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レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
少女と英雄の章

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第八十五話 空は学祭について話してみる③

「その闘技大会でいい成績を……いえ、そこで優勝したら序列に影響はするの?」


 と、実に胡桃らしい質問。

 空がそれに対し答えようとすると。


「そこから私が話すわぁ……だってその話題、空のトラウマを呼び起こしそうだもの」


 と、言ってくる氷菓。

 断言するが、空は闘技大会にトラウマなど持っていない。


(氷菓さんはきっと、僕が全ての闘技大会で毎回初戦敗退なことを言っているんだろうけど……別にトラウマってほどじゃない)


 相変わらず話を大げさに言うのが好きな人である。

 空がそんなことを考えていると、氷菓は胡桃へと言葉を続ける。


「序列は基本、一対一の決闘を格上とすることによって変わるわ。例えば今、おまえが私にその戦いを挑む場合の手順は――」


 と、氷菓の説明をまとめるとこんな感じである。


 通常、生徒が序列を上げたい場合。

 格下の生徒が戦いたい相手を選んだ後、学校へと戦いの申請をする。

 すると、学校側から日取りが書かれた通知が両者に届くわけである。


 すでにわかると思うが、このシステム。上位者は大変である。

 なんせひっきりなしに、挑戦状的なものが届くのだ。

 現に時雨は今も闘技場で、序列二位と戦っているところだ。


 と、空が氷菓の説明をまとめ終えたその時。

 氷菓が「それで」と、胡桃に言葉を続ける。


「闘技大会は対戦相手が格上の場合、常にこの決闘システムが適応されるわぁ……つまり」


「格上と当たるときに限り、序列があがる」


「そういうこと……物分かりがいい子は好きよ」


 と、氷菓は胡桃の頭へと手を伸ばす。

 その瞬間。


「た、大変です!」


 風紀委員室の扉が開かれると共に、聞こえてくる一般生徒の声。


「裏庭で生徒が異能を使って暴れてて、手が付けられないんです!」


 彼女はそんな事を言ってくるのだった。


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