第8話 銃弾と加入
お読みいただきありがとうございます。
ついに…出せました!
あまり書くとネタバレになるので最後に書きます。
第8話 始まります!
襲撃者:「へぇ…こんなに速くオレサマを見つけるとはな…」
「だがな…」言い終わると、気配が消える
(バァン)
銃声と共にヴァーリがよろける。
俺:「大丈夫か?ヴァーリ!」
ヴァーリが撃たれた?…物陰に隠れながら、様子を伺う。
ヴァーリ:「問題ありません…」
剣で弾きながら、敵を見る。
襲撃者:「おっと、動くなよ…最初のは挨拶代わり」
「今のは、開戦を告げる一発…次、動いたら…分かるよな?」
俺:「あいつ!なんなんだ!」
まずい…相手が銃の使い手だとはかなり厄介だな
何か…何かないか?
襲撃者:「オレサマの要求は一つだ…持ってるものを全て置いていけ」
「そうすれば…殺しはしない…」
俺:「お前は誰だ?…なぜ俺達を襲う?」
襲撃者:「…」
答えず無言のプレッシャーを放つ。
ヴァーリ:「マスターはそこにいてください…私が」
「スキル:碧の一閃」
一瞬で間合いを詰め、斬りかかる。
襲撃者:「バカが…忠告したってのに」
「スキル:一定の距離感」
身の丈以上もある銃を振り回しながら…回転し撃ちまくる!
ヴァーリ:「くっ!」
弾幕により、離れるヴァーリ。
ヴァーリ:「ならば!スキル:碧の…」
力を貯めるヴァーリ…
襲撃者:「そんな遠くから何が出来る?…舐めてるな!」
「スキル:1発でも2弾」
(バァン)っと音がする!
ヴァーリ:「飛雷閃!」
剣を振ると雷が斬撃と共に飛び銃弾をかき消す。
そのまま襲撃者へと届く!
襲撃者:「…え?…ちょっ!…にゃあっあぁぁあ!」
(バリバリバリ)
痺れて、真っ黒焦げになりながら悲鳴を挙げる。
ヴァーリ:「マスター…捕まえました…やっぱり…かわいいです」
俺:「おぉ…さすがだな、とりあえずそのまま捕まえといてくれ」
俺、何もできんかったな…心にモヤモヤが貯まる
俺:「しかし…なんだコイツ…たしかに、かわいいな」
襲撃者は、猫型の獣人とは言いづらい。
どちらかというと、獣に近い感じだ…ちいさくてモッフモフだな。
ヴァーリ:「はい!…とっても♪」
俺:「それにしても、銃がでかいな…狙撃銃なのか?」
銃を調べようとした時、猫?が起きた。
襲撃者:「にゃっ!…ここは…オレサマの相棒に…触るんじゃねぇ」
「触っていいのはオレサマだけだ…」
捕まっているのに、今にも襲いかかりそうだ。
ヴァーリ:「だめ…暴れちゃ…」
ぎゅっ!としながら、言う…凄く嬉しそうだ。
襲撃者:「ぐ…にゃ!…く、くるしい」
ジタバタしている。
俺:「ヴァーリ、抱き締めすぎだ…もう少しだけ力を抜いて」
「それに…お前も、暴れるな…俺達を何故襲った?」
襲撃者:「…ふぅ、オレサマの名前はお前じゃねぇ」
「オレサマはクマチャイル=サバイブ=ニャンラットだ」
俺:「ふー…なら、クマチャイル…何故俺達を襲ったんだ?」
クマチャイル:「お前たちにはなんの恨みもないが、話す理由もない」
「オレサマを離せ…そうすれば、このまま消えてやる」
俺:「そう言われて、離すと思うか?」
クマチャイル:「…いや、離すさ、必ずな…フッ」
言い終わると、不敵に笑う。
(カラン、カラン)
何かが投げ込まれる。
(プシュー)
謎の声「いまだ!行くぞ!クマ!」
煙が瞬く間に、俺達を包み知らない声が聞こえる。
謎の声「猫掌打(スキル:ねこぱんち)」
ヴァーリ:「くっ!…この…あっ!」
煙が晴れていく。
俺:「ヴァーリ!無事か?」
ヴァーリ:「はい、私は大丈夫です…ですが…」
俺:「逃げられたか…まぁヴァーリが無事ならそれでいい」
ヴァーリ:「…マスター、すみません」
俺:「複数いたとは…考えたら、当たり前だな…」
「もうすぐ町がある…一旦、休憩してから考えよう!」
ヴァーリ:「何かするつもりですか?」
俺:「あぁ…アイツ、俺達には恨みはないって言ったんだ」
「だとしたら…何か問題を抱えてるって事だろう?」
ヴァーリ:「マスターがそんな事をしなくとも…」
俺:「いや、この世界を見て回るって言っただろう?」
「あんな、面白カワイイ獣人…違った…助けてやりたいと思う」
「それに、俺もだきしめてみたい」
前の世界でのネコ好きとしては絶対に…な!
