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レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
少女と英雄の章

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第九十三話 胡桃と空

 暴走生徒事件から数日後。

 現在、胡桃は空と共に闘技場へとやってきていた。

 その理由は。


「風紀が口出してんじゃねぇぞこら!」


「あぁそうだ! これはこいつとの決闘なんだよ!」


 と、言ってくるのは見るからに不良といった格好の男性生徒二人である。

 なんでも、彼等は一人の女生徒を取り合って喧嘩をしているようなのだ。


(ほんっと、男ってくだらないんだから。ヒーロー養成学校でこんな事してる暇あるのかしら? バカみたい)


 胡桃がそんな事を考えていると。


「え、えっと……二人とも少し落ち着いてくださいよ」


 二人に声をかけるのは空である。

 彼はわたわたと、どこか自信なさそうな動きで二人へ言葉を続ける。


「私闘で闘技場を使うのはダメなんですよ! どうしても使いたいなら、訓練という形で申請してから使わないと――」


「うるぇええええええええええええええええええええええ!」


「そうだ! そんなの誰が決めたんだよ!」


 と、言ってくる二人。

 胡桃はそんな二人へ言うのだった。


「あんた達さ、バカでしょ」


「「あぁ!?」」


「誰が決めたも何も、学校でそう決まってるんだから、それに従いなさいよね。仮にもヒーロー目指してるなら、これくらいの決まりごと守りなさい」


 すると、空が胡桃を見ながら必死に『お口チャックジェスチャー』をしてくる。

 だが、そんなものは知ったことではない。

 胡桃は二人へ向けて言い放つのだった。


「っていうか、あんた達が好きなのって一色先輩でしょ? あの人はあんた達みたないにバカな奴ら……見向きもしないと思うから、争うだけ無駄なんだから」


 直後、男性生徒二人はバカ特有の声を上げ、襲いかかってくる。


(力の差もわからないなんて、本当にバカなんだから)


 胡桃はすぐさま《イージス》を発動、二人を迎え撃つのだった。



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