第21話 咆哮が響く戦場
ご覧いただきありがとうございます!
今回は、速く書けました!
誤字脱字ありましたら…ごめんなさい。
第21話 始まりです!
ミャアマザーとマジシャンが対峙していた…
夜の時間も重なり…怪しい雰囲気が漂っている…
マジシャンから…パッと!…不穏な気配が消える!
マジシャン:「冗談ですよ!…ワハハハハハ…本気にしましたか?」
「せっかく…良いものを見せていただきましたのに…」
「良い気分を壊す訳ないじゃないですか…!」
ミャアマザー:「なら…どうするのかしら…貴方は…?」
マジシャン:「決まってますよ♪忘れて…ないですよね?」
「もう一体!…ご用意した事を!あちらに向かわなくては!」
ミャアマザー:「行かせると…思ってるのかしら?」
マジシャン:「いえ…貴方には……おや…?」
遠くの方で雷が見える。
マジシャン:「フフフ…クライマックスですね…早く行かねば!」
指を(パチッ)と鳴らすと消える。
ミケ:「消えたッス!!」
ミャアマザー:「クマチャイルの所に行ってくるわね…」
ミケ:「ボクも行くッス!マザー!」
ミャアマザー:「あなたは…ここにいて…ね?」
ミケ:「ボクが…行かなきゃいけないんス…」
「キジトラもきっと…そう言うと思うッスから!!」
ミャアマザー:「そう…決意は固いのね…分かったわ…一緒に…」
そう言うと、ミケに手を差し出す。
ミケ:「ありがとうッス!…マザー!」
マザーとがっちり…手を繋ぐ!
そのままマザーの背中に…放り投げられる。
ミャアマザー:「…ちゃんと捕まってなさいね…フゥ」
言い終わると風のように走り出す。
背中に…ミケを乗せて。
――――――――――――
―里の外―
クマチャイルが里の外で止まる。
ミル:「クマ!…待ちなさい!…クマ?」
動かないクマチャイルに…声をかける!が…返事は帰ってこない。
クマチャイル:「ガァオゥゥウ…」
体が段々と大きくなる。
ミル:「クマ…私を無視すんなー!」
クマチャイルに殴りかかる!!
クマチャイル:「グアァア!…ガァオ!!」
雷を放ちながら、ミルを弾き飛ばす!
ミル:「くっ!…」
一回…二回と転がりながら…態勢を立て直す!
クマチャイル:「ガァッアアア!!」
キジトラより、更に…大きくなっていく?
色が黒から白に…一気に変わっていく…
クマ雷獣ver:「ギャアオオオオ!!」
口の中に雷が集まっていく…!!
ミル:「まさか…!アンタ…里を!…止めなさい!!」
里を攻撃しようとする…クマチャイルを止める為、動き出す!
ミル:「スキル:猫強化爪、私が…止めてみせる!!」
両手の爪が伸びて強化される。
クマチャイルに爪を振り上げ飛びかかる。
クマ雷獣ver:「ガアアア…」
前からミルが飛びかかるも、前足で弾かれる。
後ろからでも、尻尾で弾かれる!
…返す尻尾の一撃がミルに直撃する。
ミル:「アア!…くっ!…まだよ…スキル:猫爪斬乱舞」
先程の攻撃が効いてない為、別の攻撃を試す!!
クマ雷獣ver:「ガオォオン!!」
後少しで、里が危ない…そんな気がしていた。
ミル:「クマー…止めなさいー!!」
四方八方に、高速移動しながら…撹乱する。
クマ雷獣ver:「ガァッ!…ガァッ!…」
高速移動により…ミルの位置を把握出来ない!
すかさず、高速で少しずつ…爪で削り取る!!
ミル:「このままなら…!」
行ける…少しだけそう思った…
クマ雷獣ver:「ギャアオオオン!」
ミルを振り払い…無視して口から今にも光線を放ちそうだ!!
ミル:「あ…ああ…」
諦めかけた…その時!
――――――――――――
―時は少しだけ遡る―
ヴァーリにお姫様抱っこされ移動中…
風が俺に直接当たる。
俺心:結構強いな!!息が出来ん!!
俺:「ちょっ!…ちょっと待って!…ヴァーリ!!」
ヴァーリ:「すみませんマスター…もう少しです」
静止も聞かず、街を…飛び跳ね…屋根を駆け抜ける。
俺心:ヴァーリの身体能力ヤバくね!
パラメータと現実って…こんなに違うものなの?!