――――――――――――――
町に着いた…町の名前はウッドロック。
入口で、面白い事を聞いたので向かう。
ヴァーリ:「ここがギルドですか?大きいですね」
俺:「ああ、でも本当に大きいな…」
ついに…異世界の醍醐味ギルド!
まぁ…金も無いから、必然的に来ることになるだけなんだけど…
そんな事は置いといて!
俺:「とりあえず、入ろうか」
ヴァーリにウキウキしながら言う。
俺とヴァーリはギルドの建物に入る。
獣人A:「なんだテメーは?」
獣人B:「テメーが先に突っかかってきたんじゃねーか…あ?」
獣人A:「何いってんだテメー!」
獣人Aが獣人Bに飛びかかる。
巨人:「お前達…遊ぶなら外で遊んでこい!」
獣人達の首根っこをそれぞれ掴んで窓に放り投げる。
俺:「大きいなぁ!すげー!」
巨人:「あぁ?なんだぁ?」
「新顔じゃねぇか…何しに来たんだ?」
俺を見下ろしながら、静かに話す。
俺:「情報収集とギルド加入に来ました」
巨人:「そうか…俺はガラス、皆はジャイアントって呼んでる」
俺:「初めまして、俺はハクでこっちがヴァーリと言います」
ジャイアント:「巨人族は初めて見たって感じだな」
俺:「はい!」
俺は興味津々で観察する。
ジャイアント:「俺が怖いか、お嬢ちゃん」
反応を示さないヴァーリに、問いかける。
ヴァーリ:「いえ…怖くない…肩に乗ったら高そうだと思っただけ…」
俺:「ヴァーリ!…そういうのは仲良くなってからだから!」
慌てて止めに入るが、焦ったのか意味不明な事を口走る。
ジャイアント:「はっ?」
…呆気に取られて固まっている。
俺:「いえ…俺も肩に乗りたいと思いまして」
まずい…怒らせたか?…どうしよう?
ジャイアント:「…そうか!…フフフ…ハーハッハッハ」
いきなり、大声で笑い出す。
うるさい…大きい分、声もでかいんだな。
ジャイアント:「面白いな…最初は嬢ちゃんだけ合格だったが、お前も合格だ!」
俺:「ありがとうございます」
いつのまにか…テストされてたか…まぁ結果オーライだ。
ジャイアント:「ようこそ!ギルド…タイタンズフェイスへ!」
「ハクとヴァーリだったな…俺が看板兼顔役のガラス=ジャイアントだ」
大きな手を俺達に差し出すジャイアント。
これは…指を掴めって事かな?
二人で指をそれぞれ掴む。
ジャイアント:「これから宜しくな」
手を離すと、ジャイアントが奥に消える。
ジャイアント:「とりあえず、ギルド証を渡そう…どこだったかな?」
「ないな…メアリー!メアリー!どこだ!」
今度は一際大きな声を出す。
メアリー:「うるさーい!」(ドゴッ!)
シュッと飛び出しジャイアントの顎に強烈な飛び蹴りを放つ。
メアリー:「あなたが…喋るときは回りに気を使ってって言ってるでしょう?」
ジャイアント:「す…すまない」
「探し物をしてたんだ…ギルド証はどこか分かるかな?」
最初のイメージとは違い、かなりおとなしくなっている。
メアリー:「ギルド証?…ジャイアント、まさか見てないの?」
空気が変わり、殺気にも近いものを感じる。
ジャイアント:「な…なんだよ?」
メアリー:「朝、渡した報告書に書いてあったでしょ!」
「材料であるニャンラット族の毛が足りないって」
ジャイアント:「!…いや!見たさ…丁度そこにいる、新しい仲間に頼もうと思った所なんだよ」
メアリー:「新しい仲間?…あらやだ私ったら」
「ごめんなさいねー、お恥ずかしい所を見せちゃって」
俺とヴァーリ:「いえ…大丈夫です」
この人には、逆らわないほうがいいかもしれない。
ジャイアント:「では!詳しい話について、メアリーに聞いてくれ」
言い終わると奥のほうに消えていく。
メアリー:「え?ちょっと!話はまだ…まぁいいわ」
「改めまして、私はメアリー=ストーン!メアリーって呼んで」
大変大きな巨人に仕事を知らない間に任せられ、
大変元気な女の子に、圧倒される俺達。
続く
――――――――――――
マテリアル:「かわいいわ~ほんと~に、かわいいわ~」
ルビー:「何、あーゆーのが好きなの?」
マテリアル:「えぇ!私のハートに~キュンっと来たわ~」
「ルビーちゃんはどう~」
ルビー:「そうね…可愛くないわけではないわね」
マテリアル:「素直じゃないわね~これでも~?」
言いながら…空間からクマチャイル型のぬいぐるみを出す
ルビー:「これは、反則よ…貰っておくけど」
「何をニヤニヤしてるのよ!」
マテリアル:「なにも~?」
いかがでしたでしょうか?
スキルに関しては…悩みましたが猫に関係するものを集めました。
あとは、主人公のおまけ感が半端ないです。
ご意見ご感想あれば、お気軽によろしくお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。