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うるわしき会話の調べ

私のエッセイ~第百十八弾:うるわしき会話の調べ ~ 第3頁

 皆さん、こんばんは! いかがお過ごしでしょうか・・・?


 今宵は、映画『ランボー』より、主人公「ジョン・ランボー」と、「トラウトマン大佐」の、ラストシーンでの会話を紹介します。


 ランボーは、あのベトナム戦争の帰還兵。


 戦場では、華々しい戦果をあげた英雄でした。


 ところが、アメリカが敗戦し、ベトナムから撤退すると・・・生き残って祖国に戻ったランボーを待ち受けていたのは、空港で迎える群衆の「赤ん坊殺し!」「悪魔!!」などの非難の嵐。


 国のため、仲間のため、命を懸けて戦った代償が、国民からの冷遇、のけ者扱い・・・このような「手のひら返し」「心なき非難」でした。


 そんな折、ポートランドに向かうランボーに、ひとりの警官が、からんでナンクセをつけ、嫌がらせのいじめをします。


 それがランボーの怒りに火をつけ、彼は、州警察を相手にたったひとりで「戦争」を起こします。


 暴れに暴れまわったランボーでしたが・・・市街戦のさなか、ついに警官隊に包囲されてしまいます。


 以下の会話は、ベトナム戦争時の元上官、「トラウトマン大佐」が、包囲されたランボーを救うべく、必死で説得するシーンです。


 なお、以下の「吹き替えスクリプト」は、声優が、あの渡辺謙さんでしたが・・・残念ながらこれは、当時の「金曜ロードショー」放送時のみ、たった一度きり放送されたもので、ビデオやDVDにも、その後、謙さんの吹き替え音声は、収録されませんでした。


 では、前置きが長くなりましたが、どうぞ。


 なお、終盤に、おなじみYouTube動画も、参考に紹介しておきました。


 m(_ _)m


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 トラウトマン:「ランボー! ・・・やめろ、もう撃つな!! よく聞くんだ。 ・・・もう、チャンスは無い。銃を捨てろ! ヘリを呼びよせて、ブラウベへ連れてってやる。」


 バキューーーン!!


 警官隊が、一発発砲してきます。


 トラウトマン:「撃つなあっ!! ・・・カーンッ! 撃たすなッ!!」


 カーン:「(部下に)撃つなっ! ・・・そのまま待機しろ!!」


 いまだマシンガンを持ってウロウロするランボーに、さらに続けるトラウトマン。


 トラウトマン:「現状を考えてみろ。 ・・・建物は包囲されている。脱出口は無い。M16を持った200名が待ち構えている。お前は、たったひとりで戦争を始めてしまったんだよ。 ・・・被害は甚大だぞ!! この『作戦』はもう終了だ・・・わかったか。(机を思い切り叩き) ・・・作戦はもう終了だ!! 外を見てみろ。 ・・・さあ、見てみろ!!」


 目を見開いたまま、割れた窓ガラスから外の様子を見るランボー。


 トラウトマン:「・・・今やめんと、殺されるぞ。それでいいのか? もう終わったんだ、戦争は・・・。終わったんだ!!」


 ランボー:「(トラウトマンを指差して) ・・・なにも終わっちゃいねえ・・・なにも!! 言葉だけじゃ、終わらねえんだ!! 俺の戦争じゃなかった。 ・・・あんたにやれって言われたんだ!! 俺は勝つためにベストを尽くした・・・だが、誰かがそれを邪魔した。 ・・・シャバに戻ってくると、空港にウジムシどもがゾロゾロいて・・・抗議しやがるんだ! 俺のこと、『赤ん坊殺し』とかなんとか、言いたい放題だ。あいつらに何が言えるんだ、ええっ!?  やつら、なんだ・・・俺と同じ、あっちに居て、あの思いをして、わめいてんのかっ!?」


 トラウトマン:「みんな、失望し苦しんでいたんだ。 ・・・もう過ぎたことだ。」


 ランボー「・・・あんたにはなっ!! 俺には、シャバの人生なんかカラッポだ。戦場には、『礼節』ってもんがあった。助け合い、支えあっていた。 ・・・ここじゃ、なにもねえ!!」


 トラウトマン:「おまえは私にとって最後のひとりだ。 ・・・野垂れ死にをしてくれるな。」


 ランボー:「あっちじゃ、ヘリも飛ばした。戦車にも乗れたよ。100万もする武器を自由に使えた。 ・・・それが、国へ戻ってみりゃ、駐車場の係にもなれないんだっ!!(ランボー、マシンガンを壁に投げつける)」


 泣きながら床に座り込むランボー。


 嗚咽おえつしながら、続けます。


 ランボー:「おぅおう・・・チキショー・・・。みんな、どこ行ったんだぁ・・・。クソッ・・・。空軍にも、友達がいた。みんな、いいヤツだった。 ・・・あっちじゃ、友達はゴマンといた。それなのにどうだ・・・ここには、何もねぇ・・・。 ダンフォース、覚えてる? (うなづくトラウトマン) 俺、いつか、マジックペン1本取って・・・『拾い物』って、ラスベガス送ったんだ。俺たちいつも、べガスのこと、車のこと、しゃべってたから・・・。あいつはいつも、赤いシェビーのコンパーチブルのこと、しゃべってた。 ・・・帰ったら、タイヤが擦り切れるまで走ろうって・・・。」


 ここでランボーは、息を荒げながら、一呼吸置いて続けます。


 ランボー:「・・・俺たちがいた、あの納屋に子供がやってきた。靴磨きの箱持って・・・『お願い、磨かせて』って・・・そう言ったんだ。俺は断ったが、しつこくせがむんで、ジョーイは承知したんだ。俺・・・ビールを取りに出てた。 ・・・箱に、仕掛けがあった。箱を開けると・・・あいつの体、吹っ飛ばされちまった・・・。すごい悲鳴だった。あいつの血や肉が俺の体にベットリくっついて、こんなに!! ひっぺがさなきゃならなかった! 友達が・・・俺の体中に飛び散って・・・俺、なんとかあいつを抑えようとした。けど、どうしても、内臓がどんどん出てくんだ・・・どうにもできなかった。 ・・・あいつ言うんだ。『俺、うちへ帰りてえ、帰りてえ』、そればっかりだ。『国へ帰りてえ、帰って、シェビー乗り回してえよぉ・・・』 ・・・でも、あいつの脚が見つからねぇんだ・・・脚が見つからねぇんだ・・・。 あれが頭にこびりついてる・・・。もう、7年にもなるのに。毎日、思い出すんだ・・・。目が覚めて、どこにいんのか、わかんねぇときもある。誰ともしゃべれねえ。時にはいちんち・・・一週間も・・・忘れられねぇ・・・あれが・・・。」

 

 そして・・・そんなランボーを、嗚咽おえつする彼を、トラウトマン大佐は、なぐさめるように優しく抱きしめるのであった・・・。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 以下は、参考のYouTube動画です。


 1.『俺にとって戦争は続いたままなんだ(ラストシーン)【ランボー】』

→ UP主様は、「コンゴトモ、ヨロシク」様。

→ 上記のスクリプトの、字幕版になります。


 2.『RAMBOランボー Its a Long Road』

→ UP主様は、「haruf 0529」様。


 3.『ランボーワンシーンcv 花澤香菜戸松遥』

→ UP主様は、「fio jjkat」様。

→ ラストは・・・おバカ吹き替えでシメますかぁ!?


 ・・・おあとがよろしいようで。 m(_ _)m

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