ヴァーリが跳び跳ねる。
Gが!…重力が!…首に!…腰に!…衝撃が来る!
俺心:キツイ…苦しい…吐きそうだ…頭も痛くなってきた。
この世界に頭痛薬ってあるのかなぁ…無いかなぁ?
軽口も話せないほど…俺は弱っているな!!
黙る俺に気付かず、目的地へ急ぐヴァーリ。
俺心:我慢…我慢だ俺!!
あれは?…まさか!…クマチャイル?
白く長い毛を振り回す!大きい…キジトラの倍ぐらいある…
俺:「…うっ…吐きそう」
視界がヴァーリが飛ぶ度に↑↓↑↓すれば酔うよね!!
ヴァーリ:「マスター…ミルが危ないので急ぎます!!」
更に…振動が激しくなり!…速度が上がる!
俺:「おぅ!!…気にすんな!…」
精一杯強がってみせる!!
駄目だ…カッコつけるの限界かも!…ギブ!…
―――――――――
ミル:「…ダメ!…クマ!…」
クマチャイルの前に、両手を広げ!立ちふさがる!!
クマ雷獣ver:「ギャアオオオオオオ!!」
もう…クマの意識は無く…無慈悲に雷光を放つ!!
ミル心:もうダメ…そう思った。
その瞬間…走馬灯が、頭に!心に!沸き上がる…
クマチャイルとの記憶…里での辛い事、楽しい事…
これが走馬灯!…理解するまで本当に一瞬!
助けて…誰か…!
ミル:「助けて…!」
誰も近くにいない…でも口から勝手に…こぼれでた。
ヴァーリ:「スキル:集雷斬」
ヴァーリによる、斬撃による閃光が走る!!
雷光が、スキルにより…掻き消される!
ミル:「あ……あ…?」
絶望から希望へ…一気に!変わる気持ちにより呆けるミル。
体の力が抜け…座り込む。
ヴァーリ:「大丈夫…よく…頑張りましたね…ミル!」
座り込むミルに手を差し出しながら言う。
俺:「そう…だな!…よく…がんば…」
俺心:限界!もう限界!…まじ無理!…
目の前で吐くわけにも行かず…岩影に走っていく俺!
ヴァーリ:「マスター?…?」
俺を見て、不思議そうな表情を浮かべる。
俺:(オロロロロロロ…)
虹色?…実際違うけど、口から思う存分、吐き出す!
俺:「ふぅ!…」
吐いたため、少し回復した。
どのくらいの時間が経っただろう?
(ドカン!)
隠れていた岩が…吹き飛ぶ!!
辺りを確認すると、雷撃による一撃か?…所々穴が空いている。
俺:「うぉ?…なんだ?…クマチャイル…か!」
辺りには、虹色?の液が飛び散っている…
ヴァーリ:「せやああああ!!」
クマチャイルに剣を振り上げながら向かっていく。
今までに無い、強敵に果敢に立ち向かう!!
クマ雷獣ver:「ガァオオアオーン!!」
苛立ってるように見える…
ヴァーリとクマチャイルが、ガチバトルをしている。
俺が吐くのに集中してる間、戦っていたようだ。
(ドカン)(ボカン)
岩を壊し、地面を引き裂くクマチャイル。
俺:「うわぁ…もう…映画じゃんコレ…」
いや…考えろ!俺!…何か…何かが出来るはずだ!
俺:「ミル!…無事か?」
とりあえず、ミルの無事を確認する!
ミル:「えぇ…無事よ…ヴァーリの速さに…付いていけないから…」
次元が違う…そう思っているのか、項垂れるミル。
俺:「諦めるな!…お前は俺より強いんだから!」
先程の俺を殴り飛ばしたくなるな…同じ事を考えてた。
俺:「観察するんだ…クマの動きを見て、やれる事を考えろ!」
俺自身にも、宣言する!
クマの一挙手一投足を…この眼に!焼き付けるように!
続く
――――――――――
マテリアル:「いや~マザーね~」
ルビー:「そうね!前回…話せなかったものね!」
マテリアル:「何あれ~あんなのあり~?」
ルビー:「ニャンラット族の積み重ねによる大魔法よね」
マテリアル:「そうよね~スキルだけど~」
ルビー:「じゃあ…大スキル?」
マテリアル:「あ!~レアスキル~!!」
ルビー:「しっくり来るわね!」
いかがでしたか?
最高に絶妙なタイトルだった。
…と思いますが、伝わったでしょうか…?
いよいよ戦闘開始です。
ここまで、お読みいただき!ありがとうございます!