第16話 潜入
お読みいただきありがとうございます!
え~と…今更ですが、
私が使う擬音…特に意味はありません!
第16話 始まりです。
俺:「皆、静かに入ろうな…」
気分はSneaking missionだ…
カヤクコに潜入する。
俺:「見張りは…いなかったな」
静かに話す。
中は金属で出来ていて…音が反響するからだ。
ミケ:「そうっスね!…兄貴が倒したんじゃないっスか?」
大きな声を出す。
俺:「静かにしてくれ…」
ミケ:「入った後は…いいんじゃないんスか?」
俺:「見張りが居なかっただけだ…どこかに居たらバレてしまうだろ?」
ミケ:「分かったっス…」
ヴァーリも手で口を抑えている。
俺心:…ヴァーリは声大きくないから…いいんじゃないかな?
俺:「幸い…見つかってないようだ…」
(ピー…ピー)
…何か音が聞こえるな?
俺:「ん?…何だアレは?…自動人形?」
(ピー…ピー)(ガッシャン…ガシャン)
音を…たてながら、近づいてくる。
ミケ:「アレは、守り神様っス!」
俺:「そうか…危険なのか?」
ずいぶん昔からあるって言ってたな…
ミケ:「守り神様は、危険じゃないっス」
「動かないのもいるっスから…あの守り神様は、珍しいタイプっスね」
俺:「攻撃は…してこないのか?」
動くこと自体が異常なんだが…異世界の謎ってヤツか?
ミケ:「攻撃はしないっス…ただ動き回ってるだけっス」
俺:「ってことは…壊れているか…監視の為なのか?」
「何してるんだ…ミケ!」
ミケ:「よっ!…久しぶりっス!」
話しかながら…近づくミケ!
自動人形:「お前は?…ミ…ケ…久しぶりダナ」
俺心:喋るんだ…まぁ…これもよくあるパターンか…
ガックリと力が抜ける俺。
ミケ:「兄貴…見なかったっスか?」
自動人形:「アニキ?…クマチャイル…か?」
「見たカモ…知れンナ?少シ待っててクレ」
俺:「何してるんだ?」
ミケ:「この守り神様達は、ねっとわーく?で繋がってるんス」
俺:「そうか…キジトラも何処にいるか…調べてくれるか?」
何この…無駄に高性能なロボ!
自動人形:「バショハ…分かったゾ…ココを真っ直グだ」
「ソコに、二人トモ…いるゾ!」
「気ヲつけたホウがいい…さっきココヲ調べたヤツがイル!」
俺:「ヤバイな…敵にも、場所を知られたって事だな…」
コイツ…誰でもアクセス可能な、情報端末じゃねーか!
俺:「後は…武器を持ってない事を、祈るだけだな…」
位置はバレてるので、真っ直ぐに走る。
俺:「ヴァーリ…先導を頼めるか?アレを使ってくれ!」
ヴァーリ:「スキル:戦乙女之盾」
(バチバチッバチ)と音がしながら…腕から雷が巻き起こる!
雷が徐々に形状を変え…盾になる!
ミケ:「すごいっス!何スかあれは?」
俺:「あれはヒルドル…スキルだが、効果は見れば分かる!」
誘拐犯A:「なんだアレは?化け物か!」
(ダダダダ)
マシンガンらしき物を撃ちまくる。
ヴァーリは盾を使いながら、舞うように…回転しながら銃弾を防ぐ!
誘拐犯A:「うわぁぁ!」
(ババババ)とヴァーリの動きに翻弄され撃ちまくる。
(カチカチッ)
弾切れだろうか?…空音がなる。
ヴァーリ:「マスターに…当たったら!」
天井ギリギリまで…飛び上がるヴァーリ!
ヴァーリ:「どうするん…ですか!!」
回転しながら…首元に、スキル:延髄斬りを叩きこむ!!
泡を吹きながら…倒れる誘拐犯A!
俺心:死んだかな?
扉から出てきた誘拐犯B_C_D
誘拐犯B_CはAの姿を見て、驚愕する…
「うわぁぁぁ…こんなの聞いてねぇ」
銃を落とし…叫びながら去っていく。
俺:「まぁ…こいつらなら…」
ナタを振りかぶる。
ミケ:「ボク達で…スキル:猫掌打連撃」
(シュシュシュ)
俺とミケ:「楽勝だな(っス)!」
一人残された…誘拐犯Dはヤケクソになり、撃ちまくる。
しばらくして…誘拐犯Aと同じように…延髄斬りを喰らいました。
扉の前に立つ3人。
ミケ:「中の様子を伺うっス…スキル:聴覚増幅」
耳が少し、上向きになる。
俺心:それだけ?
