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レベルの概念があるのは僕だけなので、最強無敵の英雄になってみる  作者: アカバコウヨウ
エピローグ

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第六百十話 空とあれから

 時は骸骨竜を倒してから数週間後。

 場所は日本――とある喫茶店。


「こ、これがパフェ……この世界の女の子たちが食べる伝説のデザート!」


 と、空の隣の席から聞こえてくるのは、リーシャの声だ。

 そんな彼女は瞳をキラキラさせながら、空へと言葉を続けてくる。


「クウ様! 本当にこのパフェ、わたし一人で食べていいんでしょうか?」


「うん、大丈夫だよ。胡桃とシャーリィも個別で頼んであるし」


「クウ様は食べないんですか?」


「僕は普段からパフェってあんまり食べないから」


「そうですか……」


 と、何故かシュンとした様子のリーシャ。

 彼女はしばらく考えた様子を見せた後、空へと言ってくる。

 パフェのアイス部分をスプーンですくい、空の口元へ運びながら。


「クウ様、あーんです!」


「え、いや」


 と、空は咄嗟に周囲をチラチラと見る。

 視線を感じるのだ。


 ここは日本。

 この数週間で、異世界人がどんどん進出してきてはいる。

 けれど、やはりまだ異世界人は服装などでかなり目立つのだ。


 しかも、空が居るテーブルの事情はさらに異なっている。


 なんせ、空の隣にリーシャ。

 空の目の前に、何故か猛烈にイライラした様子の胡桃。

 その隣にはハンバーグを猛烈な速度で食べているシャーリィ。


 そう。

 聞こえてくるのだ。


『あの野郎、美人に囲まれてなにしてやがる』


『異世界人の王で、なおかつこの世界を救った英雄だからって、美少女侍らせて調子にのってんじゃねぇ』


 そんな言葉を乗せた視線。

 それが空へと突き刺さって来るのだ。

 けれど。


(目立つのは仕方ないとして、リーシャの『あーん』を終わらせるには、もう早めに食べた方がいい)


 空にはわかるのだ。

 こういう時のリーシャは決して退かないと。

 故に――。


「クウ様、あーん!」


 と、笑顔で言ってくるリーシャ。

 空はそんな彼女に対し。


「あ、あーん」


 パクリと、彼女の差し出すスプーンを咥えるのだった。


まだもう少し続きます!!

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