第40話 折れたナタ
ご覧いただきありがとうございます!
いや〜年末ですね?
この所…テンション、やる気?
そういうのが全く出ませんでした!
ごめんなさい…詳しくは、話末で?
では、第40話…始まりです!
ダッダッダ…
暗い廊下を俺とクマは走っている。
時折、ゾンビが暗闇…死角から現れ、驚く俺!
その度に、小さい?…悲鳴が廊下に響く。
クマ:「おい!…もう少し周りを見ろ!」
俺:「クマ…言いたい事は物凄く分かる!」
「でも…そう言うモノなんだ!…実際に体験してみて俺はそう…理解した!」
俺心:いや〜、ホラー映画とかでは…絶対に気付くだろ!…と思ってたのになぁ。
クマ:「何を言ってる…?」
ゾンビ:「グワァ!」
俺:「ウワァ!」
心臓が止まるかと思うぐらいにドクドクしている。
俺:「…でも!」
流石に何回目だ!…と思うぐらい襲われるとゾンビの対処方法も分かってくる。
走りながら、足に力をグッと入れる。
襲い来る方向と逆方向にサッと跳ぶ!
跳びながらナタを進行方向に構える。
そして…ゾンビを後ろに弾きながら前へ進む。
ゾンビ:「グゥゥ…」
体勢を崩され倒れる。
クマ:「やれば出来るじゃないか…」
俺:「あぁ…もうすぐだな」
ヴァーリの剣音だろうか…少しずつ大きくなる。
クマ:「見つけたぞ…」
しばらくして、やっとたどり着いた。
ヴァーリも戦っている様だが…剣音がしない?
俺:「ヴァーリ!」
力を込めて名前を呼んだ。
―――――――――
-時は少し戻る…前回の続き-
オウル:「怒ったのか?…まぁ、よいわ」
再度、手をかざして闇の圧力を放つ!
ヴァーリの動きを阻害する!
強化ゾンビ達は…土から曲刀を作り出す。
両手に曲刀を構え…ヴァーリを囲む!
ヴァーリ:「…いいえ、怒ってません!」
「私が戦いの最中に油断してしまった…」
強化ゾンビ達:「ガァオオ!」
それぞれ二刀を振り上げ飛び上がる!
重力と元の剛腕を合わせ…斬りつける!
ヴァーリ:「だからスキル!…碧の剣劇!」
振り下ろされた曲刀を斬り防ぐ!
曲刀の破片が土へと還っていく。
強化ゾンビ達はバランスを崩して倒れる。
何が起きたか…分からないようだ。
オウル:「お前達!…さっさと仕留めぬか!」
強化ゾンビ達:「グ…ウガアァ!」
オウルの声で立ち上がる。
折れた曲刀が再生する…微かに雷が宿る。
ヴァーリ:「はぁ…」
すこし悲しそうな表情を見せる。
強化ゾンビ達:「ガァオオ!!」
曲刀4本を剛腕で、それぞれ投げ放つ!!
風を起こし円盤の様に回転する曲刀。
(ヒュン…ヒュン…ヒュン…ヒュン)
ヴァーリの周りをグルグルと飛び続ける!
ヴァーリ:「はぁぁ!!」
(カン…カン…ガン…ガキーン!)
ヴァーリの剣と曲刀が、ぶつかり激しく音が鳴る。
オウル:「逃げ場は無いのじゃ…諦めい!」
闇の圧力が変わらず、ヴァーリの足を止める。
強化ゾンビ:「カタカタ…グオオ!」
トドメと言っているかのように飛び上がる。
そして、空中から新たに生成した曲刀でヴァーリ目掛けて突き下ろす!
ヴァーリ:「たぁぁっ!」
剣を構え…空を突くようにゾンビ達に向ける。
オウル:「何を…的外れな事をしておる!」
ヴァーリ:「奏!」
剣が向いた方向に曲刀が向かう!
曲刀は回転したまま昇り、ゾンビ達を襲う!
オウル:「何ぃ…?」
ヴァーリを中心に床からゾンビの飛んだ空へ!
小さな竜巻が碧い雷を纏いながら昇る!
強化ゾンビ達を巻き上げる!
強化ゾンビ:「ガァッ!…オオ!」
何かを叫ぶ。
それが痛みや悔しさなのか…誰にも分からない。
ゾンビの全身くまなく塵となっていく。
(ザシュ…ザシュ!)
ゾンビが生成した曲刀が2刀…地面に突き刺さる。
微風が吹いて、塵が入り口の方へ散っていく。
ヴァーリ:「さぁ…次は…あなたの番」
オウルに切先を向けて言い放つ。
オウル:「…」
しかし返答は無い。
無言のまま、時間が少し経過する。
ヴァーリ:「あれ?…聞こえてますか?」
オウル:「ふむ…未熟じゃ未熟!」
「気付きもしてないとわ…ふははっ!」
ヴァーリ:「何が可笑しいのです!」
突然、笑い出したオウルに警戒を強める。
「だから、何が…足が土に?!」
オウルに詰め寄ろうとする…しかし動けない!