ヴァーリ:「…かわいい」
ミケ:「中には3人…いるっス!」
俺:「キジトラ…クマチャイル、後は黒幕…か」
「行くぞ…2人とも、準備はいいか?」
ヴァーリとミケ:「はい(っス)!」
ガチャ…
―――――――――――――――――
ドドドっと中に入る!
ミケ:「兄貴!無事っスか?」
心配する声が部屋に響く!
クマチャイル:「ミケ…にげろ!!」
誘拐犯E:「ワハハハハ!私の!…ステージにようこそ!」
マジシャンの様な男が…叫ぶ!
俺:「何だ?…お前は!?」
今のうちにクマチャイルを…指でミケに合図する。
誘拐犯E:「私は、(マジシャン)…そう呼んでくれて…結構!」
ポーズを取りながら…宣言する!
俺:「マジシャンって…アホか!そのままじゃねーか!」
しまった…つい本音が!
マジシャン:「ワハハハハ!なんて素晴らしい反応!!」
俺:「お前が…黒幕なのか!?」
仕切り直す俺…こいつのノリに付き合ったら駄目だ!
マジシャン「私こそが…そう!…黒幕になります!」
(パチッ)と指を鳴らすとスポットライトが当たる。
俺:「何だ!それ!?意味が分からん!」
謎のノリに…引きずり込まれる。
マジシャン:「これは…ここにあった遺物の一つ!」
「正に…私の…私による…私の為のスポットライト!」
「ちなみに、指パッチンで出し入れ自由です!」
俺:「聞いてねーし!」
マジシャン:「あげませんよ?…絶対!!」
俺:「いらねーし!!」
クマチャイル:「くらえ!!」
(バァン)マジシャンの眉間を貫く。
マジシャン:「ぐっはぁ!!」
バタリと倒れる。
ミケ:「やったっス!」
クマチャイル:「いや…!」
マジシャン:「フフフフ…お見事」
倒れた状態で笑い声が聞こえ…喋る。
糸で吊り上げたように、ホラーな感じで起きる。
ミケ:「恐いっス!なんスか!なんなんスか?」
マジシャン:「私は、(マジシャン)…そう呼んでく…」
俺:「リトライしてんじゃない!お前!」
マジシャン:「私は、(マジシャン)…」
クマチャイル:「舐めてるな…お前…スキル:2弾でも散弾」
マジシャンが言い終わる前に銃を構え…(ドン)と撃つ!
弾が発泡した瞬間に散弾に変わる。
シャワーの様な軌跡を描いて、マジシャンの全身に全弾命中する。
今度は断末魔も聞こえないまま、倒れるマジシャン。
クマチャイル:「やったか…!?」
マジシャン:「フハハハハ」
一気に全身が再生する!
俺:「ヴァーリ!」
コイツはヤバい…なんとなく、そう感じる!
ヴァーリ:「はい!…スキル:碧の残心…」
剣に雷が宿り…剣を振りかぶる!
(シュッ)と、マジシャンを斬りつける!
マジシャン:「フハハハハ…何をしている?」
「この程度では、残念だが…攻撃ではないかな」
ミケ:「効かないッス!」
傷が直ぐ再生する、マジシャンを見て…慌てふためくミケ!
俺:「落ち着け…ミケ…見てろ」
ヴァーリ:「雷!」
ヴァーリの声と同時に…マジシャンから電撃が徐々に迸る!!
マジシャン:「な?…なんだ!なんですかコレは!!」
電撃は徐々に…だが、確実に大きくなっていく!
(バチッバチッ)
マジシャン:「ぬおっ!体が動かん」
電撃が体の自由を奪う!
(バリバリバリバリ…)
マジシャン:「まさか、この私が!何も出来ず…」
オカシな奴の全身が…電撃に包まれていき球状になる!
(ドーン)
碧の雷が落ちたような閃光と衝撃音が部屋に響く。
後に残るは消し炭のみ…マジシャンは…消し炭になった。
俺:「これで…倒せてなかったら、どうしようか…」
俺は消し炭を、ナタで払ってみる。
へんじがない…ただのけしずみのようだ…
ミケ:「キジトラ…無事っスか?」
続く
―――――――――――――
マテリアル:「今回は~潜入ね~」
ルビー:「そうね…直ぐバレたけど」
マテリアル:「ヴァーリちゃんの~アクションが~」
ルビー:「凄いわね!…でもアイツが黒幕なのね!」
「許せないわ…あの子達を苛めるなんて!」
マテリアル:「そうね~無事かしら~?キリッ!!」
ルビー:「あんたも…ポーズ取りながら!話さないの!」
マテリアル:「ルビーちゃんも~ポーズ~」
ルビー:「取らない!」
いかがでしたか…?
マジシャンですよね…
好きなんですよ…こういうキャラ。
ですから!出しました!
ちなみに…マジシャンはマジさんの発音ですね。
分かりにくいですね…伝えるって難しいです…ハイ!
ここまで、お読みいただきありがとうございます。