第36話 学院の入口
ご覧いただきありがとうございます。
少し、別サイトで書いてた物があって…
更新遅れました!…ごめんなさい!
では始まりです!
クマチャイルに前回あった事を説明する。
クマ:「成程…俺達の力は分かったのか…?」
マナン:「全然駄目だね!…そんなんじゃ役に立たないよ!」
マリル:「…マナン!」
話を止めるように言う。
マナン:「何だよ!…本当の事じゃないか!」
俺:「本当の事?…何か隠してるんだな?」
マリル:「いえ!そう言う事じゃ…」
マナン:「何で隠すんだよ、ハザキの事を!」
クマ:「ハザキ?…何だそれは」
マリル:「あぁもう!…マナンのバカー!…ハクさんには、やる事があるの!…だから、言わなかったのに!」
半泣きで、怒り始める。
ヴァーリ:「それなら何故襲って来たのですか?」
マリル:「さっきも言ったでしょ!…力を見る為!」
「ハクさんは学院に通うって、メアリー姉から聞いたの!…だから、ここでもギルド許可がいるの!」
俺:「成程…そう言う事か」
ギルドから出る時、貰った書類を取り出す。
マリル:「それよ、それ!…ハクさんは知ってたでしょ?」
俺:「何となく聞いたが…ちょっと違うな」
書類を貰った時の説明を思い出す。
ヴァーリ:「…マスター」
むぅ…と俺を見る。
俺:「いやいや、だとしてもやり過ぎだから!」
マリル:「ふぅ、もういい!…ちょうだい!」
「どうしてこんな事に…はい!…持ってって!」
俺の手から書類を奪って書類にサインする。
俺:「あ…ありがとう、それでハザキとは?」
書類を受け取り、もう一度聞いてみる。
マリル:「もう!…いいって言ってるでしょ!」
俺:「分かった分かった…」
今日の所は引く事にして、ギルドを後にする俺達。
――――――――――
―ギルドの外―
クマ:「何だか…不思議な奴らだったな」
ヴァーリ:「そうですね…」
俺:「ハザキ…か、どう言う意味なんだろう?」
ヴァーリ:「名前では…ないですか?」
俺:「やはり、そう思うか…ふーむ」
クマ:「あいつらも、あぁ言ってる事だ…敵なら倒すが、俺達には関係ないだろう」
ヴァーリ:「私もそう思います」
俺:「そうか?…そうかな、まぁいいか」
「とりあえず書類を渡しに行かないとな!」
学院に向かって歩き出す。
――――――――――
―王立魔法学院前―
俺:「スゴイ警備だな…」
壁に囲まれた学院は何か違和感を感じる。
ヴァーリ:「そうですね…マスターは此処に通うんですよね…」
どこか寂しそうに言って俺から視線を逸らす。
俺:「まぁ多分…でも、そうだな」
俺心:そうか…ヴァーリは寂しいのか。
クマ:「…さっさと行くぞ」
三人で門へ向かう。
(ガン!)と見えない壁に弾かれる。
俺:「なんだ!…なんだ!」
音にびっくりして、後ろを見る。
クマ:「これは…?」
空中をペタペタ触る。
ヴァーリ:「これは…魔法障壁?!」
言いながら剣に手をかける。
俺:「ちょっと待て!…待て待て!」
慌ててヴァーリを止める。
俺は2人の所まで戻る…戻る事は出来るみたいだ。
俺:「ふむ…」
ヴァーリの手を繋いで通る。
(ガン!)…ヴァーリの手だけ弾かれる。
何度か試したが、どうやら無理そうだ。
クマ:「どうやら…ハクしか通れない様だな」
ヴァーリ:「マスター…斬っていいですか?」
俺:「駄目だっての!…はぁ、少し待ってろ」
「クマ、ヴァーリを頼んだぞ?」
俺は…2人を置いて歩いていく。
俺心:さっきの障壁は何だろうな…何で通れないんだろう?…魔法適正かなぁ?…でもヴァーリは。
そんな事を考えてたら目の前に何かがいた。
俺心:え?…何コイツ?…石で出来た魔獣?…まじ?…ライオン?トラ?…何コレ!…戦闘だよねコレ!
全身の血の気が引くのを感じた。
石魔獣:「…」
声を出さず(ドスドス)音がしながら襲ってくる!
俺:「こんの!」
ナタを渾身の力で振るう!
(グワワワ…ン)
ナタが障壁で思いきり弾かれた。
俺:「ぐうっ!」
弾かれた衝撃が手に伝わりビリビリする!
