if 猫耳と尻尾をつけられる皆
猫耳化&尻尾を生やすスキルを持つモブ(そんな人はいない)に襲われた一行
イカ耳なりかけサディアス「通り魔的犯行で犯人は逃走中、効果持続時間は現状不明です」
ぴんと立った尻尾が小刻みに震えているフェリシア「…困り、ましたね。えぇ…。」(サディアスをちらちら見ている)
目が笑ってないチェスター「誰かギャビーさん呼んできてくれる?今すぐ。早く。金は払うから」
笑い過ぎて呼吸困難になり床に転がってるダン「…っひ……くくく……。」
自分の尻尾を掴もうとしたけど無意識に動かしてしまい手からすり抜けちゃうカレン「な、何か変な感じだね…!」
尻尾でソファの座面を叩いてるしかめっ面脚組みアベル「………。」
鏡を見ながら自分の耳や尻尾を触ってみているウィルフレッド「すごいな、実体があるタイプだ!」
誰かが喋る度にそっちを向くアベルの猫耳をそっと触ってみたいけど我慢して冷静に紅茶を楽しむフリをしているシャロン「………。」
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アベル「発見次第気絶させろ。術者の意識消失で終わるならそれが最も早い」
ウィル「少し勿体ない気もするが…」
アベル「これでは仕事にならない。」
アベルを見て頷くシャロン「そうよね。可愛すぎて」
アベル「は?」
令嬢の微笑みシャロン「コホン。こうも《変わりすぎて》はね。困るわね」
ウィル「ふふ、それにしても皆可愛らしいな。」
双子以外全員(言った…!)
兄に甘いアベル「……。」
ウィル「予定が無くてよかったが、もし来客でもあればさぞ驚かせ――」
扉バーン
ジークハルト「来てやったぞ貴様ら!」
アベル「最悪だ」
ジーク「あァ?……何のお遊戯をしてる。っふ、ははは!アベル、お前まで喜んで参加か!」
アベル「どこをどう見たらそう――」
勝手にシャロンの隣に座り肩を組むジーク「面白い、俺も混ぜろ。」
アベル「――…。」
シャロン「好きでこうなったわけではないのですよ。事件です」
勝手にシャロンの猫耳をふにふにと触るジーク「ほう?」
イカ耳アベル「」(何から怒ればいいかわからない)
笑顔のウィル「ジーク、離れようか。」
シャロンを離し茶菓子に手を伸ばすジーク「なんだ、つまらん。俺はそれにならんのか。誰がやった魔法だ?」
窓ガシャーン
飛び込んできた犯人「お呼びとあらば喜んで!猫耳――」
アベル(無言で魔法を放ち叩き潰す)
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ゆらりと尻尾を動かすサディアス「戻りませんね…」
今日ここに来て良かったと思ってるフェリシア「そうですね。」
チェスター「ギャビーさんまだ?急いで。ひと目でいいからあの人は」
ジーク「俺は国王に挨拶してくるが、面白いからそれ(猫耳)はまだ取っておけよ。」
カレン(無茶言うなぁ…)
尻尾でソファの座面を叩くアベル「シャロン。ジークに勝手をさせるなと何度言えばわかる」
耳垂れシャロン「はい」
アベル「向こうにその気がなかろうと危機感を持て。ああも触れられて許すのは、いくらジーク相手でもお前の立場上良い事ではない。わかってるはずだな」
耳ぺしょシャロン「はい…」
良心が痛み始めたアベル「…ほぼジークが悪い。ただ、お前も気を付けろというだけだ。」
尻尾もしゅんと下がっているシャロン「そうよね…ごめんなさい。」
言い過ぎた気がしてきたアベル「……別に、お前を萎縮させたかったわけでは」
扉バーン
ギャビー「とにかく来いと言われてやって来たボクは、そう!真実の――」
気を遣って2人からそっと離れて気配を消していた皆様「シーーッ!!」
チェスター「ギャビーさん来てくれてありがと!でも今じゃなかったかも!!」
ギャビー「何がだい?」
アベル「…とにかく、あまり勝手に触れさせるな。……良い気分はしない。」
シャロン「はい。気を付けるわね」




