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33/45

第33話 ハッタリ

ご覧いただきありがとうございます!


やっと…書けました!


では第33話 始まりです!

(パラパラ…)瓦礫から破片が落ちる。

盗賊達が倒れている…


俺:「うおっ…これは…やりすぎたかな?」

俺心:…しかし盗賊か…初めて見た。


瓦礫の中から、女盗賊が最初に立ち上がる。


メリル:「何が…起きたんだ…」


ガイ/バン:「う…うーん」

 続いて二人立ち上がる。


俺心:とにかく!…やっちまったもんは仕方ない!

覚悟を決めろ…俺!


俺:「俺の乗る馬車を襲うとは良い度胸だ!!」


メリル:「なんだ…なんなんだお前は!」


俺:「俺を知らないのか?…そうか…運が悪かったな!」

 ハッタリをかます!


俺:「命が惜しかったら帰れ!…さもないと…」

 掌を大きな岩へ向けて…後ろ手に指でヴァーリに合図する。


(スパッ)と俺の進行方向に斬撃が飛び…地面が裂け岩が割れる。


バン:「ひ…ひぃ!」

 驚いて尻餅をつく。


ガイ:「びびるんじゃねぇ!…舐めた真似しやがって」

 ナイフを構える。


メリル:「ガイ…待ちな!…分かった…アタシ達は帰る…そのかわり」


俺:「追わない…だな、もちろん分かってる…」


ガイ:「なっ!…メリル!…ふざけんな!まだだろ…」


メリル:「ふざけてんのはお前だ…決めるのはアタシだ!」


ガイ:「何故だ…奴は1人だ…まだ仲間もいる!」


メリル:「…こんだけ大きい音だ…直ぐに王都の兵が来る」

「バン!…ガイを連れていきな!」


バン:「俺が?…」

 ガイをチラッと見るが…物凄い形相でバンを睨んでいる。


バン:「…無理です」

 直ぐに答える!


メリル:「はぁ…仕方ないな…光よ我が願いにより集まれ!」

「アタシの邪魔をする奴を捕まえな!…ライトバインド!」


ガイを光が包み…体が光の鎖で拘束されていく。


メリル:「おい!バン!…そいつを連れてきな!」


バン:「はい!…すんませんガイさん!」

 ガイを担ぐ。


ガイ:「おいバァン!…ちっ!…誰なんだお前!覚えてやがれ!」

 バンに担がれながら叫ぶ。


俺:「俺はハクだ…逃げはしないから、いつでも来い!」


ガイ:「ハク!…顔覚えたからな!…必ず殺してやる!」

 走り去りながら…遠くで叫んでいる。


メリル:「いくよ…皆!」


メリルが号令を出すと…草むらから盗賊が出るわ出るわ…


メリル:「覚えておきな…ハク!…盗賊団草獅子くさじしは必ず忘れない!…それに」

 俺の後ろの方へ視線を向ける。


メリル:「まぁいい…行くぞ!」

メリルの後に続き、盗賊達は去っていく…


俺:「…俺も必ず忘れない」

 盗賊達が去った後で呟く。


俺:「ヴァーリ…ありがとう」


ヴァーリ:「いえ…私が倒せばよかったのでは?」


俺:「それもそうだが…1人か2人…いや、それ以上を斬る事になったかも知れないだろ?…だから俺が出て追い払ったんだ」

「それに収穫もあったからな!」


ヴァーリ:「収穫?」


俺:「そう…光よ集まれ…我の敵を縛り付けろ…」


ヴァーリ:「まさか?…新しい魔法ですか?」


俺:「そう…見てろ」


ガサガサっと草むらが揺れ、クマチャイルが飛び出してくる。


クマ:「あぁ!…馬車が…」

 瓦礫を見て言う。


俺:「なんだ…クマか」


クマ:「何だじゃない!…何してたんだ…お前!」

 俺に向かって飛び蹴りを放つ。


俺:「ライトバインド!」


光が集まり…クマチャイルを光の鎖が締め付ける。


クマ:「ぐぁ…何するんだ!」


俺:「はぁ…それはこっちのセリフだ…」

「それより!クマ…もう酔いは大丈夫か?」


クマ:「酔い?…何の事だ?」

 しらを切るクマチャイル…目が泳いでいる。


俺:「大丈夫なら良いさ…それよりどうするか…」

 馬車の残骸を見る。


ヴァーリ:「とりあえず…王都に行くしかないのでは?」


俺:「まぁ…そうなんだけど、そうじゃなくて…」

「とりあえず…墓でも作るか…ヴァーリ、クマ手伝ってくれ」


三人で御者の墓を作った。


俺:「御者の遺品は…めぼしいものは何も無かったな」

「強いていえばペンダントぐらい…一応持っていくか」

俺心:なんか…俺達が盗賊みたいだな…違うけど!


