろからそっと…いや、アベルには気付かれてしまうだろうか?」


再度説明を受けたアベル「では、ウィルに【頑張れ】と。」


サディアス「…どのような言葉がいいか決めかねます。私ごときが星々を応援してどうなるかとも思いますし。わざわざ読んで頂くほどの価値ある言葉など、私は持ち合わせていませんよ。」


チェスター「ちょっと待って。それって文言、色、形、装飾、決める事ものすごくあるよね?せめて一ヶ月くれない?デザイン案幾つか出して、コンセプトによってパターンも作りたいし、試作も当然必要でしょ。人呼んで誰がどれ持ってどう並ぶとか…やっていいんだったら、アベル様の応援に手ぇ抜けるわけないから!今すぐじゃ全然時間足りないよ!」


シャロン「そうね、カレンに【ウインクして】と。きっと恥ずかしがってしまうけれど、その姿がまた可愛らしいと思うわ。」


ダン「お嬢が持ってるやつ、途中ですり替えるとかどうだ?掲げてる間は自分じゃ表を見ねぇだろ。無難なのと思わせておいて……くくっ。見せる相手?決まってんだろ。」


カレン「その人の名前でもいいの?じゃあ、応援してるよって気持ちを込めて、【シャロン】って書こうかな。飾りとかつけて、できるだけ綺麗にしたりして…えへへ、ちょっとわくわくするね。レベッカやデイジーさんと一緒に、皆で応援したいな。」


ホワイト「おれが持っているより、校舎か寮の壁にでも、【学べ】と書いて掲示しておけばいいだろう。」


ロズリーヌ「欲を言えば、【サディたん】【バーンして】を両手に持ち、見られた後、無視をされる流れですわね。」

ラウル「欲を言った結果が無視なんですか」

ロズリーヌ「塩対応すらファンサ。真面目なサディた…サディアス様のこと、仮にアイドルパロだとしたら一瞬は迷ってくださるでしょう。その一瞬で白米が何杯いける事でしょうか。わかりますかラウル」

ラウル「まぁ、《あいどるぱろ》から既にわからないですね。」


ロズリーヌ「ああでも!パロるならパロるで、どんなグループにするかで三日三晩は悩めますわーっ!やはり殿下達と四人で組むのが王道ですが、チェスター様とユニット…なんていうのもアリだと思うんですのキャーーー!あっちなみにね、皆様アイドルの傍ら俳優業をされているという設定でしたらなんとウフフ、推しカプをドラマで共演させる事であんなシーンやこんなシーンをんにゅふふふ」

ラウル「殿下」(そっと【顔面がやばい】のうちわを持つ)



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本編:ハッピーエンドがない乙女ゲームの世界に転生してしまったので

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