第39話 一対三
ご覧いただきありがとうございます!
色々書きたいですが、最後に書きます。
第39話…更新です!…では、始まりです!
少しずつ…俺達に迫るゾンビ達!
群れとなり徐々に増えていく…がヴァーリは来ない。
俺:「くっ…多すぎるだろ!!」
近付くゾンビの首にナタを力強く振るう。
(ザシュッ!…ボト)
首を斬る音がして、床に落ちる。
無我夢中だが…俺は1体ずつ確実に倒していく。
俺:「これはマズイな…」
2人で倒しているが数が多い…限界だと肌に感じる。
「腕が痛くなってきた…はぁ!」
ナタを持つ腕が重い…満足に振るう事が出来なくなってきている。
クマ:「耳を塞いで伏せろ!」
フサフサ黒毛の中から銃を取り出す!
俺:「伏せろったって?…わぁ!」
いつもと違う変わった銃を確認し慌てて伏せる。
クマ:「スキル:2弾でも散弾!」
ギルド内…狭い空間で銃を撃つ!
(ドンドン!)
2発の弾丸は散弾に変わり、ゾンビ達の頭上から雨の様に降り注ぐ!!
(ダダダダダ!)
辺りにホコリと煙が立ち込める。
俺:「おわっ…危ねぇ!…ゴホゴホ…」
目の前を矢の様な弾丸が床に突き刺さった。
俺心:これは…伏せる意味あったんだろうか?
辺りに突き刺さる矢を見て思う。
ゾンビ達:「ア…アァ…アァ!」
矢によって地面に貼り付けられ、もがいている。
俺心:ちょっと待て…コレ俺危なかったんじゃね?
クマ:「どうした?…行くぞ!」
ゾンビをすり抜けて奥へ走っていく。
俺:「あ…あぁ!」
思うところはあるが…それどころじゃない!
クマを追いかける。
ゾンビ:「グワァオ!」
スキルの射程外…ゾンビは迫り来る!
クマ:「気を抜くなよ!」
俺:「あぁ!…切り抜けるぞ!」
ゾンビを押し退ける…今度は倒すのではなく突破を目的にする。
俺心:しかし変だ…ヴァーリが来ない?
いつもなら、直ぐ来るはずなのに…まさか?
考え事をしてしまい一瞬…気が逸れる。
ゾンビ:「…」
押し退け払ったゾンビが死角となった。
別のゾンビが俺に襲いくる。
クマ:「おい…余所見を…するな!」
ナイフを突き刺しながら(ドカッ)と蹴り倒す。
反動でナイフが抜ける。
俺:「ありがとう、助かった…クマ!」
気が抜けていた心を奮い立たせる!
俺:「何か嫌な感じだ…ヴァーリと合流しよう!」
クマ:「そうだな…心配だ」
俺:「ヴァーリを追えるか?」
クマ:「当たり前だ…任せろ!」
鼻をクンと嗅ぐと先導し走り出す。
俺とクマは一緒にヴァーリを追う!
――――――――――
時は少し前まで遡る。
ヴァーリ:「待ちなさい!」
赤い目を追って明るい廊下に出た。
(ヴァーリ!)…と呼ぶ声が耳に届く。
ヴァーリ:「マスター!」
後ろを振り返ると誰もいない。
赤い目に夢中で気づかなかったみたい。
「急いで戻らないと!」
足に力を込め走り出す!
(ーッ…ドカッ!)
誰かの声が聞こえたと同時に足元が吹き飛ぶ。
ヴァーリ:「くぅ…!…誰!」
少し衝撃が足から伝わり…驚く。
殺気を感じ…暗闇に剣を向け構える!
(カツ…カツ…カツ)と足音が聞こえる。
???:「良く避けたのう… なら、これはどうじゃ?」
低い声で老婆がヴァーリに喋る。
老婆:「闇よ…暗闇より這い出て奪え!…簒奪」
老婆が手をかざすと、ヴァーリの周りを浮いていた光が吸い込まれていく…辺りが暗くなっていく!
ヴァーリ:「あ…マスターの魔法…」
老婆:「…闇よ我が奪いし魔法を糧とせよ!死霊作成」
老婆の魔法により…床が(ボゴッ)と膨らむ。
ヴァーリ:「何をしてるんですか…老婆!」
言いながら剣で斬りかかる。
老婆:「ろうばっ…!」
キッと睨み付ける!
「老婆では無いわ!…このたわけ者!」
バン!…と杖で膨らんだ床を叩く。
(メシメシ…バキッ!)
膨らんだ床を突き抜けてゾンビが現れた。
ゾンビ:「アア!」
オウルを守る様にヴァーリとの間に立ち塞がる!
