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レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
少女と英雄の章

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第八話 空とお狐の道案内

「クー! この後はどうするんだ?」


 と、冒険者ギルドを出た直後、言ってくるのはシャーリィである。

 彼女は更に続けて言ってくる。


「また『特殊魔法』で国に帰るのか? シャーリィはもっとクーと一緒に居たい!」


「今日はまだ帰らないけど、シャーリィの方こそいいの?」


「?」


「ほら、この近くの森林地帯に家族が居るんでしょ?」


「母さんと妹が居るぞ! でも大丈夫だ! シャーリィはいい狐だから、信頼されてるんだ!」


 と、シャーリィは空が質問したのが、よほど嬉しかったに違いない。

 彼女は尻尾をふりふりしながら――。


「ちょっ! こ、こんな所で抱き着かないでくださいよ!」


「えへへっ……クー、いい匂いだ!」


 シャーリィは空に顔をすりすりさせながら、更に続けてくる。

 なお、抱き着き行為をやめるつもりはないようだ。


「まだ帰らないなら、この後はどこに行くんだ? シャーリィはクーが行きたいところなら、どんな場所でもついて行くぞ!」


「今日はちょっとスキルを買いに行きたくてさ」


「スキル? 技能のことか?」


「そうそう、それ……そっか、こっちだと技能って言うんだったね」


 ついついうっかり、ゲーム的な言葉遣いをしてしまう。

 これは地球に住まう者の宿命に違いない。

 と、空がそんなことを考えていると、シャーリィが再び言ってくる。


「どんな技能が欲しいんだ? また案内するぞ! クーはまだ、街の構造になれてないからな!」


「ありがとう。今日は前に剣技の《技能書》を買った時と違って、色々売ってるところが見たいかな。魔法とか格闘技とか……そういうのが、一度に見れる場所ってある?」


「ん~……あるけど、専門店の方が高度な技能が置いてあるぞ?」


「それは大丈夫。あんまり高度な技能が売っていても、今の僕の持ち金じゃ《技能書》買えないし」


「だったら案内するぞ!」


 こうして、空はシャーリィの後をついて、通りを進んで行くのだった。


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