石魔獣:「…」
顔に光が集まって角が生える。
俺:「え?まじか、それで…」
石魔獣:「…」
角を俺に向けて突進してくる!
俺:「そうだよね!…そうくるよね!」
ギリギリかわす。
俺心:しかし…かなり高性能だなコイツ!
足は空中から微妙に浮いてるな…でも止まってる時は浮かないのか…とりあえず!
俺:「多分…魔法だよな!」
「グラインドエッジ!…ウインドォ!」
ナタを魔法で強化して、風を纏わせる!
石魔獣:「……」
角を真っ直ぐ俺に向けて滑ってくる。
俺:「残念!…その戦い方は前に見た!」
すれ違いながら、ナタで斬りつける!
俺:「ん?…何だ?」
斬った感触に違和感を感じる。
石魔獣:「…!」
(バタン)と倒れる。
俺:「よっしゃ!」
声:「あーー!…何て事をするんですかー!」
俺:「なんだ…一体?」
声のした方を見る。
男の子:「折角!…作ったボクのゴーレム!」
石魔獣の近くで嘆いている。
俺:「そいつは…君のか?」
男の子:「そうですよ!ボクが作った作品です!」
「コイツは凄いんですよ…ぬいぐるみで出来ているのにこの戦闘力!」
俺:「だから脆かったのか…」
男の子:「我の祈りよ届け…修復せよ!…リペア!」
呪文を唱えると…ゴーレム?が再生する!
男の子:「よし!…もう一回ですよ!」
「今度こそ、ボクのゴーレム…石獣一号が…」
俺:「色々ツッコミたい事はあるけど!」
ナタを構え、緊張状態になる。
(スパン!)
男の子は突然現れた女の子に平手打ちされる。
男の子:「何するんだよ!…アザラ!」
アザラ:「はぁ…それはこっちのセリフ…オート」
女の子は片手で自分の髪を触る。
オート:「この侵入者をやっつけて、研究が間違ってないって証明するんだから!」
アザラ:「はぁ…ちょっと待ってて…」
俺に会釈して、呪文を唱え始める。
アザラ:「我の前に現れよ!…このバカに相応しき場所を与える事を!…ドア!」
空中にドアが出現する。
俺:「あれは…ドア?」
扉…ノブの付いたドアが空中を浮かび、オートを追いかけて行く。
オート:「まずい!…一号逃げるぞ!」
ゴーレムに乗り逃げようとする。
アザラ:「遅…オープン!」
ドアが開き…オートとゴーレムが吸い込まれていく。
オート:「なんで!…侵入者を捕まえようとしただけなのに!」
ドアの縁にしがみつく。
アザラ:「侵入者じゃない…」
オート:「え?」
驚いて手を離して吸い込まれた。
アザラ:「ふぅ…クローズ」
言い終わると扉が閉まり…消えた。
俺:「スゴイ魔法だな…ここで覚えれるのか?」
アザラ:「あれは魔法だけど…でもちょっと違う」
俺:「へーそうなんだ…ってそうじゃなくて!」
自分とレベルの違う魔法を見て少し興奮する。
しかし、そんな場合じゃない。
アザラ:「…なに?」
首を傾けて此方を見る。
俺:「えっと…俺はハクだけど君はアザラでいいかな?」
アザラ:「うん…でもそれは…別にいい事」
一瞬嬉しそうにしていたが無表情に戻る。
アザラ:「それより…あっち」
指を建物に向ける。
俺:「あっちって…何が?」
建物の方を見て…視線を元に戻す。
アザラと名乗っていた女の子は姿を消した。
出てきた時と同じように、突然現れ、消えた。
俺:「…はぁ、まぁいいか」
俺は指し示された建物に歩いていく。
――――――――――
ルビー:「ふー、あの子達…」
マテリアル:「ん〜…誰の事〜?」
ルビー:「双子よ双子!」
マテリアル:「あ〜学院の子達かと思ったわ〜」
ルビー:「うん、そっちも気になるんだけどね…」
マテリアル:「どうしたの〜?」
ルビー:「気のせいかもしれないんだけど…」
マテリアル:「何か感じる訳ね〜」
ルビー:「分かってるじゃない!」
マテリアル:「まぁね〜こっちよりだと思うし〜」
ルビー:「やっぱりね…」
マテリアル:「まぁ〜問題あったら〜何とか〜」
ルビー:「すればいい…か」
マテリアル:「そう〜!」
ルビー:「ハイハイ…」
いかがでしたでしょうか?
フラグ立ちまくりですね!
コレ回収出来るのでしょうか…汗
まぁ…言い訳は活動報告に書きますか。
ここまでお読みいただきありがとうございました!