老婆:「ワシはオウル=ヴァナーシャ=ヴァンドリア=ネクロンじゃ!…ったく…最近の若い者は、これだから!」
ヴァーリ:「そうですか…ごめんなさい!!」
オウル:「だからワシは老婆じゃない…ってええ?」
ヴァーリ:「ごめんなさい!」
オウル:「うん…まぁ…分かったのならいいのじゃ」
「コホン…調子がくるう…ったく!」
ヴァーリ:「仕切り直して…いざ!」
剣を構え…今にも襲いかかりそうだ。
オウル:「待て待て待て!…お前は誰なのじゃ?」
ヴァーリ:「私はヴァーリ=クロエルトです!」
剣を構えながら言う。
オウル:「ではヴァーリ…スマンが皆殺しの依頼でな!」
「土よ!我の願いに従え!…我が闇の眷属と合わさり新たな力を!…複合魔法…死霊土魔装!!」
土が舞い上がり礫になってゾンビに向かう。
ゾンビ:「グゥアア!」
叩きつけられた土の礫は鎧に変化した。
オウル:「フム…中々に高純度の魔法だったようじゃな…行け!目の前の敵…ヴァーリを殺せ!」
強化ゾンビ:「グゥアア!」
ヴァーリに向かって飛び掛かる。
ヴァーリ:「くぅ…!」
剣で襲いかかる手を防御する。
強化ゾンビ:「ギィシャァア…!」
攻撃を防がれ怒り狂うゾンビ!
(ドゴッ!)と床から土が隆起する。
ヴァーリ:「何を!?」
強化ゾンビ:「ガァ…」
土がゾンビの手に集まっていく…曲刀を作り出す!
強化ゾンビ:「グウウ…アッ!」
ヴァーリを作り出した曲刀で弾く!
ヴァーリ:「ぐっ…凄い力です!」
(…)
音になる前の…(キィィーン)と音がする。
圧力がヴァーリを襲う。
ヴァーリ:「な…に?」
体がいきなり重くなる。
オウル:「ワシを忘れては無かろうな?」
腕をかざすと、更に闇の圧力を飛ばす。
ヴァーリ:「これは…体が?」
闇の圧力がヴァーリの行動を阻害する。
オウル:「これが…ワシの連携技じゃよ!」
ヴァーリ:「マスター…!」
(ヴァーリ…)呼ばれた声が耳に残る。
(ガンガン!)
ゾンビが許さないと…縦に横に強烈な連撃!
曲刀を強い力で押し付け…壁まで追い詰める。
ヴァーリ:「くっう!!」
「なら!…雷剣!」
剣に力を込める…(バリバリ)と碧い雷が宿る!
強化ゾンビ:「ガアッ…ア!」
構わず曲刀を更に強く押し付け…競り合いとなる。
ヴァーリ:「破ぁぁぁあ!」
碧い雷がヴァーリを中心に放射する!
強化ゾンビ:「ア…アァア!」
雷撃により弾かれる…オウルを見る。
オウル:「何じゃ…その雄叫びは!」
圧力が一瞬止まり…隙が出来る。
ヴァーリ:「碧の…雷剣!」
ゾンビの股下から脳天へ雷撃を纏い斬り上げる!
強化ゾンビ:「ガッ!?」
半分に斬られて左右に分かれる。
オウル:「しまった!」
ヴァーリ:「後はオウル…貴方だけです!」
オウルに剣を向け力を込める。
オウル:「…ぐっ!」
目線はヴァーリの後ろを見る。
ヴァーリ:「何…ぐっ!」
後ろから剣を振る半分ゾンビの攻撃!
背中に一撃を受ける。
オウル:「お前は硬いのう…ヴァーリやぁ?」
「なぁ…後ろを見てみぃ?…ソイツらが倒せるか?」
ニヤッと笑う。
半分ゾンビにそれぞれ土が纏わりついていく。
斬られた部分が土で補完され、数が増えた。
(カタカタカタ)と歯が鳴らす音が笑っている様に見える。
ヴァーリ:「…!!」
(ビリビリ)と全身に碧い雷が迸る。
オウル:「おぅ?…怒ったのか、しかし遅いわ!」
続く
――――――――――
ルビー:「新たなる敵…」
マテリアル:「強そうね〜複合魔法って言ってたわ〜」
ルビー:「うん…あれは中級魔法の技…(累)ね」
マテリアル:「カサネ〜?」
ルビー:「そう…独立した魔法を合わせて別の効果を作り出す魔法よ」
マテリアル:「それってオリジナル魔法って事?」
ルビー:「正確には違うわ…詳しい事は今度ね!」
マテリアル:「分かったわ〜でも敵〜多くない〜?」
「今回のオウル〜?他にも確か〜いるでしょ〜?」
ルビー:「ハザキって言ってたわね…もしかしたら仲間かもね…」
いかがでしたでしょうか?
やっと出ました…ネクロマンサー!
ゾンビ系の話では必須ですよね〜コレ絶対!
まぁ…正確な設定は置いといて…ですが!
まぁ…設定盛り過ぎ感はありますけど…色々。
さ〜コレどうやって整理しましょうかねぇ?
ここまでお読みいただきありがとうございました!