私の家族は···───
1ページ目にいっぱい詰め込み過ぎました!!
ちょっとずつですが、文字数の調整が出来たらな~って思います。
「ティナ、こっちにおいで、おやつにしましょう」
「はぁい」
広大な敷地に色とりどりの花に囲まれた小さな少女。
覚束ない足取りで走る小さな少女は母親の待つ大きな木の下へ。
この世界の私の名前はティナ·プラント·ミュゲ
この世界に転生して3年が過ぎた。
容姿は元いた世界では外国人の顔なのかな~って感じ。
プラチナブロンドに紫の瞳である。
紫の瞳はゲーム?とかアニメの世界っぽいけど。
私が生まれたのはキャトルセゾンという世界のプラントン王国。
転生前に妖精王と約束した私に、この国に生まれてすぐ全妖精王からの加護を授かった私は、プラントン王国が建国されてから全妖精王からの加護を受けたのは2人目らしい。
2人目かよ!──···ってちょっと思ったけど、まぁ深くは気にしないようにしよう。
ちなみに私の記憶にある庭はこんなに開く無い。
むしろ、この広さは何処かの公園かもしくは植物園並みだ。
そんな広さのある庭園に住まうは私がこの世界に生を受けた、ミュゲ公爵家だ。
父であるサミュエル·プラント·ミュゲ公爵は現国王の弟。
本来なら王弟殿下と呼ばれる位にあたるが、兄である国王に忠誠を近い王位継承権を放棄して降下した為、公爵位を授かった。
名前の一部に国名の一部があるのは王族の証だそうだ。
今は宰相の役職に就いており、国王の右腕として活躍している。
父もこの国の王族特有のプラチナブロンドに碧眼である。
そこは王道みたい。
ちなみに自慢では無いがイケメンである。
決して自慢では無い。大事なことなので2度言っちゃう。
そして、その父に見初められた母ソフィア·プラント·ミュゲ。
母の祖国は隣国にあるエテ皇国の第二皇女だ。
エテ皇国の王族の特徴は銀糸の様な髪色に紫色の瞳で、母もとても美しい銀糸の髪だが母の母、所謂私からするとお婆様である王妃様の瞳である藍色を受け継いでいて、紫色ではなく藍色に近い紫の瞳だ。
父がまだ10代の時に外交目的でエテ皇国に留学した際に母ソフィアに一目惚れし、猛アタックの末結ばれたみたい。
そこら辺の詳細は、まだ私が小さい事もあり全部は教えてくれない。
「おかーさま、これあげゆ」
「まあ、ティナ!可愛いお花を摘んできてくれたのね」
「うん!おかーさまの目めとおなじ」
「ふふっ、とっても綺麗な藍色のお花ね」
「あいっ!」
まだまだ3歳な事もあり、屋敷で過ごす事が殆どだ。
公爵夫人であるソフィアと一緒に、昼間に開かれるお茶会に参加する事もあるけど大概は屋敷の中で過ごす。
だが、たまに父サミュエルと共に仕事先である王族の住まう城へ登城することも。
それは、私が3歳になってから元の玲奈として妖精王と交わした時の記憶が鮮明になり、屋敷にある絵本以外の本に興味を持ち、父に政について聞いてしまったからである。
3歳までは至って普通の幼児だったみたい。
誕生日の日に目が覚めたら記憶が甦り、両親と一緒に朝食を食べる時にそのまま普通に玲奈の時の様に会話したらとても驚かれたわ。
そりゃ、そうか。
3歳児がペラペラ普通の会話するとかビックリだわ。
そこからちょっと滑舌とか気にして今に至るのよね。
慣れるまでちょっと苦労したけど。
モグモグとおやつを美味しそうに食べてる愛くるしいティナにソフィアが告げる。
「ティナ、今日これからお父様とお母様と一緒にお城へ行く事になりました」
「おちろに?なんで?」
「第一王子であるセオドリック殿下にお会いするのよ」
「おーじさま!」
「ふふっ、そういう反応は年相応なのね」
「ふぇっ」
見た目は3歳児だけど、中身は前世で20歳まで生きてたので通年して23年目だ。
まだまだ若い年齢だけど、「王子様」という言葉は前世の小さい時に見てたアニメの映画で見てたから憧れはある。
「登城するので、今から謁見する衣装に着替えましょう。あなた達ティナの支度をお願いね」
ソフィアの命令に侍女達が忙しなく動く。
ソフィアから侍女に受け渡されたティナも着替えるべく自室に連れて行かれ、謁見用の衣装に着替え、髪形も整えて貰う。
「ティナ様、とっても可愛らしいですわ」
「絵本の中に出てくる妖精の様です!」
侍女達が褒めまくるのでとても恥ずかしいけど、この見た目は犯罪だ。
このまま町に出たら誘拐される。
警備の厳重な公爵家に生まれて良かったと心から思う。
─────コンッコンッ····
「はぁい!」
「やぁ!私の可愛いティナ!準備は出来たかな?」
「できたよー!おとーさま!」
テテテっと父に向かい走って抱き付く私に、軽々抱っこして緩んだ頬にスリスリしまくるのが父サミュエルだ。
見た目はイケメンな父なのに娘をすこぶる溺愛してる。
「うん!私のティナは今日も天使だ!!」
これが通常運転である。
「サミュエル様!ティナ様の準備が出来たら城に向かうのでは?奥様は既に準備が整っており玄関ホールにてお待ちでございますよ!!」
「おおっ、ソフィアのが早かったか。今向かおう!ティナ、お父様にちゃんと掴まってるんだぞ」
「あいっ!」
執事がビシッと父に告げてくれたお陰でデレデレ顔のままだけど、何とか公爵家専用の馬車に乗って登城した。
父に連れられて登城は数回あったけど、父の執務室にしか行かないから、王族の方々に謁見って·····
めっちゃ緊張するんですけどーーー!!!
ご購読ありがとうございます。
誤字脱字しまくりだとは思いますが、温かい目で見て···読んで頂けたら幸いです。