「くっ…ん!…うぅ!」
足裏が床に貼り付いている事に気付く。
オウル:「やっと気付いたかい?…鈍い子じゃ」
「そう!…ゾンビは動きを止める為のもの!」
「まぁ、倒せたらそれはそれで良かったのじゃが…」
ため息を吐きながら見る。
ヴァーリ:「…コレなら!」
剣で足と床の接地面を(スパッ)と切り離し、ピョンと飛び…着地する。
オウル:「無駄じゃ、無駄無駄!」
ヴァーリ:「何を!…っく!」
一旦は離れるが再度、床に接着してしまう。
オウル:「土よ何者も飲み込む牢となれ!」
「むううん!…土牢」
ヴァーリの足に掌を向けて空を握りしめる!
土は盛り上がり、足の裏からヴァーリの太ももまで土が覆っていく…それは止まらない!
ヴァーリ:「碧の…!」
剣を振り上げ…刃にバチバチと雷を溜めていく。
オウル:「はぁ…まだ動くか、ならばオマケじゃ!」
「土牢…圧縮!」
ヴァーリ:「えっ?…力が入らない?」
剣に溜まる…筈の雷が溜まる前に消えていく。
オウル:「ふふふ…まぁまぁじゃな」
ヴァーリ:「これは?…一体?」
オウル:「なんじゃ知らぬのか?…そうか」
「土魔法で雷を逃しておる…だから貴様の雷は逃げていく」
「そして…いくら斬ろうとも土は貴様を覆い尽くすまで止まらない!」
ヴァーリ:「むむ…!」
剣をオウルに向けた。
オウル:「ほぅ?一体何をする気じゃ?」
ヴァーリ:「スキル:碧の流星!」
直後…物凄い速度で剣がオウルに投げられる。
オウル:「ぎゃぁぁあ!」
紙一重で外れ…床に刺さる剣。
驚いて転ぶ。
オウル:「お前!…諦めたにしては早すぎるわ!」
「これからじゃなかろうか?…これからわしと貴様の掛け合いが始まるのでは?」
立ち上がりながら言う。
ヴァーリ:「いえ…今の私に出来る切り札でした」
腕をだらんと降ろす。
オウル:「まぁよい…貴様の剣でトドメをさしてくれる!」
近くに刺さった剣を抜こうと手をかける。
「ぬっ?…ふんんん!?」
暫く力を込めるが剣は抜けない。
剣は抜けないので諦めた。
オウル:「ふぅ…さて、トドメじゃ!」
ヴァーリを覆う土の速度を更に上げる!
ヴァーリ:「以外に暖かいです…」
既に首から下まで土に覆われている。
オウル:「さらばじゃ雷を使う娘よ…むぅうん!」
両の掌をヴァーリに向け、左右から包み込む!
俺:「ヴァーリ!」
遂に合流する…しかしヴァーリはピンチ?
ヴァーリ:「…マス…ター…」
土に覆われながら俺の名を呼ぶ。
しかし、呼ぶ声は途切れ完全に土に埋まった。
俺:「ヴァーリィ…!!」
土に覆われたヴァーリに急いで近づく!
クマ:「俺様が奴の相手をする…お前は!」
俺:「あぁ!…うおおお!」
変な奴がいるが、それどころじゃない!
俺はナタを土の塊に振るう!!
クマも爪で斬りつける。
(ガァン!…ガァン!…ガァン!)
俺の振るナタが土に何度も当たるが弾かれる!
まるで…岩のような硬さ?…いや鋼だろうか?
ナタを持つ手が血だらけになっていく!
俺:「ぐわぁ!」
びくともしない硬さに手が悲鳴をあげた。
そして…(ガキン)と音がして、ナタが折れる。
刃が俺の頬を掠めて飛んでいく。
俺:「くそ…俺では助けられないのか?」
刃が掠めた頬を手で触る…血ではなく涙が頬を伝った。
―――――――――
ルビー:「ネクロン…ねぇ?」
マテリアル:「どうしたの〜?」
ルビー:「いや、ねぇ?ネクロンなんて名前…」
マテリアル:「ん?」
ルビー:「まぁ…あるわよね、そういうこと」
マテリアル:「名は体を表すって事〜?」
ルビー:「え…どうしたの?難しい言葉使って…」
マテリアル:「む〜!」
ルビー:「やめてやめて…ポカポカ叩かないで!」
マテリアル:「む〜!」
ルビー:「でもギルドの人達出てこないね?」
マテリアル:「むぅ〜…命は感じるわ〜」
ルビー:「うん…私も感じるけど」
いかがでしたでしょうか?
最初にも書きました。
この所…お腹の調子が悪いのです!
人生初の胃カメラ飲みました!
正にピッコロの気分です…最悪。
まぁ…そんなこんなで更新が遅れてます。
詳しい事は活動報告にでも書きますか。
書く書く詐欺になりつつありますが…
ここまでお読みいただきありがとうございました!