俺:「さて…そういや荷物が沢山あったな…」


クマ:「何する気だ?」


俺:「使えそうな物があったら…貰っておこうと思ってだ…な」

 言いながら瓦礫の中を確認する。


クマ:「お前が盗賊だな…」


俺:「違うって!…ここに野晒しより良いだろう?」

 思ってた事を言われてドキッとする。


ヴァーリ:「マスター…ここに誰か近づいてます!」


俺:「どっちだ…ヴァーリ?」


ヴァーリ:「あちらです、もうそろそろ…」

 指をさす。


(ドドドッ…)足音が聞こえる。


レザーの鎧を着た兵士達が現れる。


兵士A:「音がしたので来てみれば…これはどう言うことだ?」

 歴戦の兵士だろうか…腕に大きい傷がある。


俺:「すみません…自分はハクです…」

 事情を説明する…が馬車を破壊したのは盗賊にしておく。


兵士A:「なるほど…そういう事か…ハク君だったか?」

「私は、王都の警備隊に所属しているニールだ…よろしく」

 手を出す。


俺:「よろしくお願いします」

 握手をする。 


ニール:「だが…君達は何者だ?…何か証明できるものはあるだろうか?」


俺:「証明?…あっ!…コレではどうですか?」

 俺はポーチからギルド証を出す。


ニール:「これは…タイタンズフェイスの…そうか…」

 何か納得したようだ。


ニール:「君が噂の新人なんだな…とするともう二人が…」

 ヴァーリとクマチャイルを見る。


ニール:「ふむ…そうは見えないがな…いやスマン」

「メアリーが言うならそうなんだろう…とりあえず…御者の荷物を運ぶとするか…遺体も運ばないとな」


俺:「遺体は…あそこに埋めましたが…メアリーさんと知り合いなんですか?」


ニール:「あぁ…メアリーは私の娘だ…おい!ザック…回収してきてくれ」

 言いながら…近くの兵士に声をかける。


ザック:「はい…分かりましたニール隊長」


俺:「そうなんですか…あっ!あとこれも…」

 御者の遺品であるペンダントを渡す。


俺心:どこで繋がってるかわからないものだな…


ニール:「これは…?!」


俺:「王都で御者の知り合いがいたら渡そうと思いまして…」


ニール:「そうか遺品か…預かっておこう」

 ペンダントを受け取り…グッと握りしめる。


俺:「すみません…王都は近いのですか?」


ニール:「来たばかりだったな…王都はここを行った直ぐだ」

 親指で後ろへ示して…場所を教える。


俺:「俺達はもう…行ってもいいですか?」


ニール:「そうだな…状況からすると問題なさそうだ」

「メアリーからの紹介もあるからな…」


俺:「すみません…ご迷惑をお掛けして」


ニール:「それと念の為だが…犯人は草獅子で間違いないんだな?」


俺:「はい…メリルと名乗る頭代理?が言ってました」


ニール:「メリル!?…頭代理?…いやまさか…」


俺:「何かありましたか?」


ニール:「いや…なんでもないんだ…すまない…気を付けてな」


俺:「有難うございます…ヴァーリ!…クマ!…行こう」


ヴァーリ:「はい!」


クマ:「おぅ!」


俺:「それでは失礼します…」

 一声かけて、歩き出す。


ヴァーリ:「…」

 ペコッとニールに会釈する。


クマは無言でついてくる。


ニール達と別れて王都に向かっていく…


続く

――――――――――

マテリアル:「う~ん?」

ルビー:「どうしたのよ?…マテリアル」

マテリアル:「う~、魔法って~あんなに~簡単に使えたっけ~」

ルビー:「そういえば、そうね…」

マテリアル:「う~ん?魔法適正が~あるから~?」

ルビー:「それにしても…簡単に…!!」

マテリアル:「どうしたの~?ルビーちゃん~?」

ルビー:「あの子の力よ!…絶対記憶能力!」

マテリアル:「そんな力は~無いわよ~?」

ルビー:「詳しくはまた…今度ね!」

マテリアル:「え~?」

いかがでしたでしょうか?


悩みます…本当に悩みますね。

うー…頑張ります。


ここまでお読みいただきありがとうございました!

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